第1章 運動療法 (04)各種治療法 ③運動療法

〈第45回 PT国試 午前28〉

疾患と治療体操との組合せで誤っているのはどれか. 
1.慢性閉塞性動脈疾患 ――― Buerger-Allen体操
2.脊椎圧迫骨折 ――― Böhler体操
3.肩関節周囲炎 ――― Codman体操
4.運動失調症 ――― Frenkel体操
5.腰痛症 ――― Klapp体操

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 側弯症 ――― Klapp体操


〈第56回 PT国試 午後37〉

関節可動域の改善を主な目的とするのはどれか.2つ選べ. 
1.Böhler体操
2.Buerger-Allen体操
3.Codman体操
4.Frenkel体操
5.McKenzie体操

解答

1.× Böhler体操は体幹伸展運動による脊柱起立筋の強化を目的とする.
2.× Buerger-Allen体操は末梢循環改善を目的とする.
3.○ 正しい.
4.× Frenkel体操は脊髄後索性運動失調に対し,視覚代償を用いて協調性改善を目的とする.
5.○ 正しい.


〈第57回 PT国試 午後39〉

視覚の代償を利用する運動療法はどれか. 
1.PNF
2.緊縛帯法
3.重り負荷法
4.Frenkel体操
5.不安定板を用いた練習

解答

1.× PNFは固有受容器への刺激入力を利用した運動療法である.
2.× 緊縛帯法は固有受容器への刺激入力を利用した運動療法である.
3.× 重り負荷法は固有受容器への刺激入力を利用した運動療法である.
4.○ 正しい.
5.× 不安定板を用いた練習は固有受容器への刺激入力を利用した運動療法である.


〈第59回 PT国試 午後40〉

末梢神経障害による感覚障害に伴う運動失調の治療法で適切でないのはどれか. 
1.重錘負荷
2.弾性緊縛帯
3.電気刺激療法
4.姿勢鏡を用いた立位練習
5.歩行補助具を用いた歩行練習

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 電気刺激療法は運動失調の治療に有効でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第50回 PT国試 午前41〉

患者がある方向へ運動しようとする際に,運動を行う直前に理学療法士が反対方向へ徒手的な刺激を加えることで,目的とする運動が誘導されやすくなる.この現象に関与しているのはどれか. 
1.相反抑制
2.伸張反射
3.屈曲反射
4.遠心性模写
5.作用・反作用の法則

解答

1.× 誤り.
2.○ ①運動を行う直前,②反対方向へ徒手的な刺激による伸張反射により筋収縮を起こりやすくしている.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第47回 PT国試 午前30〉

理学療法士の徒手抵抗によって対象者の動作を誘導する方法の説明で適切なのはどれか. 
1.動作の開始時には抵抗を与えない.
2.動作中に与える抵抗は一定の強度に保つ.
3.抵抗を与える手掌のMP関節は伸展位とする.
4.抵抗によって運動速度を調節することができる.
5.接触面を広くすることで運動方向を正確に規定できる.

解答

1.× 動作を誘導する際は開始時に抵抗を与える.
2.× 動作中に与える抵抗は相手の力によって強度を変更する.
3.× 抵抗を与える手掌のMP関節は中間位とする.
4.○ 正しい.
5.× 接触面を狭くすることで運動方向を正確に規定できる.


〈第47回 PT国試 午後42〉

理学療法介入法の説明で誤っているのはどれか. 
1.CI療法(constraint-induced movement therapy)では,共同運動を抑制する装具を用いる.
2.サーキット・クラス・トレーニングでは,グループでいくつかの課題を順番に練習する.
3.課題指向型介入では,日常生活で遂行される具体的動作の練習を中心に行う.
4.トレッドミル部分荷重歩行練習では,懸垂装置を使用して歩行練習を行う.
5.二重課題法では,練習課題とそれ以外の課題とを同時に遂行させる.

解答

1.× CI療法(constraint-induced movement therapy)では,非麻痺側上肢を拘束する装具を用いる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.