〈第24回 ST国試 午後93〉
中枢性聴覚障害でしばしば見られる特徴として誤っているのはどれか.
1.環境音に比べて言語音の認識が低下する.
2.純音聴力検査で気導骨導差を生じる.
3.純音聴力検査結果と比べて語音明瞭度が低下する.
4.静寂下での聞き取りに比べて騒音下での聞き取りが低下する.
5.語音明瞭度の悪化に比べてプロソディの聴取が保たれている.
解答
1.○ 正しい.
2.× 純音聴力検査で気導骨導差を生じるのは伝音難聴である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第11回 ST国試 午後95〉
両側同程度の高音急墜型難聴者の特徴はどれか.3つ選べ.
1.一対一の会話で聞き誤りがない.
2.後ろや横からの呼び掛けに反応が悪い.
3.電話の応対に困難を感じる.
4.摩擦音の構音が不明瞭である.
5.音源の方向が分からない.
解答
1.× 両側同程度の高音急墜型難聴者では一対一の会話で高音域の聞き誤りが生じる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 両側同程度の高音急墜型難聴者では音源の方向が低音域の弁別により可能である.
〈第16回 ST国試 午後93〉
一側性難聴について誤っているのはどれか.
1.伝音難聴によるものがある.
2.学校生活で配慮を必要とする.
3.補聴器の適応となる例がある.
4.複数の話者との会話は困難なことがある.
5.特発性顔面神経麻痺を伴うことが多い.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 一側性難聴で特発性顔面神経麻痺を伴うことはまれである.
〈第15回 ST国試 午後95〉
片耳正常の一側性難聴者における聴こえの障害について誤っているのはどれか.
1.音源位置の定位
2.雑音下の音声聴取
3.両耳聴の聴覚閾値
4.受話器の会話理解
5.会議時の話者の特定
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 片耳正常の一側性難聴者における受話器の会話理解では正常耳の使用により聴こえの障害は生じない.
5.○ 正しい.
〈第18回 ST国試 午後96〉
成人の聴覚障害者の聴取能力について正しいのはどれか.
1.句より音韻の聞き分けが困難である.
2.新奇な話題は聞き取りやすい.
3.裸耳で語音の識別が困難な場合,補聴器は活用できない.
4.人工内耳では騒音下でも聴取能力は変化しない.
5.最高語音明瞭度60%は身体障害者福祉法の聴覚障害に該当する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 成人の聴覚障害者の聴取能力について新奇な話題は聞き取りにくい.
3.× 裸耳で語音の識別が困難な場合でも補聴器は活用できる.
4.× 人工内耳は騒音下では聴取能力は低下する.
5.× 最高語音明瞭度50%は身体障害者福祉法の聴覚障害に該当する.
〈第17回 ST国試 午前94〉
成人期に発症した聴覚障害者について誤っているのはどれか.2つ選べ.
1.発声・発話の問題が大きい.
2.障害の受容が課題である.
3.聴覚補償や視覚的な代償手段の拡大を図る.
4.加齢による難聴は自覚が乏しい.
5.両側聴力レベルが60dBであれば人工内耳の適応である.
解答
1.× 成人期に発症した聴覚障害者では発声・発話の問題は小さい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 両側聴力レベルが90dBであれば人工内耳の適応である.
〈第21回 ST国試 午後93〉
中途失聴の成人聴覚障害者について誤っているのはどれか.
1.難聴の程度が高度化するほど,音韻の異聴傾向は多様化する.
2.成人期発症では発話明瞭度は保持される.
3.難聴が高度で発症年齢が低いほど,発話の韻律的側面が平坦化する.
4.文節よりも音節ごとに区切って話された方が聴取しやすい.
5.社会的な孤立を招きやすい.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 中途失聴の成人聴覚障害者は音節よりも文節ごとに区切って話された方が聴取しやすい.
5.○ 正しい.
〈第13回 ST国試 午前96〉
重度聴覚障害者の書記言語で少ないのはどれか.
1.機能語の誤用
2.動詞活用の誤り
3.隠喩的語義の誤用
4.日常生活語彙の誤用
5.異なり語率の低下
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 日常生活語彙の誤用は重度聴覚障害者の書記言語で少ない.
5.○ 正しい.
