第3章 脊髄損傷理学療法学 (06)脊髄損傷の合併症 ⑤その他の合併症

〈第42回 PT国試 午前64〉

第3腰髄節レベルまで機能残存の完全対麻痺患者における合併症で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.褥瘡
2.体温調節障害
3.神経因性膀胱
4.起立性低血圧
5.自律神経過反射

解答

1.○ 正しい.
2.× 体温調節障害は第5胸髄よりも高位の損傷に発生する.
3.○ 正しい.
4.× 起立性低血圧は第5胸髄よりも高位の損傷に発生する.
5.× 自律神経過反射は第5胸髄よりも高位の損傷に発生する.


〈第55回 PT国試 午後45〉

頸髄損傷の呼吸障害で正しいのはどれか. 
1.肺活量は低下する.
2.咳の強さは変わらない.
3.予備吸気量は増加する.
4.予備呼気量は変わらない.
5.閉塞性換気障害が生じやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.× 頸髄損傷では咳の強さは低下する.
3.× 頸髄損傷では予備吸気量は減少する.
4.× 頸髄損傷では予備呼気量は減少する.
5.× 頸髄損傷では拘束性換気障害が生じやすい.


〈第42回 PT国試 午前65〉

ベッドサイドで行う対麻痺患者の下肢深部静脈血栓症の予防で誤っているのはどれか. 
1.早期離床を促進する.
2.両下肢に寒冷療法を行う.
3.両下肢の他動運動を行う.
4.両下肢に間欠的空気圧迫法を行う.
5.両下肢に弾性ストッキングを装着する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 下肢深部静脈血栓症の予防として寒冷療法は適切でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.