【1】関節可動域測定法(日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会基準1995年)に従って,図のように肩関節の可動域を測定した.正しいのはどれか.

2.参考可動域は150度である.
3.肩甲骨の前方突出に注意する.
4.移動軸は橈骨茎状突起と肩峰を結ぶ線である.
5.基本軸は烏口突起を通る矢状面への垂直線である.
解答
1.× 肩関節水平屈曲の検査肢位は起立または座位である.
2.× 肩関節水平屈曲の参考可動域は135度である.
3.○ 正しい.
4.× 肩関節水平屈曲の移動軸は上腕である.
5.× 肩関節水平屈曲の基本軸肩峰を通る矢状面への垂直線である.
【2】45歳の男子.右利き.脳梗塞による右片麻痺.Brunnstrom法ステージ上肢Ⅵ,手指Ⅴ,下肢Ⅴ.上肢の可動域に制限はない.Dainelsらの徒手筋力テストに基づき,右肩関節屈曲の段階4の検査を行う.適切なのはどれか.
1.検査肢位は背臥位である.
2.右前腕は回外位とする.
3.右肩関節屈曲最終肢位で抵抗を加える.
4.抵抗は上腕骨近位部から加える.
5.右肘関節の屈曲が出現しないことを確認する.
解答
1.× 肩関節屈曲の段階4の検査肢位は座位である.
2.× 肩関節屈曲の段階4は右前腕回内位とする.
3.× 肩関節屈曲の段階4は屈曲90度で抵抗を加える.
4.× 肩関節屈曲の段階4の抵抗は肘の直上で上腕骨下端に加える.
5.○ 正しい.
【3】70歳の男性.脳梗塞による右片麻痺.Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ,下肢Ⅲ.重度の感覚障害と右肩関節に亜脱臼を認める.T字杖で室内歩行は自立している.ADL指導で最も正しいのはどれか.

2.浴槽に入る.
3.シャツを着る.
4.床から立ち上がる.
5.階段を上がる.
解答
1.× 非麻痺側から起き上がる.
2.× 非麻痺側から浴槽に入る.
3.○ 正しい.
4.× 床から立ち上がる時は非麻痺側の膝を伸ばす.
5.× 杖→非麻痺側→患側の順に階段を上がる.
【4】腹臥位で膝関節を屈曲させたところ,図のような現象が見られた.短縮が疑われる筋はどれか.

2.腸腰筋
3.梨状筋
4.大腿直筋
5.大腿二頭筋
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ Elyテストが陽性なので大腿直筋の短縮が疑われる.
5.× 誤り.
【5】58歳の男性.飲酒後に自宅ソファーで寝てしまい,起床時に右手が動かなくなったことを主訴に受診.橈骨神経麻痺(高位型)と診断された.長橈側手根伸筋より遠位の橈骨神経支配の筋はMMTで0~1レベルであった.1か月後も自然回復を認めなかったため,上肢装具を作製することになった.作製する装具で最も適切なのはどれか.

2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× アームスリングは外傷性肩関節脱臼や脳卒中片麻痺の肩関節亜脱臼などに適応となる.
2.× ポータブルスプリングバランサーは頸髄損傷や筋ジストロフィーなどに適応となる.
3.× 長対立スプリントは高位正中神経麻痺に適応となる.
4.○ 正しい.
5.× ナックルベンダーは低位尺骨神経麻痺,MP関節伸展位拘縮に適応となる.
【6】下肢長の計測結果を示す.左右差の原因で最も考えられるのはどれか.なお,右下肢に関節可動域制限や変形はない.

2.左膝関節裂隙の狭小化
3.左足関節裂隙の狭小化
4.左膝関節屈曲位拘縮
5.左足関節底屈位拘縮
解答
1.○ 正しい.
2.× 転子果長に左右差がないので左膝関節裂隙の狭小化は考えられない.
3.× 左足関節裂隙の狭小化は下肢長の測定に影響を与えない.
