6.聴覚障害学 2)成人聴覚障害学 ②老人性難聴

〈第18回 ST国試 午前93〉

老人性難聴の病理として誤っているのはどれか. 
1.血管条の萎縮
2.耳石の剝脱
3.有毛細胞の減少
4.ラセン神経節細胞の減少
5.脳幹神経伝導路核の神経変性

解答

1.○ 正しい.
2.× 耳石の剝脱は良性発作性頭位めまい症の病理である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午前94〉

老人性難聴の主たる病態に関連しないのはどれか. 
1.血管条の萎縮
2.有毛細胞の障害
3.正円窓膜の硬化
4.基底板の弾性の低下
5.らせん神経節細胞の減少

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 正円窓膜の硬化は老人性難聴の病態と関連しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午後93〉

初期の加齢性難聴について正しいのはどれか. 
1.聴力低下を自覚しにくい.
2.両側非対称性の難聴である.
3.語音弁別能は維持される.
4.聴力像は低音障害型である.
5.外有毛細胞より内有毛細胞が障害を受けやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.× 加齢性難聴は両側対称性の難聴である.
3.× 加齢性難聴は語音弁別能は低下する.
4.× 加齢性難聴の聴力像は高音障害型である.
5.× 加齢性難聴は内有毛細胞より外有毛細胞が障害を受けやすい.


〈第19回 ST国試 午後95〉

加齢による難聴について誤っているのはどれか. 
1.非可逆性である.
2.めまいを合併する.
3.糖尿病の既往があると進行が早い.
4.高音漸傾型感音難聴を示す.
5.聴力レベルの閾値上昇に比べて,ことばの聞き取りが劣る.

解答

1.○ 正しい.
2.× 加齢による難聴は左右対称の高音漸傾型の難聴が主徴でありめまいは合併しない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午前93〉

加齢性難聴について誤っているのはどれか. 
1.左右耳の聴力差は少ない.
2.徐々に中低音も悪化する.
3.語音明瞭度が低下する.
4.人工内耳の適応になる.
5.聴覚中枢機能は保持される.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 加齢による難聴は聴覚中枢機能の低下する.


〈第20回 ST国試 午後94〉

加齢性難聴について誤っているのはどれか. 
1.一側性難聴が多い.
2.構音は保たれる.
3.本人と家族との難聴の認識にずれが生じる場合が多い.
4.聴力像は高音漸傾型が多い.
5.徐々に難聴が進行する.

解答

1.× 加齢性難聴は両側性難聴が多い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午前94〉

老人性難聴について正しいのはどれか. 
1.低音の耳鳴を伴いやすい.
2.まれに顔面神経麻痺を生じる.
3.大きな音を聞くと,めまいを生じる.
4.聴力低下に比べて言葉の聞き取りの悪化の訴えが多い.
5.時に騒音下で言葉の聞き取りが改善する現象がみられる.

解答

1.× 老人性難聴は高音の耳鳴を伴いやすい.
2.× 老人性難聴では顔面神経麻痺は合併しない.
3.× 老人性難聴では大きな音を聞いてもめまいは生じない.
4.○ 正しい.
5.× 時に騒音下で言葉の聞き取りが改善する現象は耳硬化症でみられるウイリス錯聴である.


〈第14回 ST国試 午前94〉

老人性難聴で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.50歳代で会話音域閾値の上昇が始まる.
2.女性は男性より聴力低下が早く始まる.
3.オージオグラムではc⁵dipから始まる.
4.糖尿病は発症時期を早める.
5.動脈硬化は発症時期を早める.

解答

1.× 老人性難聴は75歳から会話音域閾値の上昇が始まる.
2.× 老人性難聴では男性は女性より聴力低下が早く始まる.
3.× オージオグラムでc⁵dipがみられるのは騒音性難聴である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午後93〉

老人性難聴について誤っているのはどれか. 
1.50歳代から始まる.
2.高音域から始まる.
3.語音明瞭度が低下する.
4.発生頻度に性差がある.
5.障害認識度が低い.

解答

1.× 老人性難聴は30歳代から始まる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第11回 ST国試 午前97〉

老人性難聴で正しいのはどれか.3つ選べ. 
1.聴覚伝導路の末梢器官の変性による.
2.聴力程度に比べて語音明瞭度が低い.
3.騒音下の会話了解度が低下する.
4.聞こえについて本人の訴えは初期の段階から多い.
5.低周波域の聴力低下が最初に出現する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 老人性難聴の聞こえについて本人の訴えは初期の段階では少ない.
5.× 老人性難聴では高周波域の聴力低下が最初に出現する.


