第6章 内部障害理学療法学 (04)心臓リハビリテーション ④深部静脈血栓症のリハビリテーション

〈第59回 PT国試 午前2〉

84歳の男性.心疾患の既往はない.転倒して右大腿骨近位部骨折を受傷し,緊急で骨接合術を受けた.翌日離床を目的に理学療法が処方されたが,右下腿の腫脹と圧痛を訴えている.最も優先的に確認すべき血液検査項目はどれか. 
1.BNP
2.Dダイマー
3.HbA1c
4.PT-INR
5.SP-D

解答

1.× BNPは心不全が疑われる場合に確認する.
2.○ 術後右下腿の腫脹と圧痛を訴えていることから深部静脈血栓症が疑われるのでDダイマーを確認する.
3.× HbA1cは糖尿病が疑われる場合に確認する.
4.× PT-INRは出血傾向が疑われる場合に確認する.
5.× SP-Dは間質性肺炎が疑われる場合に確認する.


〈第57回 PT国試 午前1〉

47歳の女性.抗リン脂質抗体症候群の既往がある.右変形性膝関節症に対して高位脛骨骨切り術を3日前に受けた.右大腿部から足部まで発赤を伴う腫脹を認め,Homans徴候陽性である.術後に実施した主な血液検査の結果を表に示す.術後の合併症として考えられるのはどれか. 

1.蜂窩織炎
2.リンパ浮腫
3.化膿性関節炎
4.うっ血性心不全
5.深部静脈血栓症

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ DダイマーとCRPが高値であることから深部静脈血栓症が考えられる.


〈第44回 PT国試 午前14〉

(次の文により14,15の問いに答えよ.)70歳の女性.左変形性膝関節症に対する人工関節置換術後2週経過時,手術側下肢に深部静脈血栓症が発症した.理学療法で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.右膝関節の自動屈伸訓練
2.左膝関節の他動屈伸訓練
3.両足関節の自動底背屈訓練
4.右大腿四頭筋の等張性収縮訓練
5.左下肢伸展位挙上訓練(SLR訓練)

解答

1.○ 正しい.
2.× 手術側(左)下肢に深部静脈血栓症が発症しているため,左膝関節の他動屈伸訓練は禁忌である.
3.× 手術側(左)下肢に深部静脈血栓症が発症しているため,両足関節の自動底背屈訓練は禁忌である.
4.○ 正しい.
5.× 手術側(左)下肢に深部静脈血栓症が発症しているため,左下肢伸展位挙上訓練(SLR訓練)は禁忌である.


〈第48回 PT国試 午後10〉

65歳の男性.脳梗塞.急性心不全の合併のため発症後14日目から訓練を開始することになった.訓練開始翌日の歩行訓練中に突然胸痛を訴え,SpO₂(経皮的酸素飽和度)が97%から88%まで低下した.病態で最も考えられるのはどれか. 
1.胃痙攣
2.肺塞栓
3.喘息発作
4.低血糖発作
5.起立性低血圧

解答

1.× 誤り.
2.○ ①脳梗塞,②急性心不全の合併,③訓練開始翌日の歩行訓練中に突然胸痛,④SpO₂低下したことから,肺塞栓と考えられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.