4.× 転子果長に左右差がないので左膝関節屈曲位拘縮は考えられない.
5.× 左足関節底屈位拘縮は下肢長の測定に影響を与えない.
【7】65歳の女性.左変形性股関節症.3年前からの左股関節痛に対して,後方進入法で人工股関節置換術を受けた.術後のX線写真を示す.手術後3週までの患側下肢に対する理学療法で正しいのはどれか.

2.術後3日はベッド上安静とする.
3.術後翌日から筋力増強運動を開始する.
4.立ち上がり動作は股関節内旋位で行う.
5.術後2週は股関節を45度以上屈曲しない.
解答
1.× 術式にもよるが,術後2~10日目で部分荷重を開始し,1~3週までに全荷重となる.
2.× 術後翌日はベッドアップ座位とし,術後2日目より端坐位・車椅子座位,立位保持を開始する.
3.○ 正しい.
4.× 立ち上がり動作は股関節外旋位で行う.
5.× 術後は股関節を90度以上屈曲しない.
【8】70歳の女性.COPD.自宅療養中でADLは自立しているが,自宅内の動作でたびたび息切れが生じている.呼吸困難感を減少させる生活指導で正しいのはどれか.
1.寝具は布団にする.
2.段階では吸気時に昇段する.
3.洗濯物は肩よりも低い位置に干す.
4.荷物は前かがみの姿勢で持ち上げる.
5.浴室に低いシャワーチェアを設置する.
解答
1.× 寝具はベッドにする.
2.× 段階では呼気時に昇段する.
3.○ 正しい.
4.× 荷物は膝を曲げ体幹を軽く伸展した姿勢で持ち上げる.
5.× 浴室に体幹が屈曲しない高さのシャワーチェアを設置する.
【9】78歳の男性.肝癌に対する開腹術後2日.術前評価でBMI17.0,%1秒量70%,%肺活量75%,喫煙歴はBrinkman指数1,000であった.呼吸器合併症を予防するための理学療法で最も適切なのはどれか.
1.口すぼめ呼吸を指導する.
2.ベッドの頭側を10度起こす.
3.満腹時に運動するように指導する.
4.創痛のため咳嗽をしないように指導する.
5.術後1週まではベッド上での体位排痰法に努める.
解答
1.○ 正しい.
2.× ファウラー肢位をとる.
3.× 満腹時を避けて運動するように指導する.
4.× 鎮静や創痛を軽減する方法を指導し疼痛自制内で咳嗽するように指導する.
5.× 術後1日目から可能であればリスクに配慮しながら離床を開始する.
【10】14歳の女子.運動器学校検診で側弯が指摘され,整形外科を受診.画像検査で胸椎カーブ35度の思春期特発性側弯症と診断された.画像を示す.医師より装具療法の適応が示された.この症例に対する装具療法の選択で最も適切なのはどれか.

2.SOMIブレース
3.胸腰仙椎装具(軟性)
4.ボストンブレース
5.ミルウォーキーブレース
解答
1.× Jewett装具は胸腰仙椎装具である.
2.× SOMI装具は頸胸椎装具である.
3.× 胸腰仙椎装具(軟性)は特発性側弯症でない.
4.○ 頂椎がT8以下にある側弯症なのでボストンブレースの適応となる.
5.× ミルウォーキーブレースはT7より頭側にある側弯症の適応となる.
【11】78歳の男性.18時に突然右上下肢の脱力,呂律困難を自覚し救急搬送された.元々ADLは自立しており,高血圧症に対して通院中であった.19時に病院に到着し,頭部単純CTで明らかな異常所見は見つからなかった.次に行う頭部画像検査で最も適切なのはどれか.
1.MRI
2.PET
3.SPECT
4.造影CT
5.X線検査
解答
1.○ 頭部単純CTで明らかな異常所見は見つからなかったので,脳梗塞を疑いMRI検査を実施する.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【12】健常児.図のように四つ這いから座位に戻れるようになった.この児に観察される姿勢反射はどれか.2つ選べ.

