【1】関節可動域測定法(日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会基準1995年)に従って左股関節屈曲を行ったところ,疼痛の訴えはないが図のような状態となったため測定を中断した.この状態の説明で正しいのはどれか.

2.基本軸は大転子を通る水平線である.
3.屈曲の参考可動域は150度である.
4.腸骨大腿靭帯が屈曲制限因子である.
5.右腸腰筋の短縮が疑われる.
解答
1.× 骨盤を前傾させて測定する.
2.× 股関節屈曲の基本軸は体幹と平行な線である.
3.× 股関節屈曲の参考可動域は125度である.
4.× 腸骨大腿靭帯は股関節伸展の制限因子である.
5.○ 正しい.
【2】70歳の男性.糖尿病性ニューロパチー.下腿筋の萎縮と筋力低下が著明のためDanielsらの徒手筋力テストを行ったところ,関節運動が全く生じなかったため,段階1の検査を図のように実施した.対象としている筋はどれか.

2.前脛骨筋
3.短腓骨筋
4.長母指屈筋
5.ヒラメ筋
解答
1.× 誤り.
2.× 触診部位が外果の後ろから前にまわって第5中足骨の近位部に向かう腱の上なので短腓骨筋である.
3.○ 正しい.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【3】52歳の男性.交通事故による下腿切断.完成した装具を図に示す.立脚後期に膝折れが生じた.原因で正しいのはどれか.

2.靴の踵が低すぎる.
3.足部が底屈しすぎる.
4.ソケットが足部に対して後ろすぎる.
5.ソケットの初期屈曲角が大きすぎる.
解答
1.× 前足部が軟すぎる.
2.× 靴の踵が高すぎる.
3.× 足部が背屈しすぎる.
4.× ソケットが足部に対して前すぎる.
5.○ 正しい.
【4】次の文により,4,5の問いに答えよ.70歳の男性.右利き.右脳出血による左片麻痺.発症後2週.運動麻痺は左上下肢ともBrunnstrom法ステージⅢ,感覚障害は中等度.座位では,右上下肢で座面や床面を押し,図のような姿勢となる.転倒の危険があり,理学療法士が正中位に修正を試みるが抵抗する.平行棒内立位でも同様に右上下肢で押すため身体は左に傾斜し,立位保持要介助である.理学療法を行う上で最も優先する検査はどれか.

2.SLTA
3.TMT
4.WAIS-Ⅳ
5.WCST
解答
1.○ pusher現象がみられるのでSCPが最も優先する検査である.
2.× SLTAは標準失語症検査である.
3.× TMTは注意機能の評価である.
4.× WAIS-Ⅳは知能検査である.
5.× WCSTはWCSTは前頭葉機能検査である.
【5】次の文により,4,5の問いに答えよ.70歳の男性.右利き.右脳出血による左片麻痺.発症後2週.運動麻痺は左上下肢ともBrunnstrom法ステージⅢ,感覚障害は中等度.座位では,右上下肢で座面や床面を押し,図のような姿勢となる.転倒の危険があり,理学療法士が正中位に修正を試みるが抵抗する.平行棒内立位でも同様に右上下肢で押すため身体は左に傾斜し,立位保持要介助である.移乗動作練習時に右上下肢でベッド柵や床面を強く押して麻痺側に傾くため,自立が難しい.移乗動作改善を目的とした理学療法で最も適切なのはどれか.

