5.発声発語・嚥下障害学 6)嚥下障害学 ⑥訓練・治療

〈第19回 ST国試 午後83〉

摂食訓練に関して正しいのはどれか. 
1.気管切開のある患者では摂食訓練時にカニューレのカフ圧を高くする.
2.一側咽頭・喉頭麻痺がある患者では頸部回旋嚥下が有効である.
3.誤嚥がないことが開始条件である.
4.認知症患者ではバイオフィードバック法が有効である.
5.食物形態の調整は摂食訓練とは独立して行う.

解答

1.× 気管切開のある患者では摂食訓練時にカニューレのカフ圧を低くする.
2.○ 正しい.
3.× 摂食訓練は誤嚥があっても吸引などの対処により開始可能である.
4.× 摂食訓練において認知症患者へのバイオフィードバック法は有効でない.
5.× 食物形態の調整は摂食訓練と並行して行う.


〈第18回 ST国試 午後85〉

経口摂取訓練を行う状態として適切でないのはどれか. 
1.自力歩行が困難である.
2.気管切開を受けている.
3.咳嗽反射が保たれている.
4.意識レベルがJCS20である.
5.血中酸素飽和度が95%である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 意識レベルがJCS一桁が経口摂取訓練を行える状態である.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午後86〉

正しいのはどれか. 
1.摂食訓練の開始は言語聴覚士が決定する.
2.むせを認めても経口による服薬は優先する.
3.摂食訓練前に口腔内の衛生状態を確認する.
4.血中酸素飽和度が変化しなければむせても摂食を続ける.
5.嚥下訓練の目標設定は本人の意思より検査結果を優先する.

解答

1.× 摂食訓練の開始は医師が決定する.
2.× むせを認めたら経口による服薬を再評価する.
3.○ 正しい.
4.× 血中酸素飽和度が変化しなくともむせたら摂食を再評価する.
5.× 嚥下訓練の目標設定は本人の意思と検査結果から検討する.


〈第22回 ST国試 午後86〉

経口摂取訓練の中止を判断する要因でないのはどれか. 
1.発熱
2.意識レベルの低下
3.CRP値の上昇
4.血中酸素飽和度の低下
5.血清アルブミン値の低下

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 血清アルブミン値の低下は栄養不良のリスク因子なので経口摂取訓練の中止を判断する要因でない.


〈第16回 ST国試 午前87〉

嚥下の直接訓練において肺炎の兆候を知るのに有用なのはどれか.3つ選べ. 
1.CRP
2.胸部聴診
3.血圧
4.血中ヘモグロビン
5.血中酸素飽和度モニター

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 血圧は動脈硬化の徴候を知るのに有用である.
4.× 血中ヘモグロビンは貧血の徴候を知るのに有用である.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午後86〉

嚥下訓練中に激しく誤嚥した場合にまず行う対応はどれか.3つ選べ. 
1.咳を促す.
2.口腔咽頭内を吸引する.
3.水を飲ませる.
4.血液検査を行う.
5.側臥位にする.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 嚥下訓練中に激しく誤嚥した場合に水を飲ませるのは禁忌である.
4.× 誤嚥後に肺炎などが疑われる場合に血液検査を行う.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午前85〉

嚥下障害の直接訓練(経口摂取訓練)における効果指標でないのはどれか. 
1.食物形態
2.経口摂取量
3.食後の吃逆
4.食事中のむせ
5.食事の所要時間

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 食後の吃逆は嚥下障害の直接訓練における効果指標でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第11回 ST国試 午前87〉

口腔咽頭期嚥下障害患者に適さないのはどれか. 
1.みかん
2.バナナ
3.卵豆腐
4.ヨーグルト
5.ムース

解答

1.× みかんは強い酸味と殆どが水分のため摂食・嚥下障害患者の禁忌食である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後85〉

喉頭挙上期型誤嚥を示す症例に適さないのはどれか.2つ選べ. 
1.コンソメスープ
2.煮込みハンバーグ
3.ポテトサラダ
4.チョコレートムース
5.コーヒー

解答

1.× コンソメスープは摂食・嚥下障害患者の禁忌食である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× コーヒーは摂食・嚥下障害患者の禁忌食である.