2.背屈反応
3.足底把握反射
4.側方パラシュート反応
5.非対称性緊張性頸反射
解答
1.× 自動歩行は2か月までに消失するため,図の時期(9か月)でみられない.
2.× 背屈反応は10か月~12か月までに出現するため,図の時期(9か月)でみられない.
3.○ 足底把握反射は出生時から出現し,12か月までに消失するため,図の時期(9か月)には残存してしている.
4.○ 側方パラシュート反応は6か月までに出現するため,図の時期(9か月)には残存してしている.
5.× 非対称性緊張性頸反射4か月~6か月までに消失するため,図の時期(9か月)でみられない.
【13】28歳の男性.2日前に交通事故で受傷し,脊髄損傷と診断されて入院加療が行われている.Key muscleのMMTは両側三角筋5,肘屈筋5,肘伸筋2,手関節背屈筋5,中指末節屈筋0,小指外転筋0,下肢筋は全て0であった.感覚については両側乳頭部まで触覚,痛覚が保たれていたが,それ以下の体幹部,下肢は脱失していた.直腸診では肛門の随意収縮,肛門深部圧,周囲の感覚は消失していた.この患者のAISはどれか.
1.A
2.B
3.C
4.D
5.E
解答
1.○ A:運動・知覚喪失(S4~5,肛門)
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【14】62歳の男性.2型糖尿病の発症から20年が経過している.歩行は自立していた.2か月前から両足部のしびれ感を自覚し,数日前に右足部第1指が暗赤色になっているのに気付き受診した.両下肢に皮膚潰瘍はないが,感覚鈍麻を認めた.理学療法で最も適切なのはどれか.
1.寒冷療法を行う.
2.前足部の免荷を行う.
3.できるだけ速く歩くことを勧める.
4.右足関節の関節可動域運動は控える.
5.歩行時には左足を右より前に出すよう指導する.
解答
1.× 数日前に右足部第1指が暗赤色になっていることから潰瘍が考えられるので寒冷療法は禁忌である.
2.○ 正しい.
3.× 両下肢に感覚鈍麻と両足部のしびれ感があるので慎重に歩くことを勧める.
4.× 右足部第1指の潰瘍が考えられるが右足関節の関節可動域運動は控える必要はない.
5.× 右足部第1指に負荷がかからないよう歩行時には右足を左より前に出すよう指導する.
【15】54歳の男性.6年前に左被殻出血の既往がある.立位時の様子を示す.下肢痙縮に対するボツリヌス療法の投与筋で適切なのはどれか.

2.前脛骨筋
3.短腓骨筋
4.長腓骨筋
5.長母指伸筋
解答
1.○ 内反尖足位なので足関節底屈と足部内がえし作用の後脛骨筋に投与する.
2.× 前脛骨筋の作用は足関節背屈と足部内がえしである.
3.× 短腓骨筋の作用は足関節底屈と足部外がえしである.
4.× 長腓骨筋の作用は足関節底屈と足部外がえしである.
5.× 長母指伸筋の作用は母趾伸展と足関節背屈である.
【16】65歳の女性.50歳代後半から振戦や歩行障害が生じ,Parkinson病と診断された.L-dopa服用により症状が改善し日常生活を送れていたが,最近薬の効用時間が短縮し,症状悪化が生じている.この患者に起きている症状はどれか.
1.Cushing現象
2.On-off現象
3.Pusher現象
4.Raynaud現象
5.Wearing-off現象
解答
1.× Cushing現象は頭蓋内圧亢進症により血圧上昇と徐脈がみられる現象である.
2.× on-off現象は薬の内服時間に関係なく,症状が急激に改善したり,悪化したりする現象である.
3.× pusher現象は頭頂葉損傷による体軸性症候群である.
