【51】左大腿中央部の横断面を図に示す.aの筋はどれか.
2.縫工筋
3.大内転筋
4.短内転筋
5.長内転筋
解答
1.○ 正しい.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【52】関節唇を有するのはどれか.2つ選べ.
1.肩関節
2.肘関節
3.股関節
4.膝関節
5.足関節
解答
1.○ 正しい.
2.× 関節唇を有するのは肩関節と股関節である.
3.○ 正しい.
4.× 関節唇を有するのは肩関節と股関節である.
5.× 関節唇を有するのは肩関節と股関節である.
【53】運動神経線維のみの脳神経はどれか.
1.動眼神経
2.三叉神経
3.顔面神経
4.舌咽神経
5.副神経
解答
1.× 動眼神経は感覚神経,運動神経と副交感神経である.
2.× 副三叉神経は感覚神経と運動神経である.
3.× 顔面神経は感覚神経,運動神経と副交感神経である.
4.× 舌咽神経は感覚神経,運動神経と副交感神経である.
0
【54】尺骨神経の支配を受けるのはどれか.
1.長母指屈筋
2.母指内転筋
3.第1虫様筋
4.短母指外転筋
5.短母指屈筋浅頭
解答
1.× 長母指屈筋は正中神経(前骨間神経)支配である.
2.○ 正しい.
3.× 第1虫様筋は正中神経支配である.
4.× 短母指外転筋は正中神経支配である.
5.× 短母指屈筋浅頭は正中神経支配である.
【55】食道で正しいのはどれか.
1.長さは約35cmである.
2.甲状軟骨下縁から始まる.
3.生理的狭窄部は4か所ある.
4.左主気管支により圧迫される.
5.下部の60%は横紋筋からなる.
解答
1.× 食道の長さは約25cmである.
2.× 食道は輪状軟骨下縁から始まる.
3.× 食道の生理的狭窄部は3か所ある.
4.○ 正しい.
5.× 食道下部の60%は平滑筋からなる.
【56】下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか.2つ選べ.
1.グレリン
2.エストロゲン
3.オキシトシン
4.バゾプレシン
5.アルドステロン
解答
1.× グレリンは主として胃で分泌され摂食促進に作用する.
2.× エストロゲンは卵巣から分泌される.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× アルドステロンは副腎皮質から分泌される.
【57】視覚器で正しいのはどれか.
1.杆体は色を感知する.
2.網膜の黄斑には錐体が多い.
3.角膜には神経は分布していない.
4.網膜の中心窩は視野に盲点を生じる.
5.硝子体は屈折率の変化により焦点距離を調整する.
解答
1.× 錐体は色を感知する.
2.○ 正しい.
3.× 角膜に神経は分布している.
4.× 網膜の視神経乳頭は視野に盲点を生じる.
5.× 水晶体は屈折率の変化により焦点距離を調整する.
【58】動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか.
1.内頸動脈 ――― 鎖骨内側1/3
2.上腕動脈 ――― 上腕二頭筋腱内側
3.橈骨動脈 ――― 橈側手根屈筋腱外側
4.大腿動脈 ――― 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ中点
5.足背動脈 ――― 長母指伸筋腱外側
解答
1.× 内頸動脈 ――― 胸鎖乳突筋の内側
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【59】脊髄で運動神経の細胞体が主に存在する部位はどれか.
1.後角
2.後索
3.前角
4.前索
5.側索
解答
1.× 非識別性触・圧覚と温痛覚の二次ニューロンの細胞体は後角にある.
2.× 識別性触・圧覚と意識性深部覚は後索を上行する.
3.○ 正しい.
4.× 前皮質脊髄路は前索を下行する.
5.× 外側皮質脊髄路は側索を下行する.
【60】被殻の支配動脈を分枝するのはどれか.
1.前大脳動脈
2.中大脳動脈
3.後大脳動脈
4.脳底動脈
5.椎骨動脈
解答
1.× 前大脳動脈は脳梁の支配動脈を分枝する.
2.○ 正しい.