〈第20回 ST国試 午前87〉

嚥下反射惹起遅延がある患者の直接訓練開始時における訓練食の性状として適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.冷たい.
2.流動性が高い.
3.細かくきざんである.
4.粘膜に付着しやすい.
5.均一である.

解答

1.○ 正しい.
2.× 嚥下反射惹起遅延がある患者の直接訓練開始時における訓練食の性状は流動性の低いものが適切である.
3.× 嚥下反射惹起遅延がある患者の直接訓練開始時における訓練食の性状はバラバラになり難いものが適切である.
4.× 嚥下反射惹起遅延がある患者の直接訓練開始時における訓練食の性状は粘膜に付着しにくいものが適切である.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午後87〉

嚥下反射の惹起遅延に対し冷圧刺激を与える部位はどこか. 
1.前口蓋弓
2.口腔前庭
3.硬口蓋
4.喉頭室
5.喉頭蓋谷

解答

1.○ 口腔咽頭冷圧刺激を与える部位は前口蓋弓である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第23回 ST国試 午前85〉

嚥下反射惹起不全による嚥下障害への対応で正しいのはどれか3つ選べ. 
1.頭部前屈
2.頸部回旋
3.ブローイング法
4.咽頭冷圧刺激法
5.食物形態の調整

解答

1.○ 正しい.
2.× 頸部回旋は咽頭通過障害による嚥下障害への対応である.
3.× ブローイング法は軟口蓋挙上不全による嚥下障害への対応である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第11回 ST国試 午前86〉

喉頭挙上期型誤嚥に対する訓練法として適切でないのはどれか.2つ選べ. 
1.ブローイング
2.交互嚥下
3.息止め嚥下
4.顎引き嚥下
5.口腔咽頭冷却刺激

解答

1.× ブローイングは軟口蓋挙上不全に対する訓練法である.
2.× 交互嚥下は咽頭残留に対する訓練法である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午前86〉

咽頭期嚥下障害の間接訓練はどれか.2つ選べ. 
1.両唇音の構音訓練
2.舌の運動訓練
3.バルーン拡張法
4.頸部挙上訓練
5.咀嚼訓練

解答

1.× 両唇音の構音訓練は口腔期の嚥下訓練である.
2.× 舌の運動訓練は口腔期の嚥下訓練である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 咀嚼訓練は口腔期の嚥下訓練である.


〈第15回 ST国試 午後86〉

食物を用いて行う嚥下訓練はどれか. 
1.バルーン拡張法
2.頸部回旋法
3.ブローイング法
4.咽頭アイスマッサージ
5.頭部挙上訓練

解答

1.× バルーン拡張法は間接嚥下訓練である.
2.○ 正しい.
3.× ブローイング法は間接嚥下訓練である.
4.× 咽頭アイスマッサージは間接嚥下訓練である.
5.× 頭部挙上訓練は間接嚥下訓練である.


〈第18回 ST国試 午前84〉

嚥下障害に対する頭部挙上訓練について誤っているのはどれか. 
1.食道入口部の開大を図る.
2.頸椎疾患には禁忌である.
3.咽頭残留を呈する症例が適応である.
4.肩が浮くまで頭部を挙上させる.
5.つま先を見るように頭部を挙上させる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 嚥下障害に対する頭部挙上訓練では肩が浮かない程度で頭部を挙上させる.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午後85〉

嚥下障害患者に対して写真を示す姿勢を維持する嚥下訓練を行っている.この訓練が適応となる病態はどれか. 