4.× Raynaud現象は手足の細動脈が発作性に収縮し,チアノーゼから発赤と皮膚の色調が変化する現象である.
5.○ Wearing-off現象はL-dopaの有効時間が1~2時間に短縮し,次の服用までに効果が切れ,症状の悪化がみられることをいう.
【17】6歳8か月の女児.痙直型両麻痺.床上の座位は体幹が崩れるため座位保持ができない.立位保持や移乗にはいずれも介助が必要である.屋内は車輪付きの歩行器を使用して介助で10mほど移動できる.学校や屋外移動は介助者による手動車椅子での移送,または電動車椅子を自立操作している.GMFCSによるレベルはどれか.
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ GMFCSレベルⅣ:,身体的介助または電動の移動手段を必要とする.屋内では身体的介助を受けて,または歩行器を使用し短距離を移動することがある.学校や屋外移動は介助者による手動車椅子または電動車椅子を使用する.
5.× 誤り.
【18】83歳の男性.大動脈弁狭窄症に対するTAVI術後.自転車エルゴメーターの運動療法で,連続して一定の負荷強度を加えると下肢疲労と血圧の上昇が顕著となるため,高強度負荷のペダル運動45秒と低強度でのべダル運動90秒を交互に組合せて実施した.この負荷様式で正しいのはどれか.
1.Ramp負荷
2.インターバルトレーニング
3.コンディショニング
4.サーキットトレーニング
5.多段階漸増負荷
解答
1.× Ramp負荷は直線的漸増負荷様式である.
2.○ 正しい.
3.× コンディショニングは精神面・肉体面・健康面などから状態を整えることである.
4.× サーキットトレーニングは複数の運動を順番に連続して実施する様式である.
5.× 多段階漸増負荷は段階的に負荷を漸増していく様式である.
【19】8歳の男児.二分脊椎.麻痺レベルはL5.装具なしでも歩行可能であるが,バランスを崩し不安定である.歩行を安定させるため筋力増強運動を行う.増強する筋で最優先するのはどれか.
1.腸腰筋
2.大殿筋
3.中殿筋
4.大腿四頭筋
5.前脛骨筋
解答
1.× 腸腰筋は麻痺レベルはL1・2で増強する筋である.
2.× 大殿筋は麻痺レベルはS1・2で増強する筋である.
3.○ 正しい.
4.× 大腿四頭筋は麻痺レベルはL2・3で増強する筋である.
5.× 前脛骨筋は麻痺レベルはL4で増強する筋である.
【20】61歳の女性.脳梗塞による失語症.言語理解は良好である.発語は流暢であるが錯語や保続は認められた.呼称では「時計」を「ト,トチ,,,」と誤りに気づき自己修正を繰り返すが,失敗に終わる.復唱も不良である.失語症のタイプで正しいのはどれか.
1.Broca失語
2.Wernicke失語
3.健忘性失語
4.全失語
5.伝導失語
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 言語理解良好,音韻性錯語が認められる流暢な発話,復唱不良,自己修正を繰り返す接近行為みられるので伝導失語である.
【21】正常歩行時の床反力で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.垂直分力は2峰性の波形を示す.
2.垂直分力の最小値は体重と等しくなる.
3.左右分力は立脚中期には外向きに働く.
4.前後分力は荷重応答期には前向きに働く.
5.前後分力のピーク値は速度が遅くなると小さくなる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 垂直分力の最大値は体重を超える.
3.× 左右分力は立脚中期には内向きに働く.
4.× 前後分力は荷重応答期には後向きに働く.
5.○ 正しい.
【22】松葉杖の一般的な設定で正しいのはどれか.
1.肘関節を伸展位で握る.
2.握りの高さは大転子とする.
3.脇当てと腋窩を隙間なく設定する.
4.杖は身長から50cm引いた長さとする.
5.杖先は立位でつま先の前方5cmに置く.
解答
1.× 松葉杖は肘関節20~30度屈曲位で握る.
