〈第42回 PT国試 午前50〉
車椅子使用者に配慮した生活環境の整備で正しいのはどれか.
1.スロープの最大勾配:12%
2.玄関の幅員:70cm
3.車椅子と人がすれ違う通路の幅員:100cm
4.エレベーターのボタンの高さ:120cm
5.車椅子の回転スペース:150cm
解答
1.× スロープの最大勾配:1/12
2.× 玄関の幅員:80cm
3.× 車椅子と人がすれ違う通路の幅員:150cm
4.× エレベーターのボタンの高さ:100cm
5.○ 正しい.
〈第47回 PT国試 午後40〉
脊髄損傷患者(第10胸髄節まで機能残存)の家屋改造について適切でないのはどれか.
1.ドアの開口部は90cmとする.
2.スロープの勾配は1/6とする.
3.車椅子の回転スペースは直径150cm とする.
4.便座の高さは車椅子のシートの高さに合わせる.
5.電灯のスイッチは床から90~100cm の高さにする.
解答
1.○ 正しい.
2.× スロープの勾配は1/12とする.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第58回 PT国試 午前13〉
80歳の男性.両膝痛のため,自宅内で自走用標準型車椅子を使用することとなったが,廊下幅が狭く,方向転換ができないと相談があった.現在使用している車椅子で180度方向転換が可能となる最小の廊下幅は何cmか.ただし,使用する車椅子は全幅70cm,全長120cmとする.
1.90
2.120
3.140
4.180
5.200
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 車椅子で180度方向転換が可能となる最小の廊下幅は140cmである.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第50回 PT国試 午後18〉
75歳の男性.脳卒中による左片麻痺.発症後6か月経過.Brunnstrom法ステージは上肢,下肢ともにⅢ.AFOとT字杖で屋内歩行は自立している.自宅浴室の現状の見取り図と環境整備案とを図に示す.環境整備案のうち最も必要性が低いのはどれか.

2.②手すりの設置
3.③折り戸への変更
4.④段差の解消
5.⑤シャワーチェアの利用
解答
1.○ 正しい.
2.× ②手すりの設置場所は浴室,浴槽,浴槽内や洗い場での立ち座り,立位保持のために使用する場所に設置する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試 午前19〉
82歳の女性.1人暮らし.2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた.敷居につまづき転倒し,大腿骨転子部骨折を受傷した.骨接合術後,屋内歩行は自立し,屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった.自宅に退院するにあたり適切なのはどれか.
1.敷居の高さは5cmに統一する.
2.居室にじゅうたんを敷く.
3.玄関に手すりを設置する.
4.スリッパを使用する.
5.寝具は床に敷く.
解答
1.× 敷居につまづき転倒しているため敷居の段差は解消する.
2.× じゅうたんによってはかえって歩きにくい素材もあるため,居室は滑りにくい床材が望ましい.
3.○ 正しい.
4.× スリッパは脱げ易く,転倒につながる可能性があるため使用しない.
5.× 寝具を床に敷くと立ち上がり時に転倒する危険性があるため,ベッド使用を継続する.
〈第49回 PT国試 午後17〉
85歳の女性.ADLに一部介助が必要だが,屋内歩行はつたい歩きで自立している.3か月前に机に手をついて床から立ち上がろうとした際に転倒したが,骨折には至らなかった.自宅の住環境に関する助言として適切なのはどれか.
1.敷居の段差に同系色のテープを貼る.
2.階段や浴室に滑り止めマットを敷く.
3.夜間の照明は視線の高さに設置する.
4.トイレの開き戸をカーテンに変更する.
5.必要な物は手の届く範囲の床に置く.
解答
1.× 敷居の段差は解消するか,目立つ色のテープを貼る.
2.○ 正しい.
3.× 夜間の照明は足元に設置する.
4.× トイレの開き戸を引き戸に変更する.
5.× つまづいて転倒する危険性があるため,床に物を置くことは避ける.
〈第41回 PT国試 午前27〉
75歳の男性.脳卒中による左片麻痺.ブルンストローム法ステージは上下肢ともⅢ.屋内はプラスチック短下肢装具装着で歩行,屋外は車椅子で移動することで退院計画を立てることになった.住宅改造の指導で適切でないのはどれか.

2.あがりかまちにL字型手すりを設置する.
3.玄関口とあがりかまちの間に座れる椅子を置く.
4.玄関の出入り口の段差にスロープを設置する.
5.廊下に毛足の長いじゅうたんを敷き詰める.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 廊下に毛足の長いじゅうたんを敷き詰めると歩行が不安定になるため適切でない.
〈第43回 PT国試 午前22〉
65歳の男性.Parkinson病.両上肢の振戦,全身のこわばり及びすくみ足現象がある.入院中の薬物療法と運動療法によって室内歩行が可能になったが,転倒の危険がある.退院前指導として適切でないのはどれか.
1.便所に手すりを設置する.
2.掛け布団を軽いものに変える.
3.歩行開始前に柔軟体操を行う.
4.便座の高さを膝の位置より高くする.
5.床のじゅうたんを柔らかいものに変える.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 柔らかいじゅうたんは歩行が不安定になるため,滑りにくい床材に変更する.
〈第57回 PT国試 午前20〉
75歳の男性.3年前にParkinson病を発症.Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢ.3か月前からトイレ前で小刻み歩行を生じるほか,歩行や立ち座りが不安定となり,屋内移動で妻の介助が必要となった.現在,妻とマンションで2人暮らしである.自宅の住環境整備で適切でないのはどれか.
1.ベッドに介助バーを設置する.
2.居室の出入り口を開き戸にする.
3.脱衣場と浴室の段差を解消する.
4.寝室からトイレの廊下に手すりを設置する.
5.トイレ前の廊下にはしご状の目印をつける.
解答
1.○ 正しい.
2.× 居室の出入り口を引き戸にする.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.