1.言語聴覚障害学総論 1)言語聴覚障害学 ①総論

〈第15回 ST国試 午前52〉

誤っているのはどれか. 
1.運動低下性構音障害は錐体外路の病変による.
2.神経原性吃音は主に幼児期に発症する.
3.失語症の半数以上が脳梗塞を原因とする.
4.遂行機能障害は主に前頭前野の病変で生じる.
5.機能性構音障害は発達途上の構音の誤りが多数を占める.

解答

1.○ 正しい.
2.× 神経原性吃音は主に成人期に発症する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午前51〉

正しいのはどれか. 
1.突発性難聴は中耳の病変を原因とする.
2.純粋語聾では文字言語の音読と理解は保たれる.
3.広汎性発達障害の診断基準は感覚過敏を含む.
4.失調性構音障害は不随意運動を伴う.
5.発達性吃音の有病率は約0.1%である.

解答

1.× 突発性難聴は内耳の病変を原因とする.
2.○ 正しい.
3.× 広汎性発達障害の診断基準は対人的相互反応・対人的コミュニケーションに用いられる言語・象徴的または想像的遊びである.
4.× 運動過多性構音障害が不随意運動を伴う.
5.× 発達性吃音の有病率は約5%である.


〈第12回 ST国試 午後53〉

正しいのはどれか. 
1.先天性聴覚障害の発生率は約1%である.
2.表出語彙は3歳では約3,000語になる.
3.喉頭の下垂は高齢者の摂食・嚥下障害の要因となる.
4.健忘症候群では手続記憶の障害が主体となる.
5./s/の音は知覚能力に問題がなければ5歳ころまでに習得される.

解答

1.× 先天性聴覚障害の発生率は約0.1~0.2%である.
2.× 表出語彙は3歳では約1,000語になる.
3.○ 正しい.
4.× 健忘症候群では喚語困難の障害が主体となる.
5.× /s/の音は知覚能力に問題がなくとも6歳半頃まで習得されない.


〈第11回 ST国試 午後51〉

正しいのはどれか. 
1.脳性麻痺は進行性である.
2.知的障害は知的機能の低下と発達期の発症との2要因で定義づけられる.
3.広汎性発達障害はレット障害を含む.
4.注意欠如/多動性障害(ADHD)は,不注意か衝動性のいずれかの症状を呈する.
5.学習障害は環境的な要因が原因となる.

解答

1.× 脳性麻痺は非進行性である.
2.× 知的障害は知的機能の低下で定義づけられる.
3.○ 正しい.
4.× 注意欠如/多動性障害は①不注意優勢②多動性・衝動性優勢③混合の状態に分けられる.
5.× 学習障害は遺伝・脳機能の要因が原因となる.


〈第14回 ST国試 午後51〉

正しいのはどれか. 
1.特異性言語発達障害では知的発達に著しい遅れはない.
2.口唇口蓋裂では鼻咽腔閉鎖不全によって側音化構音を生じる.
3.加齢に伴う生理的な難聴は本人の訴えで周囲が気づく.
4.吃音は発吃の状況によって発達性吃音と心因性吃音との二つに分けられる.
5.意識障害があっても言語機能の障害の有無は鑑別できる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 口唇口蓋裂では鼻咽腔閉鎖不全によって鼻咽腔構音を生じる.
3.× 加齢に伴う生理的な難聴は周囲の指摘で本人が気づく.
4.× 吃音は発吃の状況によって発達性吃音と獲得性吃音との二つに分けられる.
5.× 意識障害があると言語機能の障害の有無が鑑別できない.


〈第21回 ST国試 午前51〉

正しいのはどれか. 
1.肺炎(誤嚥性肺炎を含む)は死亡原因の第3位に該当する.
2.平均寿命は男性の方が長い.
3.加齢に伴う難聴発症率は女性の方が高い.
4.65歳以上の高齢者の4割以上が認知症である.
5.認知機能の低下は嚥下障害に影響しない.