2.○ 正しい.
3.× 松葉杖は脇当てと腋窩の間は2横指の隙間をとる.
4.× 松葉杖の長さは身長から40cm引いた長さとする.
5.× 松葉杖の杖先は立位でつま先の外側15cmに置く.
【23】ロコモーティブシンドローム(ロコモ)で正しいのはどれか.
1.社会的な脆弱性を含む.
2.サルコペニアは一因となる.
3.ロコモ度には5段階がある.
4.診断には筋力測定が必須である.
5.ロコモーショントレーニング(ロコトレ)として閉眼でスクワットを行う.
解答
1.× ロコモーティブシンドロームは社会的な脆弱性を含まない.
2.○ 正しい.
3.× ロコモ度には2段階がある.
4.× ロコモーティブシンドロームの診断に筋力測定は必須でない.
5.× ロコモーショントレーニング(ロコトレ)として開眼でスクワットを行う.
【24】深部感覚検査で使用する器具はどれか.
1.音叉
2.試験管
3.ノギス
4.つまようじ
5.モノフィラメント
解答
1.○ 正しい.
2.× 試験管は温覚・冷覚検査で使用する器具である.
3.× ノギスは二点識別覚検査で使用する器具である.
4.× つまようじは痛覚検査で使用する器具である.
5.× モノフィラメントは触覚検査で使用する器具である.
【25】Guillain-Barré症候群で適切なのはどれか.
1.深部腱反射は亢進する.
2.小児期に多い疾患である.
3.神経伝導速度は保たれる.
4.感覚障害は四肢中枢部に強くみられる.
5.呼吸器の感染症を契機に発症することが多い.
解答
1.× Guillain-Barré症候群で深部腱反射は減弱する.
2.× Guillain-Barré症候群は年齢・性別を問わず発症する疾患である.
3.× Guillain-Barré症候群で神経伝導速度は低下する.
4.× Guillain-Barré症候群の感覚障害は四肢末梢部に強くみられる.
5.○ 正しい.
【26】疾患の症状と検査結果を図に示す.陽性尤度比で正しいのはどれか.

2.0.42
3.0.50
4.0.60
5.0.75
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 感度=30/(30+70)=0.3,特異度=60/(40+60)=0.6,陽性尤度比=感度/(1-特異度)=0.3/(1-0.6)=0.75
【27】転倒予防を目的とした理学療法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.転倒高リスク群ではTUG時間が短い.
2.認知機能の低下は,転倒リスクに関連する.
3.静的バランスから動的バランスを段階的に練習する.
4.バランス練習は,歩行速度を上げることを最優先する.
5.バランスに関与する感覚の評価には温痛覚が最も重要である.
解答
1.× 転倒高リスク群ではTUG時間が長い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× バランス練習は,歩行の安定性を高めることを最優先する.
5.× バランスに関与する感覚の評価には深部覚が最も重要である.
【28】変形性膝関節症で正しいのはどれか.
1.二次性が多い.
2.男性に好発する.
3.外反変形を生じやすい.
4.好発年齢は20歳代である.
5.大腿四頭筋の萎縮を認める.
解答
1.× 変形性膝関節症は一次性が多い.
2.× 変形性膝関節症は女性に好発する.
3.× 変形性膝関節症は内反変形を生じやすい.
4.× 変形性膝関節症は中年期以降の女性に好発する.
5.○ 正しい.
【29】運動時のエネルギー供給で正しいのはどれか.
1.クレアチンリン酸系では乳酸が蓄積する.
2.運動開始後最初に使われるのは解糖系である.
3.長時間の運動では無酸素性エネルギーに依存する.
4.有酸素性エネルギー供給は大量のATPを生産できる.
5.嫌気性代謝閾値(AT)とは血中乳酸濃度が低下する点である.
解答
1.× 解糖系では乳酸が蓄積する.
2.× 運動開始後最初に使われるのはクレアチンリン酸系である.
