【1】関節可動域測定法(日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会基準1995年)を図に示す.測定法で正しいのはどれか.2つ選べ.

2.前腕回外
3.母指橈側外転
4.股外転
5.膝伸展
解答
1.× 肩関節外旋の基本軸は肘を通る前額面への垂直線,移動軸は尺骨である.
2.○ 正しい.
3.× 母指橈側外転の基本軸は示指(橈骨の延長上),移動軸は母指である.
4.○ 正しい.
5.× 膝伸展の基本軸は大腿骨,移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である.
【2】次の文により,2,3の問いに答えよ.65歳の男性.右利き.右頭頂葉の脳梗塞による片麻痺.MMSE19/30点.Brunnstrom法ステージは上肢・手指,下肢ともにⅢ.回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された.検査結果を示す.この患者が作業療法を開始したときに観察されるのはどれか.

2.左側からが起き上がりやすい.
3.車椅子駆動の際に左側によくぶつかる.
4.介助者が左側から誘導すると反応が良い.
5.作業療法室で人が多いと左側へ注意がそれる.
解答
1.× 皿の左側の食物を残す.
2.× 右側からが起き上がりやすい.
3.○ BITのカットオフ点(131点)を下回っていることから半側空間無視が疑われるので車椅子駆動の際に左側によくぶつかる.
4.× 介助者は右側から誘導すると反応が良い.
5.× 作業療法室で人が多いと右側へ注意がそれる.
【3】次の文により,2,3の問いに答えよ.65歳の男性.右利き.右頭頂葉の脳梗塞による片麻痺.MMSE19/30点.Brunnstrom法ステージは上肢・手指,下肢ともにⅢ.回復期リハビリテーション病棟で作業療法が開始された.検査結果を示す.この患者の作業療法で最も適切なのはどれか.

2.間隔伸長法
3.自己教示法
4.問題解決訓練
5.プリズム適応療法
解答
1.× 記憶障害は疑われないのでペグ法は適切でない.
2.× 記憶障害は疑われないので間隔伸長法は適切でない.
3.× 遂行機能障害は疑われないので自己教示法は適切でない.
4.× 遂行機能障害は疑われないので問題解決訓練は適切でない.
5.○ 正しい.
【4】45歳の男性.交通事故による外傷性脳損傷で入院中である.運動麻痺はないが,会話中の内容が急に変わったり,段取り良く片付けができない.作業療法士が高次脳機能障害の有無や程度を把握するために初期に行う評価で最も適切なのはどれか.
1.BIT
2.CAS
3.BADS
4.SLTA
5.HDS-R
解答
1.× 半側空間無視がみられないのでBIT(行動性無視検査)は適切でない.
2.× 意欲低下症状がみられないのでCAS(標準意欲評価法)は適切でない.
3.○ 遂行機能障害が疑われるのでBADSを実施する.
4.× 失語症症状がみられないのでSLTA(標準失語症検査)は適切でない.
5.× 認知症症状がみられないのでHDS-Rは適切でない.
【5】5歳の男児.痙直型両麻痺の脳性麻痺と診断されており,保育園での着替えや遊びへの参加が制限されている.自宅でも食事やトイレなどの身辺動作で介助を要している.この児のADL評価で最も適切なのはどれか.
1.MAS
2.MACS
3.PEDI
4.GMFCS
5.Southern California Sensory Integration Test(SCSIT)
解答
1.× Modified Ashworth Scaleは筋緊張検査である.
2.× MACSは脳性麻痺児の日常生活における手指操作能力を分類するための尺度である.
3.○ PEDIはセルフケア・移動・社会的機能の領域を評価する子どもの能力低下評価法である.
4.× GMFCSは粗大運動能力分類システムである.
5.× Southern California Sensory Integration Test(SCSIT)は南カリフォルニア感覚統合検査である.
【6】60歳の男性.会社員.直腸癌の術後で人工肛門を造設した.現在,抗がん剤治療中で倦怠感と下肢筋力低下があるが,病棟内での歩行は見守りレベルで可能.人工肛門のパウチ交換手順のトレーニングを始めた.入院前と同じ部署への復帰を希望している.この患者に対する作業療法の初期対応で最も適切なのはどれか.