3.× 後大脳動脈は視床・海馬・黒質の支配動脈を分枝する.
4.× 脳底動脈は脳幹・小脳の支配動脈を分枝する.
5.× 椎骨動脈は脳幹・小脳の支配動脈を分枝する.
【61】ATP産生に関わる細胞小器官はどれか.
1.中心小体
2.Golgi装置
3.滑面小胞体
4.リボソーム
5.ミトコンドリア
解答
1.× 中心小体は細胞分裂時に染色体を引き寄せる.
2.× Golgi装置は蛋白質を修飾する.
3.× 滑面小胞体は脂質の合成・分解やCaイオンの貯蔵・輸送を行う.
4.× リボソームはタンパク質を合成する.
5.○ 正しい.
【62】タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか.
1.発生張力が弱い.
2.筋線維の径が太い.
3.酸化酵素活性が低い.
4.ミオグロビン量が少ない.
5.ミトコンドリア密度が低い.
解答
1.○ 正しい.
2.× 筋線維の径が太いのはタイプⅡ筋線維である.
3.× 酸化酵素活性が低いのはタイプⅡ筋線維である.
4.× ミオグロビン量が少ないのはタイプⅡ筋線維である.
5.× ミトコンドリア密度が低いのはタイプⅡ筋線維である.
【63】自律神経で正しいのはどれか.
1.節後線維は有髄線維である.
2.随意的に内臓の機能を調節する.
3.断続的に臓器へインパルスを発する.
4.汗腺は交感神経と副交感神経の二重支配である.
5.節前線維の末端からアセチルコリンが放出される.
解答
1.× 節後線維は無髄線維である.
2.× 不随意的に内臓の機能を調節する.
3.× 持続的に臓器へインパルスを発する.
4.× 汗腺は交感神経支配である.
5.○ 正しい.
【64】呼吸の調節機構で正しいのはどれか.
1.呼吸中枢は視床下部にある.
2.末梢の化学受容器は椎骨動脈にある.
3.横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できない.
4.末梢の化学受容器は酸素分圧の上昇により興奮する.
5.肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる.
解答
1.× 呼吸中枢は延髄にある.
2.× 末梢の化学受容器は頸動脈と大動脈にある.
3.× 横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できる.
4.× 末梢の化学受容器は酸素分圧の低下により興奮する.
5.○ 正しい.
【65】心臓の刺激伝導系で正しいのはどれか.
1.洞房結節は左心房にある.
2.心筋細胞はK⁺の流入によって脱分極する.
3.心電図のP波は心室の興奮に対応している.
4.副交感神経が興奮すると心拍数は増加する.
5.房室結節の興奮はHis束を経て心室に伝わる.
解答
1.× 洞房結節は右心房にある.
2.× 心筋細胞はNa⁺の流入によって脱分極する.
3.× 心電図のP波は心房の興奮に対応している.
4.× 交感神経が興奮すると心拍数は増加する.
5.○ 正しい.
【66】血球と機能の組合せで正しいのはどれか.
1.単球 ――― 抗体産生
2.顆粒球 ――― 酸素運搬
3.血小板 ――― 止血
4.赤血球 ――― 細胞性免疫
5.リンパ球 ――― 細菌貪食
解答
1.× 単球 ――― 細菌貪食
2.× 顆粒球 ――― 細胞性免疫
3.○ 正しい.
4.× 赤血球 ――― 酸素運搬
5.× リンパ球 ――― 抗体産生
【67】胆汁で正しいのはどれか.
1.アルカリ性である.
2.胆嚢で産生される.
3.蛋白質を分解する.
4.リパーゼが含まれる.
5.主に大腸で再吸収される.
解答
1.○ 正しい.
2.× 胆汁は肝臓で産生される.
3.× 胆汁は消化酵素を含まないので蛋白質は分解しない.
4.× 胆汁はリパーゼを含まない.
5.× 胆汁は主に小腸で再吸収される.
【68】月経で誤っているのはどれか.
1.分泌期は10日間である.
2.月経血は非凝固性である.
