〈第17回 ST国試 午前71〉
「ママ クック」,「パパ カイシャ」などの2語文の発話が出現し始めた子供への指導で適切でないのはどれか.
1.語彙理解の拡大を図る.
2.3語文の発話を模倣させる.
3.2つの名称を聞いて絵カードを選ぶ.
4.2~3語文の理解を図る.
5.「ママのクックね」などと文として聞かせる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 「ママ クック」,「パパ カイシャ」などの2語文の発話が出現し始めた子供への指導では「動作主+動作」・「大小+事物」・「色+事物」の指導へ進む.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第18回 ST国試 午後73〉
ひらがな未習得の言語発達障害児に対して文字単語と絵との統合学習を行う.最初に導入する語彙の組合せで適切なのはどれか.2つ選べ.
1.め,き,は
2.て,くつ,あいす
3.あか,あし,あお
4.いぬ,ねこ,うま
5.すいか,にわとり,ひこうき
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 「あか,あし,あお」は色名であったり語頭音が同じため,ひらがな未習得の言語発達障害児に対して文字単語と絵との統合学習で最初に導入する語彙の組合せとして適切でない.
4.× 「いぬ,ねこ,うま」は同じ4足動物で弁別が難しいため,ひらがな未習得の言語発達障害児に対して文字単語と絵との統合学習で最初に導入する語彙の組合せとして適切でない.
5.× 「すいか,にわとり,ひこうき」は文字数が複数であり親密度の低い語のため,ひらがな未習得の言語発達障害児に対して文字単語と絵との統合学習で最初に導入する語彙の組合せとして適切でない.
〈第20回 ST国試 午後72〉
1歳6か月健康診査の事後指導として,ことばの理解ができない子供のグループ指導を実施する際に適切でない課題はどれか.
1.拍手,バンザイの身振りをまねさせる.
2.おやつを食べ終わったら皿をトレイの上に置かせる.
3.「リンゴとって」と言って複数の果物のカードから選ばせる.
4.脱いだ靴を手に持たせ,靴箱にしまわせる.
5.大人が「ちょうだい」と言って手を出しているところに持っているものを渡させる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× ことばの理解ができない子供なので「リンゴとって」と言って複数の果物のカードから選ばせるのは困難である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第21回 ST国試 午後73〉
2語連鎖の理解ができる4歳児.1音節やワードパーシャルでの発語が浮動的に10語程度ある.10種図形の弁別が可能.優先順位の低い指導はどれか.
1.言語理解の拡大
2.身振りでの要求
3.2語連鎖での表出
4.ひらがな同士のマッチング
5.「ポーン」など擬音語の模倣
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 1音節やワードパーシャルでの発語が浮動的に10語程度なので2語連鎖での表出は優先順位の低い指導である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第15回 ST国試 午前73〉
5歳の女児.言語理解は単語レベルで,事物名称と人名は理解可能.動作語と大小・色名は理解不可.指導する2語連鎖で適切なのはどれか.
1.対象+動作(みかんを食べる)
2.動作主+動作(男の子が洗う)
3.大小+事物(大きい車)
4.色名+事物(赤い車)
5.所有者+事物(女の子の車)
解答
1.× 「対象+動作(みかんを食べる)」は動作語が理解不能なため指導する2語連鎖で適切でない.
2.× 「動作主+動作(男の子が洗う)」は動作語が理解不能なため指導する2語連鎖で適切でない.
3.× 「大小+事物(大きい車)」は大小が理解不能なため指導する2語連鎖で適切でない.
4.× 「色名+事物(赤い車)」は色名が理解不能なため指導する2語連鎖で適切でない.
5.○ 正しい.
〈第23回 ST国試 午後71〉
5歳の男児.コミュニケーション態度は良好.言語理解は単語レベルで,語連鎖は理解困難.音声による有意味語がない.指導で重点をおくのはどれか.3つ選べ.
1.語彙の拡大
2.語連鎖の受信の獲得
3.音声発信・発信行動の獲得
4.事物名称の受信の獲得
5.事物の基礎概念の拡大
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 言語理解は単語レベルで,語連鎖は理解困難なので事物名称の受信の獲得の指導は適切でない.
5.× 言語理解は単語レベルで,語連鎖は理解困難なので5事物の基礎概念の拡大の指導は適切でない.
〈第24回 ST国試 午後71〉
小学生1年生の男児.幼少期からことばの発達の遅れがあった.就学前までには簡単な会話が可能になったが,説明は困難であった.1年生になり,夏休みまでには自分の名前が読めるようになったが,名前の1文字を単独に示されると「僕の名前の字」と言って読めなかった.WISC-Ⅳの知覚推理指標は97であった.現時点で言語指導の優先順位が低いのはどれか.
1.音韻抽出課題
2.日常会話での質問・応答課題
3.助詞の穴埋め課題
4.絵と文字単語の線結び課題
5.五十音表での文字探し課題
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 名前の1文字を単独に示されると「僕の名前の字」と言って読めなかったので助詞の穴埋め課題の指導は優先順位が低い.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第26回 ST国試 午後73〉
6歳の就学前男児.質問-応答関係検査で日常的質問となぞなぞは6歳レベル,説明が3歳レベル.平仮名の清音は書字可能.発達段階に即した指導として適切でないのはどれか.2つ選べ.
1.ターンテイキング
2.語彙の拡大
3.3語連鎖以上の表出
4.上位・下位概念の関係理解
5.カタカナのなぞり書き
解答
1.× 説明が3歳レベルの発達段階なのでターンテイキングは適切でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 平仮名の書字は清音の段階なのでタカナのなぞり書きは適切でない.
〈第18回 ST国試 午前73〉
発語が困難な8歳の脳性麻痺児.理解言語が2歳代.AAC導入のための支援として適切でないのはどれか.
1.スイッチを用いておもちゃ操作の練習をする.
2.透明文字盤を用いて呼称訓練を行う.
3.VOCAを用いてあいさつの練習をする.
4.選択的な意思表示の機会をつくる.
5.椅子を用いて頭部や体幹が安定する姿勢がとれるようにする.
解答
1.○ 正しい.
2.× かな文字習得が4歳後半からなので理解言語が2歳代の子どもへの透明文字盤を用た呼称訓練は適切でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第22回 ST国試 午前72〉
9歳の男児.主訴は「漢字が書けない」.視覚的認知・記憶には問題がない.KABC-Ⅱの結果を示す.認知発達特性に合わせた指導法として適切なのはどれか.3つ選べ.

2.絵カードを提示して漢字の意味を理解させる.
3.ことばや番号を用いて漢字の書き順を意識させる.
4.漢字の部分に名前をつけて書き方を言語化する.
5.漢字をパズルにして空間的に形を理解する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 継時尺度の同年齢群・個人内平均が優位に弱いことから書き順通りに処理することは困難である.
4.× 継時尺度が弱いことから連続した刺激を1つずつ順番に処理することは困難である.
5.○ 正しい.
〈第25回 ST国試 午前72〉
小学3年生の男児.平仮名の特殊音節の読みが習得できない.指導として適切でないのはどれか.
1.視覚的な記号を用いる.
2.動作と結びつけて覚える.
3.単語の意味情報を活用する.
4.ロ頭で分解練習を行う.
5.フォニックスを用いて覚える.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 平仮名の特殊音節の読みが習得できていないのでフォニックスを用いて覚えるのは適切でない.