1.高負荷の持久力訓練を行う.
2.食事摂取量を半分に減らすように助言する.
3.人工肛門の自己管理指導は看護師に任せる.
4.早期復職に向けて作業環境の現地評価を行う.
5.活動と休息のバランスを考慮したプログラムを行う.
解答
1.× 低負荷の持久力訓練を行う.
2.× 食事摂取の内容について助言する.
3.× 人工肛門の自己管理指導を看護師と共同して行う.
4.× 作業能力評価・訓練を行いながら復職に向けて作業環境の現地評価を行う.
5.○ 正しい.
【7】65歳の女性.台所の段差でつまずき転倒し,左大腿骨近位部骨折.後方進入法にて人工骨頭置換術を施行し,自宅退院に向けて作業療法を開始した.この患者のADL指導の内容で適切なのはどれか.

2.足の爪を切る.
3.階段を上がる.
4.杖を使用する.
5.床の物を拾う.
解答
1.× 股関節過屈曲となっているため禁忌肢位である.
2.○ 正しい.
3.× 右足から階段を上がる.
4.× 右手に杖を持つ.
5.× 股関節過屈曲となっているため禁忌肢位である.
【8】46歳の男性.脳梗塞による右片麻痺.Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ,手指Ⅴ,下肢Ⅴ.発症後7か月が経過し,認知機能はMMSEが27点.既に退院し,父母と同居している.発症前は内装業に従事していたが,同職での復職が困難であるため,外来での復職支援を行うことになった.作業療法士の対応で最も適切なのはどれか.
1.運動機能の改善を目指す.
2.雇用されたら支援を終了する.
3.職場環境での職業評価を行う.
4.通勤には家族の付き添いを薦める.
5.就労準備は課題がなくなるまで続ける.
解答
1.× Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ・手指Ⅴ・下肢Ⅴなので就労訓練を実施する.
2.× 雇用後は定着支援等を実施する.
3.○ 同職での復職が困難であるので職場環境での職業評価を行う.
4.× Brunnstrom法ステージは下肢Ⅴなので有効な通勤手段を確認する.
5.× 就労準備は課題あっても実施する.
【9】73歳の女性.3年前から特に誘因なく歩行時の左膝痛が出現し,徐々に悪化してきたため外来を受診した.左膝の熱感,腫脹なく関節裂隙の圧痛を軽度に認めた.立位のX線写真を示す.この患者の指導で推奨されるのはどれか.

2.正座
3.階段昇降
4.水中歩行
5.ジョギング
解答
1.× 変形性膝関節症は疼痛の自制内で活動するよう指導する.
2.× 変形性膝関節症では正座を避けるよう指導する.
3.× 変形性膝関節症では階段昇降を避けるよう指導する.
4.○ 正しい.
5.× 変形性膝関節症ではジョギングを避けるよう指導する.
【10】70歳の男性.5年前にParkinson病と診断.現在はHoehn&YahrステージⅢ.歩行は自立しているが,すくみ足,動作緩慢,姿勢反射障害を認め,屋内移動でバランスを崩すことがある.しゃがみ込んで後方への転倒歴あり.自宅は築30年の木造平屋である.最優先して取り組むべき住環境整備はどれか.

2.上がり框の壁への手すりの設置
3.すり付け板の設置(段差は4cm)
4.簡易取り付け型洋式便座の設置
5.畳を毛足の長いじゅうたんに変更
解答
1.× 浴槽をまたいで入れるように手すりを設置する.
2.× 靴箱を利用し上がり框の昇段を行う.
3.× またげるよう段差を残したままにする.
4.○ しゃがみ込んで後方への転倒歴があるので簡易取り付け型洋式便座を設置する.
5.× すくみ足を認め屋内移動でバランスを崩すことがあるので畳のままにする.
【11】64歳の女性.Parkinson病.Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢ.薬物コントロールで,屋内の伝い歩きはできている.運動機能の維持を目的とした作業療法で最も適切なのはどれか.

2.刺し子
3.塗り絵
4.ペグ移動
5.輪の移動
解答
1.× 屋内では伝い歩きをしているため卓球は転倒の危険があり適切でない.
2.× 手先のみの小さな動きの作業は運動機能維持の作業療法として適切でない.
