4.言語発達障害学 8)脳性麻痺・重複障害 ①脳性麻痺

〈第16回 ST国試 午後64〉

脳室周囲白質軟化症がみられるのはどれか. 
1.自閉症
2.注意欠如/多動性障害
3.脳性麻痺
4.ダウン症
5.学習障害

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 脳室周囲白質軟化症にみられるのは痙直型脳性麻痺である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第11回 ST国試 午前66〉

脳室周囲白質軟化症(PVL)の症状はどれか.2つ選べ. 
1.片麻痺
2.アテトーゼ型脳性麻痺
3.痙性麻痺
4.視覚認知障害
5.聴覚障害

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 脳室周囲白質軟化症は痙性麻痺や視覚認知障害をきたす.
4.○ 脳室周囲白質軟化症は痙性麻痺や視覚認知障害をきたす.
5.× 誤り.


〈第23回 ST国試 午後65〉

脳性麻痺について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.大島の分類1~5が重症心身障害とされる.
2.脳室周囲白質軟化症は視覚認知障害の原因になる.
3.症状は満2歳までに発現する.
4.発症率は10,000人に2人程度である.
5.低出生体重児の治療法の進歩に伴い痙直型が減少している.

解答

1.× 大島の分類1~4が重症心身障害とされる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳性麻痺の発症率は1,000人に2人程度である.
5.× 出生体重児の治療法の進歩に伴い痙直型が増加している.


〈第19回 ST国試 午前65〉

脳性麻痺で正しいのはどれか. 
1.重度肢体不自由と重度知的障害とを重複することはない.
2.脳室周囲白質軟化症は痙性単麻痺の原因となる.
3.核黄疸によるものは痙性麻痺が多い.
4.原因として出生児の仮死による低酸素虚血性脳症がある.
5.てんかんを合併することは少ない.

解答

1.× 重度肢体不自由と重度知的障害とを重複する重症心身障害児の主体が脳性麻痺である.
2.× 脳室周囲白質軟化症は痙直型脳性麻痺の原因となる.
3.× 核黄疸によるものはアテトーゼ型脳性麻痺が多い.
4.○ 正しい.
5.× 脳性麻痺の40%にてんかんを合併する.


〈第13回 ST国試 午前71〉

脳性麻痺について誤っているのはどれか. 
1.発生頻度は約10,000人に1人である.
2.受胎から新生児期までに生じた脳の病変である.
3.運動と姿勢の異常は変化し得る.
4.周生期要因が最も多い.
5.PVLは早産低出生体重児に多く認められる.

解答

1.× 脳性麻痺の発生頻度は約1,000人に2人である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後65〉

脳性麻痺で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.大脳白質の障害が原因である.
2.低酸素性脳症が原因となる.
3.核黄疸によるものはアテトーゼ型が多い.
4.片麻痺は左側に多い.
5.有病率は1%前後である.

解答

1.× 脳性麻痺は脳の障害が原因である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳性麻痺の片麻痺に左右差はみられない.
5.× 脳性麻痺の有病率は0.2%前後である.


〈第27回 ST国試 午前67〉

脳性麻痺について誤っているのはどれか. 
1.痙直型両麻痺は上肢の障害である.
2.アテトーゼ型は大脳基底核の障害が原因となる.
3.失調型は小脳障害が原因となる.
4.混合型は痙直型とアテトーゼ型との混合が多い.
5.医療的ケアを必要とする児は四肢麻痺が多い.

解答

1.× 痙直型両麻痺は体幹・下肢の障害で上肢は軽度である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第19回 ST国試 午後72〉

脳性麻痺の発話の特徴で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.鼻咽腔構音はない.
2.構音の誤り方は一定である.
3.声の大きさは一定である.
4.声の質は努力性である.
5.抑揚に異常が出やすい.

解答

1.× 脳性麻痺の発話の特徴として開鼻声や鼻咽腔構音がみられることもある.
2.× 脳性麻痺の発話の特徴としてアテトーゼ型は構音の誤りが浮動的である.
3.× 脳性麻痺の発話の特徴として痙直型では声が小さい,アテトーゼ型では大きさの変動,失調型では爆発的な大きい声がみられる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午後64〉

脳性麻痺の言語症状について誤っているのはどれか. 
1.呼吸機能がプロソディに影響する.
2.身体状況や場面の違いによって発話明瞭度が変化する.
3.語彙の偏りが生じる.
4.運動障害が重度であるほど言語理解が遅れる.
5.初語の出現が遅れる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳性麻痺は知的障害が重度であるほど言語理解が遅れる.
5.○ 正しい.


〈第20回 ST国試 午後65〉

脳性麻痺で誤っている組合せはどれか. 
1.姿勢異常 ――― 痙性麻痺
2.併存症 ――― てんかん
3.低出生体重児 ――― 脳室周囲白質軟化症
4.周産期仮死 ――― 重複障害
5.核黄疸 ――― 失調型

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 早産低体重出生 ――― 重複障害
5.× 誤り.


〈第18回 ST国試 午後67〉

脳性麻痺児の知的レベルを測定する際に気をつけるべき事項で誤っているのはどれか. 
1.複数の検査を併用して行う.
2.検査の標準手順を変更せず行う.
3.子供との信頼関係を損なわずに行う.
4.日をおいて継続的に評価する.
5.日常生活からの情報を得る.

