5.発声発語・嚥下障害学 4)器質性構音障害 ④口腔咽頭癌

〈第24回 ST国試 午前80〉

舌尖部切除術後に行うのはどれか. 
1.ブローイング訓練
2.咽頭破裂音産生訓練
3.口腔内圧を高める訓練
4.バルブ型スピーチエイドの製作
5.上顎前歯と下唇での破裂音産生訓練

解答

1.× ブローイング訓練は鼻咽腔閉鎖機能不全の訓練である.
2.× 咽頭破裂音産生訓練は舌根部半切除術後に行う.
3.× 舌尖部切除術後なので口腔内圧を高める訓練は必要ない.
4.× バルブ型スピーチエイドは鼻咽腔閉鎖機能不全の改善を目的に製作する.
5.○ 正しい.


〈第22回 ST国試 午後81〉

舌半側切除患者で障害されやすい音はどれか.2つ選べ. 
1.声門音
2.破裂音
3.破擦音
4.両唇音
5.接近音

解答

1.× 舌半側切除患者で障害されやすい音は破裂音,破擦音,歯茎音,口蓋音である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 舌半側切除患者で障害されやすい音は破裂音,破擦音,歯茎音,口蓋音である.
5.× 舌半側切除患者で障害されやすい音は破裂音,破擦音,歯茎音,口蓋音である.


〈第19回 ST国試 午前81〉

舌半側切除後に発話明瞭度が低下するのはどれか.2つ選べ. 
1.パパ
2.ママ
3.ハハ
4.チチ
5.ココ

解答

1.× 「パパ」は両唇音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
2.× 「ママ」は両唇音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
3.× 「ハハ」は声門音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第17回 ST国試 午前82〉

舌半側切除後に発話明瞭度が低下するのはどれか.2つ選べ. 
1./a/
2./h/
3./p/
4./t/
5./k/

解答

1.× /a/は奥舌母音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
2.× /h/は声門音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
3.× /p/は両唇音のため舌半側切除後に発話明瞭度が低下しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第24回 ST国試 午前79〉

舌半側切除後に明瞭度が低下する音はどれか.2つ選べ. 
1.[a]
2.[h]
3.[k]
4.[t]
5.[ɸ]

解答

1.× [a]は奥舌母音のため舌半側切除後に明瞭度が低下しない.
2.× [h]は声門音のため舌半側切除後に明瞭度が低下しない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× [ɸ]は両唇音のため舌半側切除後に明瞭度が低下しない.


〈第21回 ST国試 午前79〉

舌癌に対する舌亜全摘術後の構音障害について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.代償構音訓練が適応となる.
2.構音訓練は障害の強い音から始める.
3.電気式人工喉頭が有効である.
4.日常会話に支障がない程度に改善することが多い.
5.拡大・代替コミュニケーション(ACC)を考慮する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 舌亜全摘術後の構音訓練では障害の軽い音から始める.
3.× 電気式人工喉頭は喉頭摘出術に対して有効である.
4.× 舌亜全摘術後では日常会話に支障がない程度に改善することは難しい.
5.○ 正しい.


〈第23回 ST国試 午前82〉

舌亜全摘出術後の訓練・指導で正しいのはどれか.3つ選べ. 
1.構音状態を理解させる.
2.会話から訓練を開始する.
3.正常構音を目標とする.
4.舌圧子を用いて触覚を利用する.
5.残存舌の可動域範囲を拡大させる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 舌亜全摘出術後の訓練・指導では一つひとつの音の修正から始め,会話へとボトムアップ訓練を行う.
3.× 舌亜全摘出術後の訓練・指導では代償構音など実用的な意思伝達方法の獲得を目標とする.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第15回 ST国試 午前82〉

進行口腔癌の切除後の再建に用いられるのはどれか.3つ選べ. 
1.咽頭弁
2.前腕皮弁
3.大胸筋皮弁
4.腹直筋皮弁
5.側頭筋弁

解答

1.× 咽頭弁は鼻咽腔閉鎖機能不全に用いられる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 側頭筋弁は顔面神経麻痺患者の口角挙上を目的とした筋移植である.


〈第16回 ST国試 午前82〉

舌半側切除術後の再建に用いられないのはどれか. 
1.前腕皮弁
2.大胸筋皮弁
3.腹直筋皮弁
4.外側大腿皮弁
5.遊離空腸

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 遊離空腸は食道再建に用いられる.