2.右上下肢の関節可動域運動
3.右大腿四頭筋の筋力増強運動
4.手すりを用いた立ち上がり練習
5.リーチ動作を用いた非麻痺側への重心移動
解答
1.× 右下肢で床面を強く押して麻痺側に傾くため座位での練習を優先する.
2.× 右上下肢の関節可動域運動は移乗動作改善を目的とならない.
3.× 右大腿四頭筋の筋力増強運動は移乗動作改善を目的とならない.
4.× 右上肢でベッド柵を強く押して麻痺側に傾くため座位での練習を優先する.
5.○ 正しい.
【6】58歳の男性.右脳出血による左片麻痺.発症から3か月経過し,Brunnstrom法ステージでは,左下肢Ⅲで中等度の半側空間無視がみられる.ブレーキのかけ忘れが観察されるが,車椅子とベッド,トイレの移乗動作は自力でできる.下衣をあげること,入浴,階段昇降は介助を要する.平地歩行は杖と装具を使用し,介助で30m歩行することができる.車椅子駆動は可能である.排泄コントロールは良好で食事と整容は自立レベルであった.Barthel Indexで正しいのはどれか.
1.55点
2.60点
3.65点
4.70点
5.75点
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 65点:食事10点,移乗10点,整容5点,トイレ5点,入浴0点,移動5点,階段昇降5点,更衣5点,排便10点,排尿10点
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【7】65歳の男性.心不全のため入院した.現在はβ遮断薬を内服している.心電図モニターの波形を示す.所見で正しいのはどれか.

2.心房細動
3.心房粗動
4.洞性徐脈
5.Ⅲ度房室ブロック
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 規則正しいリズムでPQ間隔とQRS波の幅が一定で心拍数が50~60回/分なので洞性徐脈である.
5.× 誤り.
【8】70歳の男性.COPD.健康のために家の周りを30分程度,1日2回歩くことを日課にしている.最近,緩やかな上り坂を上がるときや平坦な道で早歩きをするときに息切れするようになった.この患者のmMRCスケールはどれか.
1.Grade0
2.Grade1
3.Grade2
4.Grade3
5.Grade4
解答
1.× Grade0:激しい運動をした時だけ息切れ.
2.○ Grade1:早足あるいは緩やかな上り坂で息切れ.
3.× Grade2:息切れのため平坦な道を歩くのが遅い,または自分のペースで歩き息切れのために立ち止まる.
4.× Grade3:平坦な道を約100 m,あるいは数分歩くと息継ぎのために立ち止まる.
5.× Grade4:息切れのために家から出られない,あるいは着替えでも息切れ.
【9】80歳の男性.食道癌に対する開胸術翌日で,経口挿管人工呼吸管理中.鼠径部から高用量の昇圧剤を投与して血圧の安定に努めている.理学療法で最も適切なのはどれか.
1.能動的座位訓練
2.呼吸筋トレーニング
3.非上肢支持持久性運動
4.股関節伸展の関節可動域運動
5.下肢筋に対する神経筋電気刺激
解答
1.× 開胸術翌日なので能動的座位訓練は適切でない.
2.× 経口挿管人工呼吸管理中なので呼吸筋トレーニングは適切でない.
3.× 高用量の昇圧剤を投与して血圧の安定に努めているので非上肢支持持久性運動は適切でない.
4.× 鼠径部から高用量の昇圧剤を投与しているので股関節伸展の関節可動域運動は適切でない.
5.○ 正しい.
【10】12歳の男児.約2か月来の膝関節痛を主訴に近医を受診した.陸上部に所属しているが,特に外傷の既往はない.下腿近位部の腫脹,圧痛,安静時痛を認めた.膝関節の可動域は疼痛のため,著明に制限されていた.単純X線画像およびMRI画像を示す.画像所見で異常を指摘され,紹介受診となった.発熱はなく全身状態は良好.血液検査では炎症反応は正常で,ALPの上昇を認めた.最も考えられる疾患はどれか.

2.骨髄炎
3.骨肉腫
4.軟骨肉腫
5.疲労骨折
解答
1.× 外傷の既往はないので骨挫傷は考えにくい.
2.× 炎症反応は正常なので骨髄炎は考えにくい.
3.○ 12歳の男児,腫脹・圧痛・安静時痛,炎症反応は正常,ALPの上昇,画像所見より骨肉腫が考えられる.
4.× 軟骨肉腫は中高年男性に好発する疾患で,画像所見からも考えにく.
5.× 腫脹と安静時痛を認めており,画像所見からも疲労骨折は考えにく.
【11】NICUに入院中の低出生体重児.在胎週数30週.腹臥位での姿勢を図に示す.この児に対する適切なポジショニングはどれか.2つ選べ.