〈第12回 ST国試 午後96〉
先天性高度聴覚障害による書記言語の産生障害の特徴でないのはどれか.
1.語彙の不足
2.主語・述語の語順の逆転
3.助詞の誤用
4.単純な構文構造
5.羅列的な文章構成
解答
1.○ 正しい.
2.× 主語・述語の語順の逆転は言語発達遅滞児にみられる特徴である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第12回 ST国試 午前94〉
先天性聴覚障害成人の読解能力の障害への関与が最も少ないのはどれか.
1.音韻意識
2.構文能力
3.語彙知識
4.語音弁別能
5.読書嗜好性
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 語音弁別能は先天性聴覚障害成人の聴取能力の障害への関与が大きい.
5.○ 正しい.
〈第22回 ST国試 午前95〉
45歳の先天性聴覚障害者.発話の特徴を示すのはどれか.
1.滞続言語
2.エコラリア
3.断綴性発話
4.こもった発話
5.ジャルゴン発話
解答
1.× 滞続言語はPick病の発話特徴である.
2.× エコラリアはPick病やAltzheimer病,小児自閉症や精神遅滞の発話特徴である.
3.× 断綴性発話は小脳障害の発話特徴である.
4.○ 正しい.
5.× 5ジャルゴン発話はウエルニッケ失語の発話特徴である.
〈第14回 ST国試 午前96〉
中等度感音難聴症例の単音節聴取における無声子音の異聴先で多いのはどれか.
1.無声子音
2.鼻音
3.弾き音
4.母音
5.半母音
解答
1.○ 同じ構音様式で構音点が異なる音の弁別で異聴しやすいため無声子音の異聴先は無声子音となる.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第12回 ST国試 午前96〉
以下のように単音節が異聴された場合,構音様式が同じなのはどれか.2つ選べ.
1.か → た
2.な → ま
3.ば → ざ
4.や → な
5.ら → だ
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 破裂音が摩擦音へ異聴されているので構音様式が異なる.
4.× 接近音が鼻音へ異聴されているので構音様式が異なる.
5.× 弾き音が破裂音へ異聴されているので構音様式が異なる.
〈第22回 ST国試 午後94〉
聴覚弁別指導において「対等(たいとう)」と子音の特性(有声性,構音位置,構音方法)が二つ以上異なるのはどれか.2つ選べ.
1.解凍(かいとう)
2.体操(たいそう)
3.街灯(がいとう)
4.滞納(たいのう)
5.帯同(たいどう)
解答
1.× 解凍(かいとう)は構音位置が一つ異なる.
2.× 体操(たいそう)は構音方法が一つ異なる.
3.○ 街灯(がいとう)は有声性と構音位置の二つが異なる.
4.○ 滞納(たいのう)は有声性と構音方法の二つが異なる.
5.× 帯同(たいどう)は有声性と構音方法が一つ異なる.
〈第24回 ST国試 午前94〉
軽度の感音難聴で「まわす」を「まわる」,「あせ」を「あめ」などと異聴する.推測される聴力型はどれか.
1.C⁵dip型
2.谷型
3.水平型
4.高音急墜型
5.低音障害型
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 無声摩擦音が異聴されているので高音急墜型が推測される.
5.× 誤り.
〈第21回 ST国試 午後96〉
図に示すオージオグラムから聞き間違いが予想される組合せはどれか.

2.「わ」と「ば」
3.「あ」と「え」
4.「ま」と「ば」
5.「さ」と「な」
解答
1.○ 高音急墜型なので「き」と「ち」の聞き間違いが予想される.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第13回 ST国試 午後95〉
難聴者が聴取しやすい条件はどれか.2つ選べ.
1.複数話者
2.冗長性のある文章
3.平易な文法構成
4.遅すぎるくらいの話速
5.心像性の低い語彙
解答
1.× 単独話者が難聴者には聴取しやすい条件である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× ゆっくりくらいの話速が難聴者には聴取しやすい条件である.
5.× 心像性の高い語彙が難聴者には聴取しやすい条件である.
〈第12回 ST国試 午前95〉
健聴者の方向感に影響が最も少ないのはどれか.
1.両耳時間差
2.両耳音圧差
3.両耳位相差
4.頭部陰影効果
5.耳介の大きさ
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 耳介の大きさは健聴者の方向感にあまり影響しない.