6.聴覚障害学 1)小児聴覚障害学 ⑥訓練・指導

〈第14回 ST国試 午前91〉

会話理解におけるトップダウン処理でないのはどれか. 
1.統語文脈による理解
2.類推による理解
3.言語知識による理解
4.単音節識別による理解
5.能動的聴取による理解

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 単音節識別による理解はボトムアップ型処理である.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午後92〉

トップダウン処理による聴覚学習の課題として適切なのはどれか. 
1.文を聴取して文字で書き取る.
2.文章を聴取してキーワードを拾う.
3.助詞の違いに着目して文を聴取する.
4.単語を聴取して五十音表から文字を選択する.
5.単音節を聴取して復唱する.

解答

1.× 文を聴取して文字で書き取るのはボトムアップ型処理である.
2.○ 正しい.
3.× 助詞の違いに着目して文を聴取するのはボトムアップ型処理である.
4.× 単語を聴取して五十音表から文字を選択するのはボトムアップ型処理である.
5.× 単音節を聴取して復唱するのはボトムアップ型処理である.


〈第14回 ST国試 午後92〉

言語ベースの聴覚学習について適切でないのはどれか. 
1.音声の韻律的情報を多用する.
2.視覚的な手がかりを活用する.
3.検出,弁別,識別の順に実施する.
4.反復聴取を楽しめる遊びを利用する.
5.絵本の読み聞かせを繰り返し行う.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 検出→弁別→識別→理解の順に実施するのは系列的な聴覚学習である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後92〉

聴覚障害幼児における言語ベースの聴覚学習指導法で適切でないのはどれか. 
1.母子コミュニケーションの確立
2.音韻系列による単語の聞き取り
3.音声の韻律面の模倣
4.幼児の音声に呼応した声かけ
5.興味ある音源への共同注視

解答

1.○ 正しい.
2.× 音韻系列による単語の聞き取りはボトムアップ型処理の聴覚学習指導法である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午後90〉

学童期の聴覚障害児で聴覚活用の指標となるのはどれか.3つ選べ. 
1.構音の自己修正
2.音声応答の速さ
3.声の大きさの調整
4.計算力
5.書写の速さ

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 計算力は聴覚障害児の聴覚活用の指標とならない.
5.× 書写の速さは聴覚障害児の聴覚活用の指標とならない.


〈第11回 ST国試 午後92〉

ボーカルプレイについて適切でないのはどれか. 
1.聴覚活用を促進する.
2.発声の習慣を形成する.
3.構音運動を意識化させる.
4.自然な音声模倣を誘導する.
5.聴覚的フィードバックを形成する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× ボーカルプレイでは発声を意識させる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午後91〉

聴覚障害児における書記リテラシー形成の指導について誤っているのはどれか. 
1.言語獲得期の文字の使用
2.手話による音韻表象の形成
3.絵日記による経験の文字化
4.絵本の読み聞かせ
5.読書行動の形成

解答

1.○ 正しい.
2.× 手話による音韻表象の形成では書記リテラシーの形成は困難である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第20回 ST国試 午前92〉

聴覚障害児の「絵日記指導」について誤っているのはどれか. 
1.5歳児から適用される.
2.小児の体験をテーマとする.
3.語彙・文・談話学習の教材になる.
4.養育者が絵に語や文を併記する.
5.再現遊びでテーマを追体験する.

解答

1.× 聴覚障害児の「絵日記指導」は語彙獲得期から適用される.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午前91〉

聴覚障害乳児への接し方で適切でないのはどれか. 
1.視線を合わせる.
2.口形をはっきりさせる.
3.音節ごとに区切る.
4.表情を豊かにする.
5.抑揚をつける.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 聴覚障害乳児への接し方では句読点で区切って話す.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午前92〉

聴覚障害幼児への話しかけで適切でないのはどれか.2つ選べ. 
1.ゆっくりと話す.
2.身振りを添えて話す.
3.音節で区切って話す.
4.耳元で大きな声で話す.
5.はっきりと正確に話す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 聴覚障害幼児への話しかけでは句読点で区切って話す.
4.× 聴覚障害幼児への話しかけでは表情の見えるところで話す.
5.○ 正しい.


〈第12回 ST国試 午後90〉

聴覚障害乳幼児の初語期におけるコミュニケーション機能の指導で適切でないのはどれか. 
1.感情表現
2.意図伝達
3.行動調整
4.叙述・発見
5.メタ言語学習

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× メタ言語学習は学童期の指導である.


〈第11回 ST国試 午前92〉

高度難聴児の初期のコミュニケーション指導で適切でないのはどれか. 
1.相互応答性を基準とする.
2.子どもに主導権を与える.
3.日常生活に般化させる.
4.視覚的手段を活用する.
5.訂正方略を用いる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 難聴児の初期のコミュニケーション指導で訂正方略を用いると発語行動の抑制を招くので適切でない.


