第3章 脊髄損傷作業療法学 (06)脊髄損傷 ②胸髄損傷

〈第51回 OT国試 午前10〉

25歳の女性.脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存).車椅子(寸法:全長85cm,全幅55cm,前座高42cm)での自立生活に向けて図のように住宅改修を行った.考えられる問題点はどれか. 

1.①のエレベーターに乗るとバックで出なければならない.
2.②の玄関スロープを上ることができない.
3.③のトイレに入った後で扉を閉めることができない.
4.④の洗体台が高く移乗できない.
5.⑤の車椅子用台所シンクに対面できない.

解答

1.× ①回転半径が150cmあるので車椅子の回転が可能である.
2.× ②勾配が1/12なので可能である.
3.○ ③内開きのためトイレに入った後で扉を閉めることができない.
4.× ④車椅子の前座高42cmなので洗体台へ移乗できる.
5.× ⑤車椅子の全長85cmなのでシンクに対面できる.


〈第58回 OT国試 午前10〉

30歳の男性.脊髄損傷(第5胸髄節まで機能残存).受傷から5か月が経過,セルフケアは自立し,退院に向けて在宅改修を検討している.排尿は自己導尿,排便は座薬を使用し便器上で排泄.自宅のトイレの改修前の見取り図を示す.必要な住宅改修で適切でないのはどれか.ただし,車椅子は全幅58cm,全長80cmとする. 

1.①引き戸に変更する.
2.②開口幅を85cmに変更する.
3.③洗面台に下部空間をつくる.
4.④床をフローリングに変更する.
5.⑤縦手すりを設置する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× ⑤移乗および座位保持用に横手すりを設置する.


〈第47回 OT国試 午後11〉

28歳の男性.交通事故で胸髄損傷(第7胸髄まで機能残存)を受傷後,2か月が経過した.受傷時には頭部外傷を認めなかった.現在は,全身状態は良好で,車椅子で院内の移動や身辺動作は自立しているが,自排尿と尿失禁とはみられない.この時点の排尿管理として適切なのはどれか. 
1.膀胱留置カテーテル
2.膀胱瘻
3.コンドーム型収尿器
4.自己導尿
5.圧迫排尿

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ T7機能残存であるので自己導尿を行う.
5.× 誤り.


〈第57回 OT国試 午前10〉

19歳の男性.バイク事故で受傷.脊髄損傷完全麻痺(第10胸髄節まで機能残存).ADLは自立し,今後は車椅子マラソンを行うことを目標に作業療法に取り組んでいる.車椅子を示す.マラソン用車椅子はどれか.

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤

解答

1.× ①はバスケット用車椅子である.
2.○ 正しい.
3.× ③はラグビー用車椅子である.
4.× ④はテニス用車椅子である.
5.× ⑤はノーマル型スポーツ車椅子である.


〈第41回 OT国試 午前74〉

脊髄損傷(第10胸髄節まで機能残存)患者の家屋改造で適切でないのはどれか. 
1.ドアの開口部は90cmとする.
2.車椅子の回転スペースは直径150cmとする.
3.スロープの勾配は1/6とする.
4.便座の高さは車椅子のシートの高さに合わせる.
5.電灯のスイッチは床から80~90cmの高さにする.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× スロープの勾配は1/12以下とする.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第44回 OT国試 午前25〉

65歳の女性.脊髄損傷(第10胸髄節まで機能残存).1階は店舗のため,階段に昇降機を設置することとした.普通型車椅子での生活に必要な家屋改造計画を図に示す.適切なのはどれか. 

1.①高さ100~120cm
2.②直径90~120cm
3.③高さ40~45cm
4.④幅70~80cm
5.⑤高さ80~170cm

解答

1.× ①高さ75~80cm
2.× ②直径150cm
3.○ 正しい.
4.× ④幅120cm
5.× ⑤高さ30~130cm