4.言語発達障害学 4)言語発達遅滞 ①言語発達遅滞児

〈第26回 ST国試 午後65〉

DSM-5に記載された言語症/言語障害の症状はどれか. 
1.限定された構文
2.語音の算出の困難さ
3.音声と音節の繰り返し
4.特定の状況で話すことの困難さ
5.話術のルールに従うことの困難さ

解答

1.○ 正しい.
2.× 語音の算出の困難さはDSM-5に記載された語音症/語音障害の症状である.
3.× 音声と音節の繰り返しはDSM-5に記載された小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害(吃音)の症状である.
4.× 特定の状況で話すことの困難さはDSM-5に記載された選択性緘黙の症状である.
5.× 話術のルールに従うことの困難さはDSM-5に記載された社会的(語用論的)コミュニケーション症/社会的(語用論的)コミュニケーション障害の症状である.


〈第14回 ST国試 午後70〉

言語発達遅滞児の訓練で適切なのはどれか. 
1.一度100%正答した課題は完成したものとみなし次に進める.
2.事物名称の受信(理解)が可能となったら2語連鎖に進める.
3.2語連鎖「対象+動作」の理解が可能となったら格助詞の理解に進める.
4.誤反応の際には達成している低いレベルにステップダウンする.
5.困難な課題を連続させ集中力を育てる.

解答

1.× 言語発達遅滞児の訓練では,一度100%正答した課題であっても何度か繰り返し確実に獲得したのを確認してから次に進める.
2.× 言語発達遅滞児の訓練では事物名称の理解が可能となったら発話に進める.
3.× 言語発達遅滞児の訓練では2語連鎖「対象+動作」の理解が可能となったら「動作+動作主」の理解に進める.
4.○ 正しい.
5.× 困難な課題を連続させると学習性無力となるため言語発達遅滞児の訓練では適切でない.


〈第21回 ST国試 午前71〉

言語発達障害児の指導方法について誤っている組合せはどれか.2つ選べ. 
1.インリアル・アプローチ ――― 行動療法
2.ペアレント・トレーニング ――― カウンセリング
3.ソーシャル・ストーリー ――― 構造化
4.ソーシャルスキル・トレーニング ――― ロールプレイ
5.拡大・代替コミュニケーション ――― VOCA

解答

1.× インリアル・アプローチ ――― 言語心理学的技法
2.× ペアレント・トレーニング ――― 応用行動分析
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午前74〉

言語発達障害児の保護者への初回面接で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.黙っている時間を作らない.
2.内容が違うときはすぐに修正する.
3.話が冗長なときには中断する.
4.話しているときにうなずく.
5.相手の言ったことを繰り返す.

解答

1.× 言語発達障害児の保護者への初回面接では黙っている考えたり理解したりする時間を作る.
2.× 言語発達障害児の保護者への初回面接では内容が違うときは確認しながら進めていく.
3.× 言語発達障害児の保護者への初回面接では話が冗長であっても考えを整理するためには必要であるのでしっかり聞き取る.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午後72〉

言語発達障害児の保護者支援で適切でないのはどれか. 
1.障害受容を待って言語訓練を開始する.
2.保護者教室を開催する.
3.福祉サービスについて説明する.
4.参考になる書籍を紹介する.
5.サポートブックの作成を提案する.

解答

1.× 言語発達障害児の保護者支援では障害受容を促しながら言語訓練を開始する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午前74〉

前言語期の言語発達障害児の保護者への助言で適切なのはどれか.3つ選べ. 
1.登園カバンを見せて行き先を予告する.
2.牛乳パックを見せて子どもにコップを取ってこさせる.
3.色名の理解を促す.
4.成人語音声の模倣を促す.
5.身振りの理解と表現を促す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 前言語期の言語発達障害児の保護者への助言で基本的な色名の理解ができるのは3~4歳ころなので,色名の理解を促すのは適切でない.
4.× 前言語期の言語発達障害児の保護者への助言で,まだ2語文程度であるため成人語音声の模倣を促すのは適切でない.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午前74〉

2~3語文の理解が可能な言語発達遅滞児.保護者への絵本の見方の助言として適切でないのはどれか. 
1.本文が長い場合は,わかりやすい表現に変える.
2.内容に合わせて劇遊びをする.
3.食べるまねや飛行機の軌跡をたどる動作をする.
4.子どもに本文を暗唱させる.
5.寝る前など決まった時間に一緒に見ることを習慣とする.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 2~3語文の理解が可能な言語発達遅滞児には読み聞かせを通して語の理解を増やす絵本の見方を保護者へ助言する.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午前74〉

2語文の発話が可能な言語発達遅滞児の家族への助言で適切でないのはどれか.2つ選べ. 
1.絵本を見る習慣を作る.
2.発音の誤りは許容する.
3.助詞の模倣を促す.
4.長時間の着席を促して注意の集中時間を延ばす.
5.写真を見て過去の経験について話す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 助詞の使用は4歳前後からのため助詞の模倣を促すのは2語文の発話が可能な言語発達遅滞児の家族への助言で適切でない.
4.× 興味のあることに取り組ませながら徐々に集中時間を延ばすよう言語発達遅滞児の家族へ助言する.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午前71〉

生活年齢6歳で精神発達3歳レベルの言語発達遅滞児の評価項目で重要性が低いのはどれか. 
1.対人相互交渉
2.言語理解
3.言語表現
4.非言語性知能
5.書字

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 書字率は5歳後半で仮名の半数程度であるため,精神発達3歳レベルの言語発達遅滞児には書字の評価は困難である.


〈第16回 ST国試 午前69〉

3歳の発語がない言語発達遅滞児との関わりで適切でないのはどれか. 
1.子供の動作,身振りを理解する.
2.文脈に沿ったことばかけをする.
3.共同注意を確かめる.
4.2語文を復唱させる.
5.絵本を読み聞かせる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 3歳の発語がない言語発達遅滞児であるため2語文の復唱は意味がない.
5.○ 正しい.