〈第15回 ST国試 午後92〉

前言語期の難聴児のコミュニケーション指導について適切でないのはどれか. 
1.子どもの発声に呼応する.
2.子どもとの相互的な関係を成立させる.
3.母親から子どもを分離して指導を行う.
4.情動レベルのコミュニケーションを重視する.
5.身振りや表情を豊かにする.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 難聴児のコミュニケーション指導では母親と子どもが一緒の場面で指導を行う.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午前92〉

前言語期の高度難聴児の学習課題として適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.単文の理解
2.表出語彙の拡大
3.構文構造の習得
4.愛着関係の形成
5.意図的発声の促進

解答

1.× 単文の理解は幼児期の学習課題である.
2.× 表出語彙の拡大は幼児期の学習課題である.
3.× 構文構造の習得は幼児期の学習課題である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午後89〉

幼児前期の難聴児指導で優先度が最も低いのはどれか. 
1.聴覚補償
2.文字の導入
3.情動的関係性
4.構音の訓練
5.絵本の読み聞かせ

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 構音の訓練は音韻意識の発達する幼児後期以降の難聴児指導である.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午後92〉

学童期の難聴児に対する障害認識支援で誤っているのはどれか. 
1.難聴児間の交流
2.アサーション指導
3.聴児の聴取能との比較
4.保護者のカウンセリング
5.コミュニケーション手段の拡大

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 聴児の聴取能との比較は学童期の難聴児に対する障害認識支援として不適切である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第27回 ST国試 午後92〉

対人コミュニケーションの発達に遅れのない学童難聴児に適切な指導はどれか.3つ選べ. 
1.説明文の要約
2.ことわざの理解
3.写真の表情理解
4.状況に基づく感情理解
5.物語文における著者視点の理解

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 写真の表情理解は幼児期の指導である.
4.× 状況に基づく感情理解は幼児期の指導である.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午前92〉

思春期にある先天性高度聴覚障害児の精神保健の支援の視点として重要度が低いのはどれか. 
1.手指法の使用
2.帰属意識の形成
3.流暢性の形成
4.障害の認識
5.自己効力感の向上

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 聴覚障害児の精神保健の支援は「聴覚障害をもって私らしく生きる」といったような実存的境地が得られるように働きかける.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午前92〉

難聴児の優先的な指導内容で適切でない組合せはどれか. 
1.乳児期 ――― 構成法による関わり
2.幼児期 ――― コミュニケーションモードの選択
3.学童期 ――― 教育的情報保障の配慮
4.青年期 ――― 障害認識カウンセリング
5.成人期 ――― 孤立感の回避

解答

1.× 乳児期 ――― 全体法(自然法・母親法)による関わり
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午前92〉

聴覚障害児の言語指導において適切でない組合せはどれか. 
1.前言語期 ――― 養育者との共同注視
2.単語期 ――― 動詞使用の強化
3.語から文への移行期 ――― 50~300語の語彙指導
4.文の形成期 ――― 基本的な構文構造の習得
5.文法構成期 ――― 書記言語習得の促進

解答

1.○ 正しい.
2.× 単語期 ――― 初語の出現と語彙習得の開始
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午前96〉

難聴児の発達段階に応じた指導目標で適切でない組合せはどれか.2つ選べ. 
1.前言語期 ――― 音声や仕草の有意味性の理解
2.語連鎖期 ――― 定型的な質問応答の成立
3.多語文期 ――― 終助詞の活用
4.文章構成期 ――― 仮定法の理解・活用
5.成人語模倣期 ――― 抽象名詞の語彙拡大

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 文の形成期 ――― 終助詞の活用
4.× 文章構成期 ――― 仮定文の理解・活用
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午前92〉

聴覚障害児の構音指導として適切でない組合せはどれか. 
1.[h] ――― ろうそくを吹く.
2.[t] ――― 奥舌を口蓋につける.
3.[n] ――― 鼻翼に触れて振動を感じる.
4.[k] ――― うがいをさせて,徐々に水を減らす.
5.[s] ――― 歯と舌でストローをはさみ,コップの水を吹く.