解答

1.○ 平成30年(2018年)の死亡原因の第1位は悪性新生物,第2位心疾患,第3位老衰,第4位脳血管疾患,第5位肺炎である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第15回 ST国試 午前51〉

誤っているのはどれか. 
1.手話は言語的コミュニケーションである.
2.言語は無限に新しい表現を作り出すことができる.
3.言語において能記と所記との間には必然性がある.
4.言語の使用的側面を研究する分野を語用論という.
5.広汎性発達障害では語用論的な問題を持つことが多い.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 言語において能記と所記との間には必然性はない..
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午前53〉

エコラリアが出現するのはどれか.2つ選べ. 
1.特異的言語発達障害
2.自閉症スペクトラム障害
3.混合型超皮質性失語
4.失調性構音障害
5.発達性吃音

解答

1.× 誤り.
2.○ エコラリアが出現するのは混合性失語・ピック病・アルツハイマー病・自閉症・知的障害である.
3.○ エコラリアが出現するのは混合性失語・ピック病・アルツハイマー病・自閉症・知的障害である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第20回 ST国試 午前51〉

音声コミュニケーションに影響を与える加齢変化はどれか.2つ選べ. 
1.喉頭下垂
2.認知機能低下
3.聴力低下
4.手指の巧緻性の低下
5.喉頭の知覚低下

解答

1.× 喉頭下垂は嚥下機能に影響を与える加齢変化である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 手指の巧緻性の低下は摂食機能に影響を与える加齢変化である.
5.× 喉頭の知覚低下は嚥下機能に影響を与える加齢変化である.


〈第27回 ST国試 午前54〉

日本語アクセントの異常をもたらすのはどれか. 
1.失調による声の高低の調節困難
2.機能性構音障害の側音化構音
3.心因性発声障害
4.失語症の音韻性錯語
5.吃音の繰り返し

解答

1.○ 正しい.
2.× 機能性構音障害の側音化構音は音の誤りをもたらす.
3.× 心因性発声障害は声質の異常をもたらす.
4.× 失語症の音韻性錯語は喚語障害をもたらす.
5.× 吃音の繰り返しは非流暢性の異常をもたらす.


〈第24回 ST国試 午前51〉

言語的コミュニケーションについて誤っているのはどれか. 
1.文字は記号の一種である.
2.伝達すべき意味内容のことをメッセージという.
3.受信した記号から意味を抽出することを符号化という.
4.文脈はコミュニケーションを構成する要素の一つである.
5.コード体系は言語間で異なる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 受信した情報を内的処理可能な形式に変換し保持する過程を符号化という.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第24回 ST国試 午後51〉

言語の特徴として誤っているものはどれか. 
1.認知・記憶などの機能と密接に関連している.
2.発話は形態素からなり,形態素は音素からなることを二重分節という.
3.記号表現(能記)と記号内容(所記)との結びつきに必然性がないことを恣意性という.
4.音素や語などが時間軸上に一列に配列される性質を線条(線状)性という.
5.具象名詞にあって,抽象名詞にはない性質を有契性・有縁性という.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 語と意味との結び付きに必然性が見られるのを有契性・有縁性という.


〈第23回 ST国試 午後51〉

解読に要する感覚モダリティ(様相)が他と異なるのはどれか. 
1.手書き文字(手のひら書き)
2.指文字触読
3.指点字
4.空書
5.点字

解答

1.○ 手書き文字(手のひら書き)の解読に要する感覚モダリティ(様相)は触覚である.
2.○ 指文字触読の解読に要する感覚モダリティ(様相)は触覚である.
3.○ 指点字の解読に要する感覚モダリティ(様相)は触覚である.
4.× 空書の解読に要する感覚モダリティ(様相)は視覚である.
5.○ 点字の解読に要する感覚モダリティ(様相)は触覚である.


〈第27回 ST国試 午後51〉

言語モダリティについて正しいのはどれか. 
1.復唱の回路は読解の回路を含む.
2.音読の回路は聴覚的理解の回路を含む.
3.書取の回路は読解の回路を含む.
4.写字の回路は復唱の回路を含む.
5.発話の回路は意味を音声言語化し,発声発語器官で出力する.

解答

1.× 復唱の回路は聴覚的理解の回路を含む.
2.× 音読の回路は音韻の回路を含む.
3.× 書取の回路は語音認知の回路を含む.
4.× 写字の回路は視覚認知の回路を含む.
5.○ 正しい.