3.× 長時間の運動では有酸素性エネルギーに依存する.
4.○ 正しい.
5.× 嫌気性代謝閾値(AT)とは血中乳酸濃度が上昇する点である.
【30】フレイルの判定に用いる基本チェックリストで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.経済状況を含む.
2.指輪っかテストを含む.
3.反復唾液嚥下テストを含む.
4.対象者に対面せず評価できる.
5.二次予防事業対象者を選定する.
解答
1.× フレイルの判定に含まれる項目は体重減少,疲労感,活動量低下,歩行速度低下,筋力(握力)低下である.
2.× フレイルの判定に含まれる項目は体重減少,疲労感,活動量低下,歩行速度低下,筋力(握力)低下である.
3.× フレイルの判定に含まれる項目は体重減少,疲労感,活動量低下,歩行速度低下,筋力(握力)低下である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【31】歩行率(ケイデンス)の単位はどれか.
1.パーセント
2.秒/歩
3.歩/分
4.メートル/分
5.メートル/歩
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 歩行率(ケイデンス)は1秒または1分当たりの歩数(歩/秒または歩/分)である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【32】ICFで環境因子はどれか.
1.屋外の歩行困難
2.慢性心不全の診断
3.友人とお茶会の開催
4.運動に対する本人の高い意欲
5.訪問リハビリテーションの利用
解答
1.× 屋外の歩行困難は活動制限または参加制約である.
2.× 慢性心不全の診断は機能障害である.
3.× 友人とお茶会の開催は活動と参加である.
4.× 運動に対する本人の高い意欲は心身機能である.
5.○ 正しい.
【33】SIASで正しいのはどれか.
1.上肢触覚は手指で評価する.
2.上肢関節可動域は肩関節屈曲で評価する.
3.手指テストで集団伸展が可能なら1Cである.
4.股屈曲テストでは座位保持を介助しても構わない.
5.膝・口テストは麻痺肢手部を同側大腿上より挙上する.
解答
1.× SIASの上肢触覚は手掌で評価する.
2.× SIASの上肢関節可動域は肩関節外転で評価する.
3.× SIASの手指テストで集団伸展が可能なら1Bである.
4.○ 正しい.
5.× SIASの膝・口テストは麻痺肢手部を対側大腿上より挙上する.
【34】図の装具で治療する疾患はどれか.

2.Down症候群
3.先天性内反足
4.筋ジストロフィー
5.発育性股関節形成不全
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ リーメンビューゲルは発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)で治療する装具である.
【35】がん性疼痛で最も適切なのはどれか.
1.突出痛は予測することができない.
2.疼痛のマネジメントには精神的ケアを含む.
3.多くの場合,単一の原因を指摘することができる.
4.がんと診断された時点でがん性疼痛を伴うことはない.
5.オピオイド鎮痛薬は軽度の痛みに対しても積極的に使用する.
解答
1.× 体動時痛などの突出痛は予測することができる.
2.○ 正しい.
3.× 癌性疼痛は多くの場合,複数の原因を指摘することができる.
4.× がんと診断された時点でがん性疼痛を伴う.
5.× オピオイド鎮痛薬は非オピオイド鎮痛薬で疼痛緩和が得られない場合に使用する.
【36】GMFMで正しいのはどれか.
1.二分脊椎が対象である.
2.Item Mapを作成できる.
3.対象年齢は0~18歳である.
4.セルフケアの評価が含まれる.
5.重症度をレベルⅠ~Ⅴに分類する.
解答
1.× GMFMは脳性麻痺児が対象である.
2.○ 正しい.
3.× 対象年齢が0~18歳であるのはGMFCSである.
4.× GMFMはセルフケアの評価を含まない.
5.× 重症度をレベルⅠ~Ⅴに分類しているのはGMFCSである.
【37】高次脳機能評価が含まれるのはどれか.