1.咀嚼障害
2.舌運動障害
3.喉頭挙上障害
4.鼻咽腔閉鎖不全
5.嚥下反射惹起不全

解答

1.× シャキア法は舌骨上筋群を強化し喉頭挙上を促す食道入口部開大訓練である.
2.× シャキア法は舌骨上筋群を強化し喉頭挙上を促す食道入口部開大訓練である.
3.○ 正しい.
4.× シャキア法は舌骨上筋群を強化し喉頭挙上を促す食道入口部開大訓練である.
5.× シャキア法は舌骨上筋群を強化し喉頭挙上を促す食道入口部開大訓練である.


〈第19回 ST国試 午前86〉

食塊の咽頭残留除去に用いないのはどれか. 
1.努力嚥下
2.頸部回旋
3.複数回嚥下
4.息こらえ嚥下法
5.前舌保持嚥下訓練

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 息こらえ嚥下法は声門閉鎖不全を生じている患者に用いる.
5.○ 正しい.


〈第11回 ST国試 午後84〉

喉頭蓋谷の残留に対する代償法はどれか.2つ選べ. 
1.横向き嚥下
2.舌出し嚥下
3.努力嚥下
4.複数回嚥下
5.頭頸部傾き嚥下

解答

1.× 横向き嚥下は一側梨状陥凹の残留に対する代償法である.
2.× 舌出し嚥下は咽頭残留に対する代償法である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 頭頸部傾き嚥下は舌の一側性麻痺・半側切除に対する代償法である.


〈第19回 ST国試 午後85〉

左反回神経麻痺による誤嚥と嗄声が持続している患者に誤嚥を軽減するための治療法はどれか.2つ選べ. 
1.息こらえ嚥下法
2.気管切開術
3.頭部挙上訓練
4.ブローイング訓練
5.甲状軟骨形成術Ⅰ型

解答

1.○ 正しい.
2.× 気管切開術は気道確保を目的とした処置である.
3.× 頭部挙上訓練は食道入口部の開大を図る訓練法である.
4.× ブローイング訓練は軟口蓋挙上不全に用いる訓練法である.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後87〉

メンデルゾーン法の効果はどれか. 
1.嚥下圧の上昇
2.食塊移送の補助
3.声門閉鎖の軽減
4.嚥下反射の促通
5.食道入口部の開大の改善

解答

1.× 嚥下圧の上昇はブローイングの効果である.
2.× 食塊移送の補助は体幹後傾位の効果である.
3.× 声門閉鎖の強化が息止め嚥下の効果である.
4.× 嚥下反射の促通は口腔咽頭冷圧刺激の効果である.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午前86〉

嚥下時に体幹後傾位が有用でないのはどれか. 
1.舌亜全摘術後
2.軟口蓋挙上不全
3.喉頭蓋切除術後
4.喉頭挙上不全
5.食道咽頭逆流

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 嚥下時の体幹後傾位は食道咽頭逆流の可能性が高い.


〈第25回 ST国試 午後85〉

80歳の女性.すべての食物形態で不顕性誤嚥と咽頭残留を指摘されている.摂食訓練時に推奨する姿勢はどれか. 
1.側臥位
2.仰臥位
3.腹臥位
4.直立座位
5.前傾座位

解答

1.○ 正しい.
2.× 不顕性誤嚥と咽頭残留を指摘されているので摂食訓練時に側臥位を推奨する.
3.× 不顕性誤嚥と咽頭残留を指摘されているので摂食訓練時に側臥位を推奨する.
4.× 不顕性誤嚥と咽頭残留を指摘されているので摂食訓練時に側臥位を推奨する.
5.× 不顕性誤嚥と咽頭残留を指摘されているので摂食訓練時に側臥位を推奨する.