3.× 手先のみの小さな動きの作業は運動機能維持の作業療法として適切でない.
4.× 手先のみの小さな動きの作業は運動機能維持の作業療法として適切でない.
5.○ 輪の移動は体幹の回旋運動を促通しているので適切である.
【12】52歳の女性.右利き.脳梗塞による右片麻痺.この患者のSOAPによる作業療法記録の組合せで正しいのはどれか.
1.S ――― 作業療法開始時の血圧は120/80mmHgであった.
2.O ――― 作業療法でズボンの着脱訓練を3回実施する.
3.A ――― 短期目標設定は「ズボンと下着の上げ下げを遂行できる」とする.
4.P ――― Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ,手指Ⅴ,下肢Ⅳであった.
5.P ――― 「昨晩,右手で箸を操作できました」と発言があった.
解答
1.× O ――― 作業療法開始時の血圧は120/80mmHgであった.
2.× P ――― 作業療法でズボンの着脱訓練を3回実施する.
3.○ 正しい.
4.× O ――― Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ,手指Ⅴ,下肢Ⅳであった.
5.× A ――― 「昨晩,右手で箸を操作できました」と発言があった.
【13】48歳の男性.工場勤務から管理職に抜擢され時間外労働が増えた.精力的に取り組んでいたが,熱心に指導してきた部下の退職を契機に自責的になり,出勤できず,家で寝ていることが増えた.妻の勧めで入院し,薬物療法が開始された.睡眠障害や倦怠感が若干軽減し,入院10日目に作業療法が処方された.導入時面接では返答がスムーズにできず,「動けない」「何もしたくない」「退職したい」と述べた.作業療法士の対応で最も適切なのはどれか.
1.身体機能を評価する.
2.導入をいったん中止する.
3.面接はパラレルな場面で行う.
4.退職について妻と相談するよう勧める.
5.入院生活チェックリストの記入を促す.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 返答がスムーズにできていないので入院生活チェックリストの記入を促し情報収集する.
【14】23歳の男性.中学生の頃から対人緊張が強く,人前での食事で発汗や赤面,緊張が強まることがあった.進学後も実習の発表時に緊張が強く,動悸や発汗を苦にしていた.卒業後に,病院で作業療法士として働いていたが,通勤中のバスに停留所から同僚が数人乗り込んでくると,動悸,振戦,発汗が生じるようになった.車内に知り合いがいなければ不安や自律神経症状を生じることはない.この患者の障害で最も考えられるのはどれか.
1.強迫症(強迫性障害)
2.社交不安症(社交不安障害)
3.パニック症(パニック障害)
4.解離性同一症(解離性同一性障害)
5.演技性パーソナリティ症(演技性パーソナリティ障害)
解答
1.× 誤り.
2.○ 人前での食事や同僚がバスに乗り込んだりといった対人・社交場面で自律神経症状を呈していることから,社交不安症(社交不安障害)が考えられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【15】24歳の女性.2年前,大学卒業時に統合失調症で3か月間入院した.退院後,アルバイトを転々とし,1年前に再発し入院した.退院後はデイケアに通所し,就労準備プログラムに参加した.作業でのケアレスミスが多く見られ,スタッフとの面談で「作業を説明されても途中から理解できなくなる.働く自信がない」と語った.この患者の評価で最も適切なのはどれか.
1.RAS
2.BACS
3.意志質問紙
4.VPI職業興味検査
5.役割チェックリスト
解答
1.× RASは精神疾患を対象としたリカバリー評価尺度である.
2.○ 正しい.
3.× 意志質問紙は作業や活動の取り組み度合や集中度合を評価する.
4.× VPI職業興味検査は160の具体的な職業に関する興味・関心について評価する.
5.× 役割チェックリストは主要な役割を明らかにし,その役割の価値・重要さを評価する.
【16】21歳の女性.統合失調症.「誰かに監視されている」と言い,近隣でのトラブルが続いたため精神科に入院となった.入院後,症状は軽減したが,無為の状態が続いており,入院3週目に作業療法が開始された.作業活動中に,「いつも誰かに見られているから,作業活動をやめたい」と申し出た.作業療法士の対応で最も適切なのはどれか.