〈第11回 ST国試 午前82〉

舌亜全摘術後の再建に用いないのはどれか. 
1.前胸壁有茎皮弁
2.大胸筋皮弁
3.腹直筋皮弁
4.前腕皮弁
5.前外側大腿皮弁

解答

1.× 前胸壁有茎皮弁は有茎のため舌切除術後の再建に用いることができない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午後80〉

舌癌の治療に用いられる手術法として適切でないのはどれか. 
1.舌部分切除術
2.舌亜全摘術
3.頸部郭清術
4.咽頭弁形成術
5.前腕皮弁による再建術

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 咽頭弁形成術は鼻咽腔閉鎖機能不全に用いられる.
5.○ 正しい.


〈第18回 ST国試 午前80〉

舌癌手術後の状態と対策の組合せで適切でないのはどれか. 
1.残存舌の運動性低下 ――― 舌の可動域拡大
2.舌根部半切 ――― 咽頭破裂音による代償構音
3.舌尖切除 ――― 下口唇と上顎前歯による代償構音
4.残存舌のボリューム低下 ――― 舌接触補助床(PAP)
5.舌全摘 ――― 軟口蓋挙上装置(PLP)

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 鼻咽腔閉鎖機能不全 ――― 軟口蓋挙上装置(PLP)


〈第26回 ST国試 午前81〉

進行舌癌術後の構音障害の特徴について正しいのはどれか.3つ選べ. 
1.鼻腔構音に対する訓練を行う.
2.破裂音[t]の明瞭度は保たれる.
3.再建例では遅発性の萎縮に配慮する.
4.舌の切除範囲が広いと明瞭度は低下する.
5.口腔内に唾液が貯留すると歪み音になる.

解答

1.× 鼻腔構音は舌と口蓋の完全閉鎖により生じるので進行舌癌術後にはみられない.
2.× 進行舌癌術後の構音障害では破裂音[t]の明瞭度が低下する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第13回 ST国試 午前82〉

舌・中咽頭癌術後の構音機能について誤っているのはどれか. 
1.舌根部1/2以上の切除によって不良となる.
2.舌亜全摘術後の再建では,移植皮弁を扁平にすると良好である.
3.中咽頭前壁と上壁との切除によって不良となる.
4.中咽頭癌の広汎切除後では軟口蓋音の障害が最も多い.
5.中咽頭上側壁の再建目標は鼻咽腔閉鎖不全の防止である.

解答

1.○ 正しい.
2.× 舌亜全摘術後の再建では移植皮弁を厚みを持たせると良好である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午後80〉

手術後の構音機能について誤っているのはどれか. 
1.舌根部1/2以上の切除によって不良となる.
2.舌亜全摘術後には代償構音訓練が適応となる.
3.中咽頭前壁,側壁,上壁の合併切除によって不良となる.
4.中咽頭側壁,上壁の再建目標は鼻咽腔閉鎖不全の防止である.
5.舌亜全摘術後の再建では,移植皮弁を扁平にすると良好である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 舌亜全摘術後の再建では,移植皮弁を厚めにすると良好である.


〈第14回 ST国試 午前80〉

口腔癌術後の構音障害に関与しないのはどれか. 
1.歯の欠損
2.咬合異常
3.開口障害
4.口腔乾燥
5.味覚障害

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 口腔癌術後は味覚障害が合併するが構音障害には影響しない.


〈第25回 ST国試 午前82〉

頭頸部がん治療後の構音に影響しないのはどれか. 
1.再建術式
2.切除範囲
3.放射線療法
4.頸部郭清術
5.上肢運動療法

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 上肢運動療法は頭頸部がん治療後の痛み,感覚・運動障害に有効である.


〈第12回 ST国試 午前81〉

中咽頭癌について誤っているのはどれか.2つ選べ. 
1.Epstein-Barrウイスルが原因である.
2.アルコール多飲が誘因となる.
3.口腔癌,食道癌との重複癌が多い.
4.術後は誤嚥を生じやすい.
5.術後できるだけ早期にPLPを作製する.

解答

1.× Epstein-Barrウイスルは上咽頭癌の原因である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 軟口蓋挙上不全に対してPLPを作製する.