1.Barthel Index
2.FMA
3.MAS
4.Motricity Index
5.NIHSS
解答
1.× Barthel IndexはADL評価である.
2.× FMAは運動麻痺の回復,バランス,感覚,関節可動域運動,疼痛を評価する.
3.× MASは筋緊張検査である.
4.× Motricity Indexは上肢・下肢・体幹の運動機能評価である.
5.○ 正しい.
【38】脳腫瘍の発生部位と症状の組合せで正しいのはどれか.
1.視床 ――― 視力障害
2.小脳 ――― 協調運動障害
3.視交叉 ――― 失語
4.前頭葉 ――― 聴力障碍
5.脳幹部 ――― 人格障害
解答
1.× 視交叉 ――― 視力障害
2.○ 正しい.
3.× 側頭葉 ――― 失語
4.× 脳幹部 ――― 聴力障碍
5.× 前頭葉 ――― 人格障害
【39】心電図波形で心室の興奮過程を表すのはどれか.
1.P波
2.PQ間隔
3.PR区間
4.QRS波群
5.T波
解答
1.× P波は心房の興奮を意味する.
2.× PQ間隔は心房から心室の興奮伝導時間である.
3.× PR間隔は房室伝導時間である.
4.○ 正しい.
5.× T波は心室の再分極する過程を示す.
【40】BBSで正しいのはどれか.
1.16項目からなる.
2.1~4の4段階評価である.
3.評価項目には4m歩行時間が含まれる.
4.評価項目にはタンデム立位保持が含まれる.
5.転倒リスクを示すカットオフ値は56点である.
解答
1.× BBSは14項目からなる.
2.× BBSは0~4の5段階評価である.
3.× 歩行の評価項目はBBSに含まれない.
4.○ 正しい.
5.× BBSの転倒リスクを示すカットオフ値は45点以下である.
【41】顔面神経の評価で正しいのはどれか.
1.眼瞼下垂の有無を見る.
2.挺舌させ,舌の偏移を見る.
3.咬筋の収縮を左右で比較する.
4.発声させ,口蓋垂の偏移を見る.
5.口唇を閉じさせ,力に抵抗できるかを見る.
解答
1.× 眼瞼下垂の有無を見るのは動眼神経の評価である.
2.× 挺舌させ,舌の偏移を見るのは舌下神経の評価である.
3.× 咬筋の収縮を左右で比較するのは三叉神経の評価である.
4.× 発声させ,口蓋垂の偏移を見るのは舌咽・迷走神経の評価である.
5.○ 正しい.
【42】糖尿病性神経障害に特徴的な所見はどれか.
1.急激な発症
2.自律神経過反射
3.深部腱反射の亢進
4.下肢の靴下型感覚障害
5.近位筋優位の筋力低下
解答
1.× 糖尿病性神経障害は緩徐な発症である.
2.× 糖尿病性神経障害は自律神障害がみられる.
3.× 糖尿病性神経障害は深部腱反射が減弱する.
4.○ 正しい.
5.× 糖尿病性神経障害は遠位筋優位の筋力低下である.
【43】リンパ浮腫の複合的治療で最も適切なのはどれか.
1.体重管理を行う.
2.運動は圧迫を解除して行う.
3.皮膚は乾燥した状態を保つように指導する.
4.疾患に関わらず用手的リンパドレナージは実施可能である.
5.多層包帯法による圧迫は患者本人が実施しないよう指導する.
解答
1.○ 正しい.
2.× リンパ浮腫の運動は圧迫をして行う.
3.× リンパ浮腫では皮膚の乾燥した状態を避けるように指導する.
4.× 用手的リンパドレナージは疾患や症状に応じて適応となる.
5.× 多層包帯法による圧迫は患者本人が実施できるよう指導する.
【44】腎機能の評価に最も適した検査項目はどれか.
1.HbA1c
2.白血球数
3.Dダイマー
4.LDLコレステロール
5.推算糸球体濾過量(eGFR)
解答
1.× HbA1cは糖尿病に適した検査項目である.