1.活動種目を変更する.
2.作業療法の参加を中止する.
3.作業活動に集中するように声をかける.
4.主治医へ報告するために訴えを詳細に聴く.
5.「見られている」のは勘違いであることを指摘する.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 作業活動中に訴えがあるので作業活動に集中するように声をかける.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【17】25歳の女性.会社員.細かいことにこだわる性格.3年前から「自分の手が汚れている」と思い,繰り返し手を洗うようになった.最近は「大切なものを捨てたのではないか」と思うようになり,ゴミ箱を3時間かけて点検している.仕事に遅刻するようになったため,精神科を受診した.この患者にみられるのはどれか.
1.視線恐怖
2.不合理さの自覚
3.フラッシュバック
4.孤立無援になることへの恐れ
5.死んでしまうのではないかという恐れ
解答
1.× 誤り.
2.○ 強迫性障害が考えられるので不合理さの自覚がみられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【18】7歳の男児.学校ではじっと座って授業を受けることが苦手で,授業中に立ち上がったり,他児に話しかけたりすることが多い.教科書や提出物の忘れ物も多い.気に入らないことがあると,すぐに感情的になり暴れる行動があり,他児とトラブルを繰り返している.母親に付き添われて精神科を受診し,外来作業療法が開始された.この男児への対応で適切なのはどれか.
1.言語的な介入を中心に行う.
2.集団活動には参加させない.
3.適切な行動ができたら賞賛する.
4.保護者の関わりを最小限にする.
5.作業手順は一度に説明するようにする.
解答
1.× 言語や視覚的刺激など複数のモダリティを利用した介入を行う.
2.× 可能な範囲で集団活動にも参加させる.
3.○ 正しい.
4.× 保護者の関わりも促していく.
5.× 作業手順は段階的に段階ごとに順番に説明する.
【19】80歳の女性.2年前から物忘れが目立つようになった.徐々に睡眠中に大きな声を出したり,手足をばたつかせたりすることが多くなった.最近になって動作が緩慢になっている.1か月前から「知らない人が家の中にいる」と言うようになり,家族に連れられて精神科を受診した.この女性と家族への指導で適切なのはどれか.
1.運動を控えるように説明する.
2.やったことがない趣味に取り組む.
3.立ち上がり時のふらつきに注意する.
4.日付や時刻を気にしないようにする.
5.知らない人が誰なのか何度も話し合う.
解答
1.× 動作が緩慢になっているので運動をするように説明する.
2.× やったことがある趣味に取り組む.
3.○ 錐体外路症状がみられるので立ち上がり時のふらつきに注意する.
4.× 日付や時刻を気にするようにする.
5.× 知らない人が誰なのか話し合いはしない.
【20】19歳の男性.統合失調症.大学入学後,「頭の中が混乱する」「自分の考えが周囲に知れ渡っている」などと訴え,自室に閉じこもるようになった.心配した家族に付き添われ精神科を受診したところ,入院治療が必要との説明を受け,自ら希望し入院となった.入院3日目に退院の意志を強く訴えたため,精神保健指定医の判断と家族の同意により非自発的入院形態へ変更された.この時点で,自傷行為の恐れはなかった.変更後の入院形態はどれか.
1.医療保護入院
2.応急入院
3.緊急措置入院
4.措置入院
5.任意入院
解答
1.○ 本人が拒否しているが,保護者の同意と精神保健指定医1名の診察によって入院可能な医療保護入院となる.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【21】脳卒中患者の急性期の作業療法で正しいのはどれか.
1.生活歴の情報収集は不要である.
2.点滴が抜去されてから開始する.
3.早期離床で廃用症候群を予防する.
4.ベッド上のADL訓練は禁忌である.
5.弛緩性麻痺では関節可動域訓練は不要である.
解答
1.× 生活歴の情報収集は必要である.
2.× 脳卒中患者の急性期の作業療法は点滴が抜去される前から開始する.
3.○ 正しい.
4.× 脳卒中患者の急性期の作業療法ではベッド上のADL訓練は実施できる.
5.× 弛緩性麻痺でも関節可動域訓練は必要である.
【22】医療現場の情報管理で適切なのはどれか.