〈第19回 ST国試 午後53〉

誤っているのはどれか. 
1.デシベルは対数尺度である.
2.ソーン(sone)尺度は間隔尺度である.
3.1dBは0.1B(ベル)である.
4.音圧レベル40dBは基準音圧の100倍の圧力に相当する.
5.40phonの8kHz純音は,音圧レベル40dBの1kHz純音と等しい大きさに聞こえる.

解答

1.○ 正しい.
2.× ソーン(sone)尺度は順序尺度である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第27回 ST国試 午前51〉

言語聴覚障害の分類と各障害との組合せで正しいのはどれか. 
1.聴こえの障害 ――― 感覚性失音楽
2.発声発語の障害 ――― 伝導失語
3.言語機能の障害 ――― 純粋語唖
4.食べることや飲み込みの障害 ――― 本態性把握
5.高次脳機能障害 ――― 吃音・流暢性障害

解答

1.× 高次脳機能障害 ――― 感覚性失音楽
2.× 音声言語の障害 ――― 伝導失語
3.○ 正しい.
4.× 高次脳機能障害 ――― 本態性把握
5.× 発声発語の障害 ――― 吃音・流暢性障害


〈第20回 ST国試 午前53〉

誤っている組合せはどれか. 
1.アルツハイマー病 ――― 記憶障害
2.失語症 ――― 喚語障害
3.口蓋裂 ――― 共鳴異常
4.発達性ディスレキシア ――― 知的障害
5.偽(仮)性球麻痺 ――― 構音障害

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 発達性ディスレキシア ――― 知的発達の遅れはない
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後52〉

誤っている組合せはどれか. 
1.内耳性難聴 ――― 補充現象
2.弛緩性構音障害 ――― 開鼻声
3.音声障害 ――― ピッチの異常
4.注意障害 ――― 抹消テストの成績低下
5.特異的言語発達障害 ――― 言語的能力のみの低下

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 特異的言語発達障害 ――― 言語発達のみの低下


〈第16回 ST国試 午前52〉

正しい組合せはどれか.2つ選べ. 
1.弛緩性構音障害 ――― 一定リズムでの運動の困難
2.伝導失語 ――― 音韻性錯語
3.感音難聴 ――― 聞こえにおける音の歪み
4.自閉症 ――― 語間代
5.観念運動性失行 ――― 自動的行為の障害

解答

1.× 運動過多性構音障害 ――― 一定リズムでの運動の困難
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 自閉症 ――― 反響言語
5.× 観念運動性失行 ――― 意図的行為の障害


〈第14回 ST国試 午前52〉

正しい組合せはどれか.2つ選べ. 
1.レット症候群 ――― 興味や活動の限定
2.痙性構音障害 ――― 不随運動
3.健忘性失語 ――― 再帰性発話
4.ダウン症 ――― 新造語
5.吃音 ――― 適応性効果

解答

1.○ 正しい.
2.× 運動過多性構音障害 ――― 不随運動
3.× 全失語 ――― 再帰性発話
4.× ダウン症 ――― 統語
5.○ 正しい.


〈第20回 ST国試 午後52〉

誤っている組合せはどれか. 
1.無喉頭 ――― 話しことば(speech)の障害
2.吃音 ――― 話しことば(speech)の障害
3.環境音失認 ――― 言語(language)の障害
4.ジャルゴン ――― 言語(language)の障害
5.語音明瞭度低下 ――― 聴こえ(hearing)の障害

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 環境音失認 ――― 聴こえ(hearing)の障害
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後51〉

高齢者にみられる変化で誤っている組合せはどれか. 
1.嚥下 ――― 喉頭下垂
2.構音 ――― 子音の置換
3.記憶 ――― 近時記憶の低下
4.聴覚 ――― 語音明瞭度の低下
5.発声 ――― 声帯萎縮

解答

1.○ 正しい.
2.× 構音において子音の置換がみられるのは幼児期である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午後52〉

誤っている組合せはどれか. 
1.Ramig,L.O. ――― リー・シルバーマン法
2.Skinner,B.F. ――― オペラント条件づけ
3.Darley,F.L. ――― 運動障害性構音障害
4.Liepmann,H. ――― 失語図式
5.Luria,A.R. ――― 機能再編成法

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Lichtheim,L. ――― 失語図式
5.○ 正しい.