2.× 白血球数は感染症などに適した検査項目である.
3.× Dダイマーは深部静脈血栓症,播種性血管内凝固症候群などに適した検査項目である.
4.× LDLコレステロールは高脂血症などに適した検査項目である.
5.○ 正しい.
【45】薬物の作用で適切なのはどれか.
1.抗コリン薬は気管支収縮を促進する.
2.利尿薬は腎臓の水分再吸収を促進する.
3.β遮断薬は骨格筋の収縮力を増強する.
4.カルシウム拮抗薬は心拍出量を増加させる.
5.コリンエステラーゼ阻害薬は神経筋接合部のアセチルコリン濃度を高める.
解答
1.× 抗コリン薬は気管支拡張を促進する.
2.× 利尿薬は腎臓の水分再吸収を抑制する.
3.× β遮断薬は心筋の収縮力を減弱する.
4.× カルシウム拮抗薬は心拍出量を減少させる.
5.○ 正しい.
【46】訪問リハビリテーションで正しいのはどれか.
1.18歳未満は診療報酬を算定できない.
2.最も多い原因対象疾患は認知症である.
3.家族を対象とした目標設定も可能である.
4.訪問リハビリテーション事業所の開設主体は介護老人保健施設が最も多い.
5.LIFE(Long-term care Information system For Evidence)への入力が必須である.
解答
1.× 18歳未満は訪問リハビリテーションの診療報酬を算定できる.
2.× 訪問リハビリテーションの最も多い原因対象疾患は脳卒中である.
3.○ 正しい.
4.× 訪問リハビリテーション事業所の開設主体は病院又は診療所が最も多い.
5.× 訪問リハビリテーションのLIFE(Long-term care Information system For Evidence)への入力は必須でない.
【47】介護保険法に規定される特定疾病はどれか.2つ選べ.
1.拡張型心筋症
2.間質性肺疾患
3.脊髄小脳変性症
4.閉塞性動脈硬化症
5.変形性肘関節症
解答
1.× 拡張型心筋症は特定疾病でない.
2.× 間質性肺疾患は特定疾病でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 変形性肘関節症は特定疾病でない.
【48】要介護者に対するケアプランで最も適切なのはどれか.
1.理学療法士が作成することが多い.
2.完成後は主治医がモニタリングする.
3.作成は全額が介護保険から給付される.
4.プラン作成に利用者の意見は不要である.
5.生活全般の解決すべきニーズは第一表に記載する.
解答
1.× ケアプランは介護支援専門員が作成することが多い.
2.× ケアプランの完成後は介護支援専門員がモニタリングする.
3.○ 正しい.
4.× ケアプラン作成に利用者の意見は必要である.
5.× 生活全般の解決すべきニーズは第2表に記載する.
【49】パソコン作業における筋骨格系障害の予防で最も適切なのはどれか.
1.3時間したら休憩を取る.
2.眼とディスプレイとの距離は30cmとする.
3.椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する.
4.キーボードは肘関節が完全伸展する位置に設置する.
5.眼の高さはディスプレイの下端になるように調整する.
解答
1.× 1時間を超えないように休憩を取る.
2.× 眼とディスプレイとの距離は40cm以上とする.
3.○ 正しい.
4.× キーボードは肘関節90度又はそれ以上適当な角度を保持する位置に設置する.
5.× 眼の高さはディスプレイの上端より下になるように調整する.
【50】前向き臨床研究における倫理で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.研究実施後に同意を得る.
2.データは共用パソコンで保管する.
3.リスクに対する説明は不要である.
4.事前に取得するデータについて説明する.
5.対象者は研究を途中で中止しても不利益はない.
解答
1.× 臨床研究では研究実施前に同意を得る.
2.× 臨床研究のデータは専用パソコンで保管する.
3.× 臨床研究ではリスクに対する説明は必須である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.