1.患者情報は患者の同意がなくても家族に伝えてよい.
2.電子カルテのIDとパスワードは同じ部署内で共有して運用できる.
3.医療情報へのアクセスは業務上の必要性がある場合に限り許可される.
4.個人名が含まれないカルテ番号のみの書類は通常のゴミで処理してよい.
5.診療記録の開示は患者から求められても病院側の裁量で断ることができる.
解答
1.× 患者情報は患者の同意なしに家族に伝えてはならない.
2.× 電子カルテのIDとパスワードは各職員の業務内容に応じて業務上必要な範囲にのみアクセスできるようなシステムで運用する.
3.○ 正しい.
4.× 個人名が含まれないカルテ番号のみの書類であっても焼却や溶解など個人データを復元不可能な形にして廃棄する.
5.× 診療記録の開示を患者から求められたときは遅滞なく開示しなければならない.
【23】障害者総合支援法で正しいのはどれか.
1.難病は含まれない.
2.都道府県の窓口に申請をする.
3.就労に関するサービスは含まれない.
4.介護保険被保険者は介護保険が優先される.
5.サービスを受けるには障害者手帳が必須である.
解答
1.× 障害者総合支援法の対象は身体障害者,知的障害者,精神障害者(発達障害を含む),指定難病である.
2.× 障害者総合支援法の申請窓口は市町村長である.
3.× 就労に関するサービスは障害者総合支援法の自立支援給付の訓練等給付に含まれる.
4.○ 正しい.
5.× 障害者総合支援法では知的障害のある方や精神障害のある方について,障害者手帳がなくともサービス利用ができる.
【24】評価法と説明の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.Abbey pain scale ――― 緩和ケアの包括的評価
2.Face Scale ――― 顔の表情の絵による評価
3.NRS ――― 数値的評価
4.STAS-J ――― 視覚的評価
5.VAS ――― 認知症患者の観察式評価
解答
1.× Abbey pain scale ――― 認知症患者の観察式評価
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× STAS-J ――― 緩和ケアの包括的評価
5.× VAS ――― 視覚的評価
【25】IADLの評価法はどれか.2つ選べ.
1.FAI
2.PULSES
3.WeeFIM
4.Katz Index
5.老研式活動能力指標
解答
1.○ 正しい.
2.× PULSESはADL評価法である.
3.× WeeFIMはADL評価法である.
4.× Katz IndexはADL評価法である.
5.○ 正しい.
【26】知能指数が算出できるのはどれか.
1.MMSE
2.RBMT
3.SLTA
4.Rey複雑図形検査
5.Kohs立方体組み合わせテスト
解答
1.× MMSEは認知症を含めた高次脳機能障害のスクリーニング検査である.
2.× RBMTはリバーミード行動記憶検査である.
3.× SLTAは標準失語症検査である.
4.× Rey複雑図形検査は非言語性記憶検査である.
5.○ 正しい.
【27】Guillain-Barré症候群で正しいのはどれか.
1.球麻痺は無い.
2.先行原虫感染が誘因となる.
3.髄液中のタンパク質が低下する.
4.運動神経と感覚神経の障害である.
5.末梢神経伝導検査で伝導速度が正常である.
解答
1.× Guillain-Barré症候群は球麻痺がある.
2.× Guillain-Barré症候群は先行ウイルス感染が誘因となる.
3.× Guillain-Barré症候群は髄液中のタンパク質が上昇する.
4.○ 正しい.
5.× Guillain-Barré症候群は末梢神経伝導検査で伝導速度が低下する.
【28】作業療法プログラム立案で最も適切なのはどれか.
1.訓練内容は毎回変更する.
2.環境調整は退院してから行う.
3.IADL向上のために機能訓練を優先する.
4.作業療法士個人の経験に基づき決定する.
5.成功体験を得られやすいように設定する.
解答
1.× 訓練内容は回復状況に応じて変更する.
2.× 環境調整は退院前から行う.
3.× 機能訓練とともにADL・IADL訓練も実施する.
4.× 作業療法プログラム立案は学的証拠に基づき決定する.
5.○ 正しい.
【29】糖尿病性低血糖の自律神経症状はどれか.