解答

1.○ 正しい.
2.× [t] ――― 舌尖を歯茎につける.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第21回 ST国試 午後92〉

難聴幼児の養育者に対する指導内容で誤っているのはどれか. 
1.明瞭な発話を心掛ける.
2.注目を誘ってから話し始める.
3.抑揚を抑えて話す.
4.正面から同じ目の高さで話す.
5.身振りを支えて話す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 抑揚をつけて話すように難聴幼児の養育者に指導する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午後92〉

聴覚障害児の養育者へのコミュニケーション指導の項目で適切でないのはどれか. 
1.アイコンタクト
2.豊かな感情表現
3.正確な発音の模倣の促し
4.共感的コミュニケーション
5.発声意図の受容

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 正確な発音の模倣の促しはコミュニケーション行動の抑制に働くので養育者への指導として適切でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第27回 ST国試 午後93〉

難聴児のセルフアドボカシー指導で適切なのはどれか.3つ選べ. 
1.難聴の非開示
2.他人に代弁を依頼
3.自尊感情の育成
4.保護者の難聴理解
5.コミュニケーションストラテジーの活用

解答

1.× 難聴であることを周囲に伝えられるよう指導する.
2.× 自分で必要な配慮や支援を語れるよう指導する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午前93〉

難聴幼児のコミュニケーションパートナーの役割として適切でないのはどれか. 
1.行動の言語化
2.遊びの構造化
3.表現意欲の促進
4.単音の繰り返し模倣
5.言語表現のモデル提示

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 単音の繰り返し模倣は難聴幼児のコミュニケーションパートナーの役割として適切でない.
5.○ 正しい.


〈第22回 ST国試 午後92〉

難聴児の療育・就学支援と社会連携について誤っているのはどれか. 
1.特別支援学校(聴覚障害)は他障害児も受け入れる.
2.特別支援学校(聴覚障害)は乳幼児難聴児に対する地域支援のセンター的機能を担う.
3.身体障害者手帳(聴覚障害)の6級以上で補聴器購入の補助を受けられる.
4.身体障害者手帳(聴覚障害)保持者に対する補聴器購入費用は原則として一律1割自己負担である.
5.軽度・中等度難聴児に対する補聴器助成制度は全国で統一されている.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 軽度・中等度難聴児に対する補聴器助成制度は自治体によって助成内容が異なる.


〈第19回 ST国試 午後91〉

1歳の高度聴覚障害児.前言語コミュニケーション指導として適切でないのはどれか. 
1.情感の共有
2.音韻の識別
3.話者への注目
4.意図伝達の理解
5.相互性の理解

解答

1.○ 正しい.
2.× 音韻の識別は4歳以降であるので1歳の高度聴覚障害児の前言語コミュニケーション指導として適切でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午前91〉

2歳6か月の高度聴覚障害児.表出語彙は98語.発話は不明瞭であり「パパ カイシャ」などの意味を示す連鎖語がある.言語指導で優先順位が低いのはどれか. 
1.構音訓練
2.生活場面の指示理解
3.絵日記を用いた経験の言語化
4.行動のルーチン化
5.コミュニケーションによる相互交渉

解答

1.× 2歳6か月児のため構音訓練はまだ尚早である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第19回 ST国試 午後92〉

3歳の高度難聴の補聴器装用児.書記リテラシーの指導について適切でないのはどれか. 
1.語彙を拡大する.
2.絵本を読み聞かせる.
3.指文字によって音韻表象を形成する.
4.聞き取りによる仮名学習を進める.
5.絵日記に文字を添えて指導する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 書字は就学頃から可能となるため,3歳の高度難聴の補聴器装用児の書記リテラシーの指導として聞き取りによる仮名学習は適切でない.
5.○ 正しい.


〈第16回 ST国試 午後90〉

4歳中等度感音難聴児で,主訴はことばの遅れ.現在,多語文で日常的会話可能.言語指導で優先順位が低いのはどれか. 
1.音韻分解
2.語彙拡大
3.ナラティブ
4.5W1Hによる会話
5.重文の産生

解答

1.× 4歳後半から音韻意識が発達するのでことばの遅れがある4歳児への音韻分解の指導は優先順位が低い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午前91〉

4歳児で髄膜炎によって重度難聴発症.言語指導で優先するのはどれか. 
1.構音
2.構文
3.談話構成
4.語彙獲得
5.コミュニケーション

解答

1.× 4歳での発症のため構音はある程度獲得しておりコミュニケーション指導を優先する.
2.× 4歳での発症のため構文はある程度獲得しておりコミュニケーション指導を優先する.
3.× 4歳での発症のため談話はある程度獲得しておりコミュニケーション指導を優先する.
4.× 4歳での発症のため語彙はある程度獲得しておりコミュニケーション指導を優先する.
5.○ 正しい.


〈第26回 ST国試 午後98〉

通常の学級に在籍する9歳の難聴児.言語発達に大きな遅れはない.リテラシー指導内容として優先度が低いのはどれか. 
1.かな文字の表記
2.作文の指導
3.物語文の読解
4.関係節の理解・表出
5.皮肉文の理解

解答

1.× 言語発達に大きな遅れのない9歳の難聴児なので,かな文字の表記はリテラシー指導内容の優先度が低い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.