3.月経期は黄体の退縮により生じる.
4.エストロゲンは子宮内膜の再生に作用する.
5.プロゲステロンは子宮内膜の分泌活動に作用する.
解答
1.× 分泌期は14日間である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【69】運動単位で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.運動単位には求心性線維が含まれる.
2.神経支配比が大きいほど精密な動きができる.
3.活動電位の大きな運動単位が先に活動を始める.
4.同じ運動単位に属する筋線維は同期して興奮する.
5.運動ニューロンとそれに支配される筋線維群を運動単位という.
解答
1.× 運動単位には遠心性線維が含まれる.
2.× 神経支配比が小さいほど精密な動きができる.
3.× 活動電位の小さな運動単位が先に活動を始める.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【70】肺気量分画のうちの2つを用いて肺胞換気量を算出する場合,使用するのはどれか.2つ選べ.
1.残気量
2.1回換気量
3.死腔換気量
4.予備吸気量
5.予備呼気量
解答
1.× 肺胞換気量=1回換気量-死腔換気量
2.○ 使用する.
3.○ 使用する.
4.× 肺胞換気量=1回換気量-死腔換気量
5.× 肺胞換気量=1回換気量-死腔換気量
【71】頭頸部の屈曲と伸展の両方に作用する筋はどれか.
1.前斜角筋
2.前頭直筋
3.頭板状筋
4.胸鎖乳突筋
5.脊柱起立筋
解答
1.× 前斜角筋は頭頸部屈曲・同側側屈に作用する.
2.× 前頭直筋は頭部屈曲・同側側屈に作用する.
3.× 頭板状筋は頭頸部伸展・同側側屈・同側回旋に作用する.
4.○ 正しい.
5.× 脊柱起立筋は頭頸部伸展・同側側屈と同側回旋(頸最長筋)に作用する.
【72】健常者の股関節で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.鞍関節である.
2.頸体角は120~130度である.
3.恥骨大腿靭帯は伸展運動で緊張する.
4.大腿骨の垂直軸に対する運動軸は約15度である.
5.大腿骨頭の前方は寛骨臼に完全に被覆されている.
解答
1.× 股関節は臼状関節である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 大腿骨の垂直軸に対する運動軸は約3度である.
5.× 大腿骨頭の前方は関節包に完全に被覆されている.
【73】立位姿勢が安定しているのはどれか.
1.支持基底面が狭い.
2.重心の位置が高い.
3.重心線は膝関節中心の前方を通る.
4.床と足底の接触面の摩擦抵抗が小さい.
5.重心線の位置が支持基底面の中心から離れている.
解答
1.× 支持基底面は広い方が立位姿勢が安定している.
2.× 重心の位置は低い方が立位姿勢が安定している.
3.○ 正しい.
4.× 床と足底の接触面の摩擦抵抗は大きい方が立位姿勢が安定している.
5.× 重心線の位置は支持基底面の中心に近い方が立位姿勢が安定している.
【74】正常歩行で正しいのはどれか.
1.立脚相の後半は抑制期である.
2.重心は立脚中期で最も側方へ移動する.
3.前額面において遊脚相の骨盤は上方傾斜する.
4.歩行速度が速くなると遊脚相の比率は低下する.
5.遊脚相で下肢が体幹の後方にある時期を減速期という.
解答
1.× 立脚相の前半は抑制期である.
2.○ 正しい.
3.× 前額面において遊脚相の骨盤は下方傾斜する.
4.× 歩行速度が速くなると立脚相の比率は低下する.
5.× 遊脚相で下肢が体幹の後方にある時期を加速期という.
【75】疾病発症の外因のうち,物理的要因はどれか.
1.鉛
2.喫煙
3.紫外線
4.肺炎球菌
5.アルコール
解答
1.× 鉛は化学的要因である.
2.× 喫煙は化学的要因である.
3.○ 正しい.
4.× 肺炎球菌は生物学的要因である.
5.× アルコールは化学的要因である.
【76】急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか.2つ選べ.