1.動悸
2.けいれん
3.意識障害
4.異常行動
5.集中力減退
解答
1.○ 糖尿病性低血糖の自律神経症状は発汗,振戦,頻脈,顔面蒼白などである.
2.× けいれんは低血糖の中枢神経症状である.
3.× 意識障害は低血糖の中枢神経症状である.
4.× 異常行動は低血糖の中枢神経症状である.
5.× 集中力減退は低血糖の中枢神経症状である.
【30】OSCE(客観的臨床能力試験)で正しいのはどれか.
1.技能の到達度を評価する.
2.知識量の多さが重視される.
3.筆記試験の代替として実施される.
4.模擬患者への実施結果の提示は省略できる.
5.実施する内容は事前に模擬患者に説明しない.
解答
1.○ 正しい.
2.× OSCEは臨床実践能力が重視される.
3.× OSCEは臨床実践能力の試験として実施される.
4.× OSCEは模擬患者への実施結果の提示が必須である.
5.× OSCEは実施する内容を事前に模擬患者に説明する.
【31】欠乏すると中枢神経障害を引き起こすのはどれか.
1.ビタミンA
2.ビタミンB1
3.ビタミンC
4.ビタミンD
5.ビタミンK
解答
1.× ビタミンA欠乏症は夜盲症を呈する.
2.○ 正しい.
3.× ビタミンC欠乏症は壊血病を呈する.
4.× ビタミンD欠乏症は骨軟化症を呈する.
5.× ビタミンK欠乏症は血液凝固障害を呈する.
【32】高次脳機能障害で正しいのはどれか.
1.遂行機能障害は計画立案が保たれる.
2.半側空間無視は視野欠損が原因である.
3.視覚失認では濃い色の物品は呼称できる.
4.観念失行は道具の一連の操作は可能である.
5.観念運動失行は検者が行う「敬礼」の模倣ができない.
解答
1.× 遂行機能障害は計画立案が障害される.
2.× 半側空間無視は視野欠損が原因でない.
3.× 視覚失認では濃い色の物品も呼称できない.
4.× 観念失行は道具の一連の操作が困難である.
5.○ 正しい.
【33】リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか.
1.運動療法は禁忌である.
2.重い物を持つ動作を制限する.
3.圧迫療法は発症初期には行わない.
4.締め付けの強い下着の着用を勧める.
5.保湿は浮腫を悪化させるため避ける.
解答
1.× リンパ浮腫の運動療法は適応である.
2.○ 正しい.
3.× 圧迫療法は発症初期から行う.
4.× 締め付けの緩い下着の着用を勧める.
5.× 保湿は皮膚状態を改善するので行う.
【34】Down症候群の特徴的な合併症でないのはどれか.
1.近視
2.てんかん
3.外反扁平足
4.環軸椎亜脱臼
5.先天性心疾患
解答
1.× Down症候群は白内障・近視・斜視などの眼疾患がみられる.
2.× Down症候群はてんかんや知能低下などがみられる.
3.× Down症候群は筋緊張低下から外反扁平足・環軸椎亜脱臼・股関節脱臼・スカーフ徴候などがみられる.
4.× Down症候群は筋緊張低下から外反扁平足・環軸椎亜脱臼・股関節脱臼・スカーフ徴候などがみられる.
5.× Down症候群は心室中隔欠損症などの先天性心疾患がみられる.
【35】倍動肘ヒンジ継手が適応となる切断レベルで最も適切なのはどれか.
1.上腕切断標準断端
2.肘離断
3.前腕極短断端
4.前腕短断端
5.前腕長断端
解答
1.× 上腕切断標準断端は能動単軸肘ブロック継手が適応となる.
2.× 肘離断は能動短軸肘ヒンジ継手が適応となる.
3.○ 倍動肘ヒンジ継手が適応となるのは前腕極短断端である.
4.× 前腕短断端は短軸・多軸肘ヒンジ継手が適応となる.
5.× 前腕長断端はたわみ肘継手が適応となる.
【36】職場のハラスメントに該当するのはどれか.
1.能力に応じて業務量を調整する.
2.業務とは関係ない雑用を指示する.
3.無断欠勤を繰り返す職員を指導する.
4.守秘義務を厳守するよう実習生に指導する.