〈第20回 ST国試 午後86〉

嚥下障害の治療・対応について誤っている組合せはどれか. 
1.バルーン拡張法 ――― 鼻咽腔閉鎖の強化
2.冷圧刺激 ――― 嚥下反射の惹起
3.息止め嚥下 ――― 喉頭閉鎖の強化
4.頸部回旋位 ――― 食塊の健側咽頭への誘導
5.リクライニング ――― 重力による食塊移送

解答

1.× バルーン拡張法 ――― 食道入口部開大
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第22回 ST国試 午前86〉

嚥下障害の治療・対応について誤っている組合せはどれか. 
1.頭部挙上訓練 ――― 食道入口部開大
2.息こらえ嚥下法 ――― 声門閉鎖強化
3.頸部回旋 ――― 喉頭挙上の強化
4.交互嚥下 ――― 咽頭残留物の軽減
5.アンカー強調嚥下法 ――― 舌運動の補強

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 頸部回旋 ――― 食塊の健側咽頭への誘導
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午前86〉

口腔期・咽頭期にみられる嚥下障害の所見と対処法との組合せで適切でないのはどれか. 
1.舌根運動障害 ――― 舌可動域拡大
2.食道入口部開大不全 ――― バルーン法
3.声門閉鎖不全 ――― 交互嚥下
4.嚥下反射惹起不全 ――― 咽部冷圧刺激
5.一側咽頭・喉頭麻痺 ――― 頸部回旋位

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 声門閉鎖不全 ――― 頷き嚥下
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午前87〉

嚥下障害の病態と対応との組合せで正しいはどれか. 
1.一側咽頭麻痺 ――― 頸部回旋位
2.軟口蓋挙上不全 ――― 頸部後屈位
3.食道入口部の開大不全 ――― 交互嚥下
4.喉頭蓋谷への飲食物残留 ――― バルーン拡張
5.舌運動障害による食塊移送不全 ――― 頸部前屈位

解答

1.○ 正しい.
2.× 軟口蓋挙上不全 ――― 努力嚥下
3.× 食道入口部の開大不全 ――― バルーン拡張
4.× 喉頭蓋谷への飲食物残留 ――― 交互嚥下
5.× 舌運動障害による食塊移送不全 ――― 体幹後傾位


〈第16回 ST国試 午前86〉

誤っている組合せはどれか. 
1.咽頭残留 ――― 頭部挙上訓練
2.鼻腔への逆流 ――― 舌尖挙上訓練
3.誤嚥物喀出困難 ――― 随意的咳訓練
4.嚥下反射惹起低下 ――― 冷圧刺激法
5.喉頭蓋谷への残留 ――― 舌根後退運動

解答

1.○ 正しい.
2.× 鼻腔への逆流 ――― ブローイング
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午後84〉

嚥下障害に対する直接訓練法とその目的との組合せで誤っているのはどれか. 
1.息こらえ確下 ――― 嚥下反射惹起前の声門閉鎖
2.努力嚥下 ――― 咽頭の嚥下圧生成
3.メンデルゾーン法 ――― 食道入口部開大時間の延長
4.K-point刺激法 ――― 唾液分泌の誘発
5.スライス型ゼリ一丸飲み法 ――― 食塊形成困難の補助

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× K-point刺激法 ――― 開口誘発
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午後85〉

嚥下障害への対応について誤っている組合せはどれか. 
1.食塊移送不全 ――― 体幹後傾位
2.一側の咽頭通過障害 ――― 頭部回旋
3.食道入口部開大不全 ――― 顎突出
4.前咽頭期型誤嚥 ――― 頸部伸展
5.咽頭残留 ――― 交互嚥下

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 前咽頭期型誤嚥 ――― 息とめ嚥下
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後86〉

嚥下リハビリテーションにおいて誤っている組合せはどれか. 
1.作業療法士 ――― 自助具の作製
2.理学療法士 ――― 直接訓練
3.言語聴覚士 ――― 間接訓練
4.栄養士 ――― 嚥下障害食の提供
5.医師 ――― 全身状態の管理

解答

1.○ 正しい.
2.× 言語聴覚士 ――― 直接訓練
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.