1.血管の増殖
2.好中球の集積
3.組織の線維化
4.血漿蛋白の浸出
5.血管内皮細胞の損傷
解答
1.○ 正しい.
2.× 好中球の集積は急性炎症の特徴である.
3.○ 正しい.
4.× 血漿蛋白の浸出は急性炎症の特徴である.
5.× 血管内皮細胞の損傷は急性炎症の特徴である.
【77】良性腫瘍と比較した場合の悪性腫瘍の特徴はどれか.
1.核分裂が少ない.
2.出血は稀である.
3.発育速度が遅い.
4.細胞の異型性が強い.
5.周囲との境界が明瞭である.
解答
1.× 悪性腫瘍の特徴は核分裂が多い.
2.× 悪性腫瘍の特徴は出血性である.
3.× 悪性腫瘍の特徴は発育速度が速い.
4.○ 正しい.
5.× 悪性腫瘍の特徴は周囲との境界が不明瞭である.
【78】正しい組合せはどれか.
1.オペラント条件づけ ――― A.Beck
2.自動思考 ――― J.Kabat-Zinn
3.社会生活技能訓練 ――― R.Liberman
4.動機づけ ――― I.Pavlov
5.マインドフルネス ――― W.Miller
解答
1.× 自動思考 ――― A.Beck
2.× マインドフルネス ――― J.Kabat-Zinn
3.○ 正しい.
4.× 古典的条件づけ ――― I.Pavlov
5.× 短期記憶容量 ――― W.Miller
【79】「明日朝9時に会議に出席する」と決めた.翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか.
1.意味記憶
2.作動記憶
3.展望記憶
4.手続き記憶
5.エピソード記憶
解答
1.× 意味記憶は陳述記憶に含まれ知識的な記憶である.
2.× 作動記憶は情報の保存だけでなく認知的な情報処理も含めた記憶である.
3.○ 正しい.
4.× 手続き記憶は非陳述記憶に含まれ運動学習で獲得されたものである.
5.× エピソード記憶は陳述記憶に含まれ過去の体験や出来事の記憶のことである.
【80】Piagetの発達論で0~2歳ころはどれか.
1.感覚運動期
2.具体的操作期
3.形式的操作期
4.潜在期
5.前操作期
解答
1.○ 正しい.
2.× 具体的操作期はPiagetの発達論で8~11歳ころである.
3.× 形式的操作期はPiagetの発達論で12歳~成人である.
4.× 潜在期はFreudの発達理論で6~12歳ころである.
5.× 前操作期はPiagetの発達論で2~7歳ころである.
【81】投影法の人格検査はどれか.
1.MMPI
2.TAT
3.TEG
4.Y-G性格検査
5.内田クレペリン精神検査
解答
1.× MMPIは質問紙法である.
2.○ 正しい.
3.× TEGは質問紙法である.
4.× Y-G性格検査は質問紙法である.
5.× 内田クレペリン精神検査は作業検査法である.
【82】取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか.①国際障害者年,②ノーマライゼーション,③自立生活運動(IL運動)
1.① → ② → ③
2.① → ③ → ②
3.② → ① → ③
4.② → ③ → ①
5.③ → ① → ②
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 取り組みが始まった順は,②ノーマライゼーションは1959年,③自立生活運動(IL運動)1960年代,①国際障害者年は1981年である.
5.× 誤り.
【83】長期間の安静臥床で増加するのはどれか.
1.骨密度
2.筋持久性
3.腸管蠕動運動
4.関節の結合組織
5.最大酸素摂取量
解答
1.× 長期間の安静臥床で骨密度は減少する.
2.× 長期間の安静臥床で筋持久性度は減少する.
3.× 長期間の安静臥床で腸管蠕動運動は減少する.
4.○ 正しい.
5.× 長期間の安静臥床で最大酸素摂取量は減少する.
【84】関節リウマチのSteinbrockerのステージⅣの特徴はどれか.