5.育成のため現状より少し高いレベルの業務を任せる.
解答
1.× 能力に応じて業務量を調整するのはハラスメントに該当しない.
2.○ 正しい.
3.× 無断欠勤を繰り返す職員を指導するのはハラスメントに該当しない.
4.× 守秘義務を厳守するよう実習生に指導するのはハラスメントに該当しない.
5.× 育成のため現状より少し高いレベルの業務を任せるのはハラスメントに該当しない.
【37】感度0.8,特異度0.7である検査の陽性尤度比はどれか.ただし,小数点以下第3位を四捨五入すること.
1.0.38
2.0.88
3.1.14
4.2.67
5.3.50
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 陽性尤度比=0.8/(1-0.7)=2.67
5.× 誤り.
【38】精神科作業療法で正しいのはどれか.
1.外来患者は対象でない.
2.届け出た専用の施設以外で実施できない.
3.作業に必要な材料費は患者の個人負担である.
4.実施時間は患者1人当たり1日40分を標準とする.
5.1人の作業療法士の取扱い患者数は1日50人以内を標準とする.
解答
1.× 精神科作業療法は外来患者も対象である.
2.× 精神科作業療法は届け出た専用の施設以外でも実施できる.
3.× 精神科作業療法の作業に必要な材料費は当該保険医療機関の負担である.
4.× 精神科作業療法の実施時間は患者1人当たり1日2時間を標準とする.
5.○ 正しい.
【39】ナイアシン(ニコチン酸)の欠乏が原因となるのはどれか.
1.ペラグラ
2.橋本脳症
3.Cushing症候群
4.Creutzfeldt-Jakob病
5.抗N-methyl-ᴅ-aspartate(NMDA)受容体抗体脳炎
解答
1.○ 正しい.
2.× 橋本脳症は甲状腺機能低下症である.
3.× Cushing症候群は副腎皮質機能亢進症である.
4.× Creutzfeldt-Jakob病はプリオン感染症である.
5.× 抗N-methyl-ᴅ-aspartate(NMDA)受容体抗体脳炎は自己抗体介在性脳炎である.
【40】SCITが焦点を当てているのはどれか.
1.運動機能
2.社会認知
3.言語流暢性
4.機能的キャパシティ
5.ワーキングメモリー
解答
1.× 誤り.
2.○ SCITが焦点を当てているのは社会認知機能である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【41】身体症状症の患者が診療の場面で見せる特徴はどれか.
1.医学的検査を拒否する.
2.奇異な身体症状を訴える.
3.意図的に虚偽の症状を訴える.
4.身体症状に対する苦痛がない.
5.心理的要因について話し合うことに抵抗する.
解答
1.× 身体症状症の患者は医学的検査を執拗に要求する.
2.× 身体症状症の患者は変化する多様な身体症状を繰り返し訴える.
3.× 身体症状症の患者は意図的に身体的苦痛症状を訴える.
4.× 身体症状症の患者は身体症状に対する苦痛がある.
5.○ 正しい.
【42】ボーダーラインパーソナリティ症(境界性パーソナリティ障害)患者のリスク管理で,優先して収集すべき情報はどれか.
1.ADL
2.作業遂行
3.対人関係
4.主訴の背景
5.行動化の履歴
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 境界性パーソナリティ障害患者のリスク管理では行動化の履歴の把握が重要である.
【43】0歳~成人が適用年齢となる検査はどれか.
1.WISC-Ⅴ
2.新版K式発達検査
3.田中・ビネー知能検査
4.ASQ(Ages&Stages Questionnaires)
5.改訂日本語版デンバー式発達スクリーニング検査
解答
1.× WISC-Ⅴの適応年齢は5歳~16歳11か月である.
2.○ 新版K式発達検査の適応年齢は0歳~成人である.
3.× 田中・ビネー知能検査の適応年齢は2歳~成人である.
4.× ASQ(Ages&Stages Questionnaires)の適応年齢は1か月~66か月である.
5.× 改訂日本語版デンバー式発達スクリーニング検査の適応年齢は0~6歳である.
【44】せん妄と認知症を見分ける最も有効な所見はどれか.