2.体幹伸展位
3.肩甲骨前方突出位
4.肩関節外転位
5.股関節内外転中間位
解答
1.× 頸部伸屈曲位
2.× 体幹屈曲位
3.○ 正しい.
4.× 肩関節内外転中間位
5.○ 正しい.
【12】病的反射の検査で正しいのはどれか.

2.Hoffmann反射
3.Oppenheim反射
4.Trömner反射
5.Wartenberg反射
解答
1.○ 正しい.
2.× Wartenberg反射
3.× Babinski反射3.Oppenheim反射
4.× Hoffmann反射
5.× Trömner反射
【13】64歳の男性.第6頸髄損傷(AIS A)の診断で回復期リハビリテーション病棟に入院して治療が行われている.リハビリテーション治療前の問診で頭痛の訴えがあり,顔面紅潮,発汗を認めた.血圧を測定したところ,220/100mmHgであった.この状態で適切なのはどれか.
1.頻脈を認める.
2.体位を臥位にする.
3.重篤な合併症は生じない.
4.排尿・排便状況を確認する.
5.腰髄損傷の患者にも生じやすい.
解答
1.× 自律神経過反射では徐脈を認める.
2.× 自律神経過反射では体位を座位にする.
3.× 自律神経過反射は脳出血などの重篤な合併症が生じることがある.
4.○ 正しい.
5.× 自律神経過反射はT6以上の脊髄損傷患者に生じる.
【14】60歳の男性.末梢動脈疾患.Fontaine分類Ⅱ度.連続歩行距離が低下しているが,歩行時以外の疼痛はなく,足部の変形は見られない.この患者の連続歩行能力改善に最も適切な理学療法はどれか.
1.寒冷療法
2.足底挿板作製
3.トレッドミル歩行練習
4.コンプレッションポンプ
5.下肢他動的関節可動域運動
解答
1.× 慢性動脈閉塞症の理学療法は温熱療法が基本となる.
2.× 足部の変形が見られていないので足底挿板作製は連続歩行能力改善に至らない.
3.○ 正しい.
4.× Fontaine分類Ⅱ度,歩行時に疼痛がみられていることから動脈の狭窄・閉塞による虚血が考えられるのでコンプレッションポンプは禁忌である.
5.× 連続歩行距離の低下は動脈の狭窄・閉塞による虚血によるものなので,下肢他動的関節可動域運動は適切でない.
【15】74歳の女性.起床時に突然回転性めまいを生じ受診したところ,良性発作性頭位めまい症と診断された.発症2日で,寝返り時や起き上がり時に一過性の回転性めまい症状はあるが,歩行安定性に問題はない.理学療法で適切なのはどれか.
1.Epley法を行う.
2.杖歩行練習を行う.
3.閉眼でのバランス練習を行う.
4.頭部回旋を伴わない動作方法を指導する.
5.等尺性運動を用いた頸部の筋力増強練習を行う.
解答
1.○ 正しい.
2.× 歩行安定性に問題はないので杖歩行練習は必要ない.
3.× 開眼でのバランス練習を行う.
4.× 動作方法は頭部回旋が伴っても大丈夫なことを説明して指導する.
5.× 頸部の筋力増強練習を行う場合は等張性運動を用いる.
【16】34歳の女性.28歳で再発寛解型の多発性硬化症と診断を受け,再発のため入院した.理学療法実施後,起き上がり時に背中から下方に電撃痛を訴えた.この徴候で正しいのはどれか.
1.Barré徴候
2.Gowers徴候
3.Horner徴候
4.Lhermitte徴候
5.Uhthoff徴候
解答
1.× Barré徴候は軽い脳卒中片麻痺を評価するものである.
2.× Gowers徴候はデュシェンヌ型筋ジストロフィーにみられる.
3.× Horner徴候は交感神経遠心路の障害でみられる.
4.○ 正しい.
5.× Uhthoff徴候は,多発性硬化症において体温が上昇したときに神経症状が悪化する現象である.