1.腱鞘炎
2.関節強直
3.骨粗鬆症
4.軟骨下骨の破壊
5.関節周囲の筋萎縮
解答
1.× 腱鞘炎は関節リウマチのSteinbrockerのステージⅡの特徴である.
2.○ 正しい.
3.× 骨粗鬆症は関節リウマチのSteinbrockerのステージⅠの特徴である.
4.× 軟骨下骨の破壊は関節リウマチのSteinbrockerのステージⅡの特徴である.
5.× 関節周囲の筋萎縮は関節リウマチのSteinbrockerのステージⅡの特徴である.
【85】加齢で低下するのはどれか.
1.骨塩量
2.肺残気量
3.自己抗体形成
4.末梢血管抵抗
5.炎症性サイトカイン
解答
1.○ 正しい.
2.× 高齢者で肺残気量は増加する.
3.× 高齢者で自己抗体形成は増加する.
4.× 高齢者で末梢血管抵抗は増加する.
5.× 高齢者で炎症性サイトカインは増加する.
【86】末梢神経伝導検査が診断に有用なのはどれか.
1.Parkinson病
2.手根管症候群
3.多系統萎縮症
4.筋ジストロフィー
5.閉塞性動脈硬化症
解答
1.× 誤り.
2.○ 末梢神経伝導検査が診断に有用なのは末梢神経障害であるGuillain-Barré症候群や手根管症候群である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【87】股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか.
1.Allisテスト
2.McMurrayテスト
3.Patrickテスト
4.Simmondsテスト
5.Thomasテスト
解答
1.× Allisテストは発育性股関節形成不全を調べる検査である.
2.× McMurrayテストは膝半月板損傷を調べる検査である.
3.× Patrickテストは股関節・仙腸関節疾患を調べる検査である.
4.× Simmondsテストはアキレス腱断裂を調べる検査である.
5.○ 正しい.
【88】胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはどれか.
1.ビタミンB1
2.ビタミンB2
3.ビタミンB12
4.ビタミンC
5.ビタミンD
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 胃全摘出術後の悪性貧血に関与するのはビタミンB12である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【89】肘離断性骨軟骨炎で誤っているのはどれか.
1.10~20代に多い.
2.投球を伴うスポーツで多い.
3.初期では保存療法が第一選択である.
4.超音波画像は初期診断に有用である.
5.学童期の野球選手の有病率は20~30%である.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 学童期の野球選手の肘離断性骨軟骨炎の有病率は2~3%である.
【90】肩関節周囲炎で正しいのはどれか.
1.若年者に多い.
2.予後不良である.
3.感染性疾患である.
4.結髪動作が困難になる.
5.手術療法が優先される.
解答
1.× 肩関節周囲炎は中高年に多い.
2.× 肩関節周囲炎は予後良好である.
3.× 肩関節周囲炎は明らかな原因のない疾患である.
4.○ 正しい.
5.× 肩関節周囲炎は保存療法が優先される.
【91】Parkinson病の治療薬はどれか.
1.β遮断薬
2.L-ドーパ
3.インスリン
4.カルシウム拮抗薬
5.ペニシリン系抗菌薬
解答
1.× β遮断薬は高血圧,狭心症,不整脈などの治療薬である.
2.○ 正しい.
3.× インスリンは糖尿病の治療薬である.
4.× カルシウム拮抗薬は高血圧,狭心症,不整脈などの治療薬である.
5.× ペニシリン系抗菌薬は感染症の治療薬である.
【92】Guillain-Barré症候群の初期症状で特徴的なのはどれか.
1.体重減少
2.激しい関節痛
3.突然の視覚喪失
4.皮膚の色素沈着
5.遠位中心の筋力低下
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ Guillain-Barré症候群の初期症状で特徴的なのは四肢遠位の筋力低下と軽度の感覚障害である.
【93】高齢者にみられる病態のうち,低栄養と関連が少ないのはどれか.
1.褥瘡
2.貧血
3.サルコペニア
4.変形性膝関節症
5.大腿骨頸部骨折
解答
1.○ 低栄養が関連する.
2.○ 低栄養が関連する.
3.○ 低栄養が関連する.