〈第14回 ST国試 午後96〉

老人性難聴について正しいのはどれか. 
1.左右の聴力差が大きい.
2.聞き取り練習は単音節レベルを重視して行う.
3.雑音下の語音聴取能は若年者より低下する.
4.外耳道開放型補聴器の有効性は低い.
5.聴力レベルが変動する.

解答

1.× 老人性難聴では左右の聴力は同程度である.
2.× 老人性難聴は治療対象とはならず補聴器を装用する.
3.○ 正しい.
4.× 老人性難聴では外耳道開放型補聴器の有効性が高い.
5.× 老人性難聴では聴力レベルは変動しない.


〈第27回 ST国試 午後96〉

加齢性難聴で誤っているのはどれか. 
1.性差が認められる.
2.騒音下の聞き取りが悪化する.
3.無声子音の聞き取りが悪化する.
4.原因として単一の因子が関与している.
5.難聴の進行に伴い耳鳴の訴えが増加する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 加齢性難聴の原因として複数の因子が関与している.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後95〉

老人性難聴を発見するための自己評価として適切でないのはどれか. 
1.呼びかけに気付かなかったことがある.
2.他の人よりテレビの音量を上げる必要がある.
3.騒々しい場所で会話するとき聞き返すことがある.
4.複数の人たちとの会話に入りにくいと感じることがある.
5.クラクションの音に気付かなかったことがある.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 老人性難聴ではクラクションの音に気づくことができる.


〈第13回 ST国試 午前95〉

老人性難聴者とのコミュニケーションを補助する方法として一般的なのはどれか.2つ選べ. 
1.キーワードを筆記する.
2.文字盤を指さす.
3.指文字で綴る.
4.手話を用いる.
5.口もとを見させる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 文字盤の指さしは音節を区切って話すことになり老人性難聴者のコミュニケーションの補助としての使用は困難である.
3.× 老人性難聴者では使用したことがないためコミュニケーションの補助として指文字の使用は困難である.
4.× 老人性難聴者では使用したことがないためコミュニケーションの補助として手話の使用は困難である.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午前93〉

加齢性難聴者に対する指導で誤っているのはどれか. 
1.社会参加を促す.
2.補聴器の両耳装用を勧める.
3.指文字の併用を指導する.
4.補聴援助システムの使用を勧める.
5.コミュニケーションストラテジーを指導する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 加齢性難聴者に指文字の併用は指導しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午後94〉

68歳の男性.老人性難聴.主訴は「電車の車内放送が頭に響き不快」.考えられる原因はどれか. 
1.カクテルパーティー効果
2.一過性閾値上昇
3.加重現象
4.分離現象
5.感音難聴

解答

1.× カクテルパーティー効果とは多数の話し声の中から選択的に特定の音声を聞き取ることができることである.
2.× 一過性閾値上昇とは聴神経腫瘍などにみられる断続音に比し持続音で閾値が急速に上昇することである.
3.× 加重現象とは両耳で聞くと片耳で聞くよりも大きく聞こえることである.
4.× 分離現象とは同時に両耳で別々の音を聞いても各々音を弁別できることである.
5.○ 正しい.


〈第19回 ST国試 午後96〉

75歳の男性.両耳聴力レベル60dB,最高語音明瞭度60%の加齢性難聴者.初診時の適切な対応はどれか.2つ選べ. 
1.手話通訳を手配する.
2.筆談用具を用意する.
3.補聴手段を用意する.
4.人工内耳を勧める.
5.身体障害者手帳の取得を勧める.

解答

1.× 75歳の加齢性難聴者であるため手話の使用は難しく,初診時に手話通訳を手配するのは適切でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 人工内耳の適応は「両側90dB以上の高度難聴者で補聴器の装用効果が少ないもの」であるため,両耳聴力レベル60dBの加齢性難聴者へ人工内耳を勧めるのは適切でない.
5.× 身体障害者障害程度等級において4級の「両耳語音明瞭度50%以下」,6級の「両耳聴力レベル70dB以上」のいずれにも該当しないため,身体障害者手帳の取得を勧めるのは適切でない.