解答

1.○ 正しい.
2.× 脳性麻痺児の知的レベルを測定する際は検査の標準手順を児が可能なように変更する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午後71〉

重度の脳性麻痺児の発声発語を促すためのアプローチとして適切でないのはどれか. 
1.口鼻呼吸を分離するためにため息を促す.
2.正確な構音ができるように繰り返し構音訓練を行う.
3.ゆったりとした呼吸ができるように正しい姿勢を保つ.
4.子供に合った椅子を用いてリラックスした発声を促す.
5.食物を使って口腔器官の動きを引き出す.

解答

1.○ 正しい.
2.× 重度の脳性麻痺児の発声発語を促すためのアプローチでは正確な構音にこだわりすぎない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午前72〉

脳性麻痺児への言語指導で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.定型発達の構音獲得順に練習音を選択する.
2.指さしやジェスチャーを取り入れる.
3.正しい構音ができるまで繰り返し練習する.
4.呼吸や姿勢のコントロールを促進する.
5.楽しく話す機会を多くする.

解答

1.× 脳性麻痺児への言語指導では子どもが出しやすい音・被刺激性の認められる音から練習音を選択する.
2.× 脳性麻痺児への言語指導において指さしやジェスチャーを取り入れると筋緊張や異常姿勢を高めるためリラックスさせて実施する.
3.× 脳性麻痺児への言語指導では正確な構音にこだわりすぎない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第27回 ST国試 午後73〉

脳性麻痺児に行うオーラルコントロールについて適切でないのはどれか.2つ選べ. 
1.口腔周辺の感覚運動機能を促進するために行う.
2.下顎,舌,口唇,頰の分離協調運動の促進のために行う.
3.摂食嚥下指導のときのみ行う.
4.側方から実施するときは,親指は顎の側方,人さし指は上唇の上,中指は下唇の下にあてる.
5.顎の開閉の安定を保つために行う.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 脳性麻痺児に行うオーラルコントロールは発声発語指導や摂食嚥下指導のときに行う.
4.× オーラルコントロールを側方から実施するときは,親指は顎の側方,人さし指は下唇の下,中指は下顎の下にあてる.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午前72〉

脳性麻痺児の乳児期における支援で誤っているのはどれか. 
1.意図的発声を促す.
2.マカトン法を導入する.
3.母子相互作用を促す.
4.対物関係の機会を増やす.
5.摂食・嚥下機能を高める.

解答

1.○ 正しい.
2.× マカトン法の導入は脳性麻痺児の幼児期以降の支援である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午前72〉

重度の脳性麻痺と知的能力障害のある前言語期の女児.直接的指導として,最小に行うコミュニケーションの発達支援はどれか. 
1.因果関係の理解
2.親子の関係性の発達
3.音声発信型エイドの導入
4.予期反応が得られる関わり
5.快的反応が得られる関わり

解答

1.× 因果関係の理解は前言語期の発達支援なので,重度の脳性麻痺と知的能力障害のある児には困難である.
2.× 親子の関係性の発達は関節的な発達支援である.
3.× 音声発信型エイドの導入は就学期以降の発達支援である.
4.× 予期反応が得られる関わりは前言語期の発達支援なので,重度の脳性麻痺と知的能力障害のある児には困難である.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午後72〉

3歳で発語がない脳性麻痺児の言語指導で適切なのはどれか. 
1.音声言語による表現を重視する指導
2.大きい声と発声持続による発声指導
3.正しい構音を獲得するまでの繰り返し構音指導
4.視覚シンボルを用いたコミュニケーション指導
5.文字を用いたコミュニケーション指導

解答

1.× 3歳で発語がない脳性麻痺児の言語指導では音声言語による表現を重視する指導より,まずAAC指導を重視する.
2.× 3歳で発語がない脳性麻痺児の言語指導において大きい声と発声持続による発声指導は筋緊張や異常姿勢を高めるため適切でない.
3.× 3歳で発語がない脳性麻痺児の言語指導では正確な構音にこだわりすぎない.
4.○ 正しい.
5.× 3歳で発語がない脳性麻痺児の言語指導において文字を用いたコミュニケーション指導は困難である.


〈第24回 ST国試 午後72〉

5歳の脳性麻痺女児.最近ことばの表出がみられるようになったが,発音が不明瞭である.言語指導として適切でないのはどれか. 
1.やりとりを通して言語発達を促進する.
2.舌先を使ってラ行音を練習する.
3.発声・発語しやすい姿勢を工夫する.
4.写真やシンボルでコミュニケーションを促す.
5.遊びを通してコミュニケーション意欲を高める.

解答

1.○ 正しい.
2.× 最近ことばの表出がみられるようになったのでラ行音の練習はまだ早い.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午後72〉

6歳3か月の男児.失調性低緊張のある脳性麻痺.主訴はコミュニケーションがとりにくい.遠城寺式乳幼児分析的発達検査法にて対人関係2歳,発語9か月,言語理解1歳9か月レベル.言語訓練プログラムの作成において優先度が低いのはどれか. 
1.信頼関係の構築
2.やり取りの成立
3.身振りの増加
4.音声言語の理解
5.音声言語の表出

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 発語9か月レベルなので音声言語の表出の優先度がは低い.


〈第19回 ST国試 午前74〉

小学校1年生の脳性麻痺児の言語学習の訓練目標を考える際に重要度が低いのはどれか. 
1.運動障害のタイプと重症度
2.知的障害の程度
3.言語障害の程度
4.嚥下障害の有無
5.AACの使用の可能性

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 嚥下障害の有無は小学校1年生の脳性麻痺児の摂食・嚥下訓練の目標を考える際に重要度が高い.
5.○ 正しい.