4.× 変形性膝関節症は加齢や肥満などが関連している.
5.○ 低栄養が関連する.
【94】成人の熱傷で正しいのはどれか.
1.化学損傷には洗浄は避ける.
2.重症熱傷では蛋白質の異化は低下する.
3.受傷後早期には創傷被覆材は使用しない.
4.Ⅱ度20%の熱傷には初期輸液が行われる.
5.広範囲熱傷の壊死組織に対して早期手術は行わない.
解答
1.× 化学損傷には大量の水で洗浄する.
2.× 重症熱傷では蛋白質の異化は亢進する.
3.× 受傷後早期には創傷被覆材を使用する.
4.○ 正しい.
5.× 広範囲熱傷の壊死組織に対して早期手術を行う.
【95】高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか.
1.歩隔の減少
2.歩幅の減少
3.歩行率の増加
4.遊脚期の延長
5.両脚支持期の短縮
解答
1.× 高齢者の歩行の特徴は歩隔が拡大する.
2.○ 正しい.
3.× 高齢者の歩行の特徴は歩行率が低下する.
4.× 高齢者の歩行の特徴は遊脚期が短縮する.
5.× 高齢者の歩行の特徴は両脚支持期が延長する.
【96】アルコール離脱症状の後遺症はどれか.
1.Kleine-Levin症候群
2.Korsakoff症候群
3.Lennox-Gastaut症候群
4.Rett症候群
5.悪性症候群
解答
1.× Kleine-Levin症候群は周期的に過眠を発症する睡眠障害である.
2.○ 正しい.
3.× Lennox-Gastaut症候群は小児難治性てんかんである.
4.× Rett症候群は女児に見られる伴性優性遺伝の進行性脳障害で重度精神発達遅滞を呈する.
5.× 悪性症候群は抗精神病薬の投与により高熱,自律神経症状や意識障害などの副作用を呈する症候群である.
【97】統合失調症の前駆期にみられるのはどれか.
1.自生思考
2.滅裂思考
3.奇異な妄想
4.感情の平板化
5.緊張病症候群
解答
1.○ 正しい.
2.× 滅裂思考は統合失調症の初期・急性期にみられる.
3.× 奇異な妄想は統合失調症の初期・急性期にみられる.
4.× 感情の平板化は統合失調症の慢性期でみられる.
5.× 緊張病症候群は緊張型統合失調症でみられる.
【98】複雑部分発作(焦点意識減損発作)を起こして自宅室内を徘徊しているてんかん患者に対して,まず行うのはどれか.
1.救急搬送を要請する.
2.室内に一人きりにする.
3.周囲の危険物を取り除く.
4.身体を押さえて保護する.
5.タオルを噛ませる.
解答
1.× まず周囲の危険物を取り除き安全を確保してから救急搬送を検討する.
2.× 室内に一人きりにせず,常に並んで危険な所に行かないように緩やかに誘導する.
3.○ 正しい.
4.× 抵抗したり攻撃的な行動をとることもあるため体には触れない.
5.× 舌咬傷の危険はないため,タオルを噛ませる必要はない.
【99】自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)児にみられる特徴はどれか.
1.表情変化に乏しい.
2.共感性が豊かである.
3.図鑑を見るより物語を好む.
4.想像力を必要とする遊びを好む.
5.暗黙のルールの理解が良好である.
解答
1.○ 正しい.
2.× 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)児にみられる特徴は共感性が乏しい.
3.× 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)児にみられる特徴は物語より図鑑を見ることを好む.
4.× 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)児にみられる特徴は想像力を必要とする遊びを嫌う.
5.× 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)児にみられる特徴は暗黙のルールの理解が不良である.
【100】注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)に対する心理社会的治療で適切でないのはどれか.
1.指示は1つずつ出す.
2.視覚化した指示を出す.
3.雑談しながら作業をさせる.
4.軽微な症状が出ても許容する.
5.好ましい行動をしたらすぐにほめる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)に対する心理社会的治療は作業に集中できる環境を設定する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.