【17】45歳の男性.筋萎縮性側索硬化症.発症から半年経過しているが,ADLは自立している.主に下肢の筋力低下および鶏歩が認められる.理学療法で最も適切なのはどれか.
1.車椅子操作の練習
2.下肢の漸増抵抗運動
3.両松葉杖での歩行練習
4.下肢に対する感覚再教育
5.プラスティックAFOを装着した歩行練習
解答
1.× 歩行可能であるため車椅子操作の練習は適切でない.
2.× 筋萎縮性側索硬化症に対し下肢の漸増抵抗運動行うと,筋の過用損傷をきたす可能性があるため禁忌である.
3.× 鶏歩に対し両松葉杖での歩行練習は適切でない.
4.× 筋萎縮性側索硬化症は感覚障害がみられないため,下肢に対する感覚再教育は適切でない.
5.○ 正しい.
【18】58歳の男性.身長160cm,体重90kg,腹囲120cm,血圧150/90mmHg.産業医よりメタボリックシンドロームに対する運動を習慣づけるよう指示された.最も適切な運動形式はどれか.
1.階段昇降
2.自転車エルゴメーター
3.腹筋筋力トレーニング
4.プランク
5.ランニング
解答
1.× 階段昇降は体重90kgなので膝への負荷が高いため適切でない.
2.○ 正しい.
3.× 収縮期血圧が150mmHgと高いので腹筋筋力トレーニングではなく有酸素運動を勧める.
4.× プランクは体重90kg,腹囲120cm,血圧150/90mmHgなので負荷が高いため適切でない.
5.× ランニングは体重90kgなので膝への負荷が高いため適切でない.
【19】70歳の男性.陳旧性心筋梗塞.独居生活をしていたが,定期検査のため内科病棟に1週間入院したところ,入院前に比べて階段昇降ができなくなり,歩行距離も30m程度まで低下した.この状態の説明で最も適切なのはどれか.
1.AE(acute exacerbation)
2.HAD(Hospitalization Associated Disability)
3.ICU-AW
4.NYHA心機能分類Ⅰ
5.PICS(Post Intensive Care Syndrome)
解答
1.× ADLの低下のみなのでAE(急性増悪)でない.
2.○ ADLが低下しているのでHAD(入院関連機能障害)である.
3.× ICU-AW(集中治療室獲得性筋力低下)はICU入室後数日以内に発症する急性,左右対称性の四肢筋力低下を呈する症候群である.
4.× NYHA心機能分類ⅠはADLに制限のない状態である.
5.× PICS(集中治療後症候群)は集中治療室に在室中あるいは退室後,さらに退院後に生じる身体・認知・精神機能障害である.
【20】8週の臨床実習に臨む学生.3日前に右変形性膝関節症により人工関節置換術を施行した70歳代の女性の理学療法に参加する.安静時痛は認めないが,体動時はNRSで6点.右膝関節可動域は伸展-10度,屈曲75度.歩行器を使用した歩行練習を本日より導入した.実習の参加レベルの内容の組合せで誤っているのはどれか.
1.見学 ――― 歩行器での歩行練習
2.共同参加 ――― 車椅子からの移乗動作介助
3.共同参加 ――― 左右の大腿周径の計測
4.実施 ――― 右大腿四頭筋セッティング
5.実施 ――― 右膝関節の他動的な関節可動域運動
解答
1.× 歩行器を使用した歩行練習を本日より導入なので,歩行器での歩行練習は見学レベルである.
2.× 右膝人工関節置換術3日後なので,車椅子からの移乗動作介助は共同参加レベルである.
3.× 右膝人工関節置換術3日後で安静時痛は認めないので,左右の大腿周径の計測は共同参加レベルである.
4.× 右膝人工関節置換術3日後で安静時痛は認めないので,右大腿四頭筋セッティングは実施レベルである.
5.× 右膝人工関節置換術3日後で疼痛は体動時にNRSで6点,膝関節可動域は伸展-10度・屈曲75度なので,右膝関節の他動的な関節可動域運動は見学レベルである.