1.幻覚
2.不安
3.易怒性
4.意識障害
5.見当識障害
解答
1.× 幻覚はせん妄と認知症のどちらにも見られる所見である.
2.× 不安はせん妄と認知症のどちらにも見られる所見である.
3.× 易怒性はせん妄と認知症のどちらにも見られる所見である.
4.○ 意識障害はせん妄に見られる所見である.
5.× 見当識障害はせん妄と認知症のどちらにも見られる所見である.
【45】回復期前期のうつ病患者の作業療法で最も適切なのはどれか.
1.元気を出すように励ます.
2.こまめに休憩をとるよう促す.
3.退院後の生活を考えるよう勧める.
4.他患者と積極的に交流するよう促す.
5.経験のある作業種目を行うよう勧める.
解答
1.× 回復期前期は元気を出すように励ますのは慎む.
2.○ 正しい.
3.× 回復期前期は退院後の生活を考えることは慎む.
4.× 回復期前期は他患者との交流は控える.
5.× 回復期前期は未経験の作業種目を行う.
【46】自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)の治療法で最も適切なのはどれか.
1.回想法
2.内観療法
3.感覚統合療法
4.暴露反応妨害法
5.電気けいれん療法
解答
1.× 回想法は主に認知症の治療法でである.
2.× 内観療法は主に精神疾患の治療法である.
3.○ 正しい.
4.× 暴露反応妨害法は主に強迫性障害の治療法である.
5.× 電気けいれん療法は主に統合失調症やうつ病の治療法である.
【47】「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」報告書(2017年)で示されたのはどれか.
1.オレンジプラン
2.重層的支援体制整備事業
3.地域移行・地域定着支援事業
4.精神保健医療福祉の改革ビジョン
5.精神障害にも対応した地域包括ケアシステム
解答
1.× オレンジプランは2012年に示された認知症施策推進5カ年計画である.
2.× 重層的支援体制整備事業は社会福祉法に基づき2012年に示された.
3.× 地域移行・地域定着支援事業は精神障害者地域移行支援特別対策事業から名称及び事業内容を改め2010年に示された.
4.× 精神保健医療福祉の改革ビジョンは「入院医療中心から地域生活中心へ」改革を10年間で進める方針で2004年に示された.
5.○ 正しい.
【48】精神科デイケアで正しいのはどれか.
1.1日8時間を基準とする.
2.1年以上の利用はできない.
3.利用年齢は18~65歳である.
4.小規模の場合は専従者1名で実施できる.
5.大規模の場合は疾患別等診療計画の作成が必要である.
解答
1.× 精神科デイケアは1日6時間を基準とする.
2.× 精神科デイケアは利用期間は定められていない.
3.× 精神科デイケアの利用年齢は義務教育修了以上の方で利用目的によって対象年齢が異なる.
4.× 精神科デイケアは小規模の場合は精神科医師及び専従する2人の従事者の3人で実施できる.
5.○ 正しい.
【49】精神障害者の訪問支援で,心理的・社会的・職業的機能の状態を評価するために適切なのはどれか.
1.GAF
2.OSA
3.Rehab
4.作業質問紙
5.一般性自己効力感尺度
解答
1.○ GAFは心理・社会・職業的機能の全体的評価尺度である.
2.× OSAは作業に関 する自己評価である.
3.× Rehabは逸脱行動と全般的行動評価である.
4.× 作業質問紙は1日の30分ごとの活動を記録する人間作業モデルに基づいた自己報告形式の評価である.
5.× 一般性自己効力感尺度は16項目の質問に「はい・いいえ」で回答する自己式質問紙で自己効力感を評価する.
【50】作業療法における診療参加型実習で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.模倣-見学-実施の順に実習を進める.
2.指導者との師弟関係の構築が最優先される.
3.実習は対象者または家族の同意が必要である.
4.最終的に指導者の監督なしに作業療法を実施する.
5.学生は指導者から基本的態度・臨床技能・臨床思考を学ぶ.
解答
1.× 診療参加型実習は見学-模倣-実施の順に実習を進める.
2.× 診療参加型実習は臨床実習指導者チームによる臨床実習指導体制の構築を最優先する.
3.○ 正しい.
4.× 診療参加型実習は指導者の監督下で作業療法を実施する.
5.○ 正しい.