【21】深部反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか.
1.上腕二頭筋反射 ――― C3・C4
2.上腕三頭筋反射 ――― C4・C5
3.腕橈骨筋反射 ――― C5・C6
4.膝蓋腱反射 ――― T12・L1
5.アキレス腱反射 ――― L3・L4
解答
1.× 上腕二頭筋反射 ――― C5,6
2.× 上腕三頭筋反射 ――― C6~8
3.○ 正しい.
4.× 膝蓋腱反射 ――― L2~4
5.× アキレス腱反射 ――― L5~S2
【22】安静立位姿勢における重心線の通る位置で正しいのはどれか.
1.耳垂の前方
2.肩峰の前方
3.大転子の前方
4.膝蓋骨の前方
5.外果の前方
解答
1.× 重心線は耳垂を通る.
2.× 重心は肩関節の前方を通る.
3.× 重心線は大転子を通る.
4.× 重心線は膝蓋骨の後方を通る.
5.○ 正しい.
【23】COPDのADL動作で最も息切れが生じやすいのはどれか.
1.食事
2.洗髪
3.排尿
4.歯磨き
5.ズボンの着脱
解答
1.× 誤り.
2.○ 両上肢を挙上する洗髪動作がCOPDのADL動作で最も息切れが生じやすい.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【24】両側支柱付き長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか.
1.外側支柱の高さは大転子である.
2.下腿半月の位置は腓骨頭から5~6cm下である.
3.膝継手の位置は大腿骨顆部の2~3cm下である.
4.足継手の位置は内果と外果の中央を結ぶ線である.
5.大腿下位半月と膝継手の位置は下腿半月と膝継手までの距離と等しい.
解答
1.× 外側支柱の高さは大転子から2~3cm下である.
2.× 下腿半月の位置は腓骨頭から2~3cm下である.
3.× 膝継手の位置は内転筋結節と膝関節裂隙の中間点である.
4.× 足継手の位置は内果下端(外果中央)の高さである.
5.○ 正しい.
【25】有酸素運動を用いた長期間の運動療法で増加するのはどれか.
1.中性脂肪
2.内臓脂肪
3.HDLコレステロール
4.LDLコレステロール
5.内膜中膜複合体厚(Intima Media Thickness:IMT)
解答
1.× 中性脂肪は有酸素運動を用いた長期間の運動療法で減少する.
2.× 内臓脂肪は有酸素運動を用いた長期間の運動療法で減少する.
3.○ 正しい.
4.× LDLコレステロールは有酸素運動を用いた長期間の運動療法で減少する.
5.× 内膜中膜複合体厚は有酸素運動を用いた長期間の運動療法で進行抑制する.
【26】運動学習の組合せで正しいのはどれか.
1.正の転移 ――― ソフトボールの経験が野球の投球動作の技能向上を早める.
2.エラーレス学習 ――― トレッドミル歩行練習と同時に計算課題を行う.
3.同時フィードバック ――― バッティング動作時に動画撮影して終了時に確認する.
4.パフォーマンスの知識 ――― 部分荷重練習時に患側下肢の荷重量を伝える.
5.メンタル・プラクティス ――― 起居動作練習の時に試行錯誤を繰り返すと失敗数が減少する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 二重課題法 ――― トレッドミル歩行練習と同時に計算課題を行う.
3.× パフォーマンスの知識 ――― バッティング動作時に動画撮影して終了時に確認する.
4.× 同時フィードバック ――― 部分荷重練習時に患側下肢の荷重量を伝える.
5.× 試行錯誤学習 ――― 起居動作練習の時に試行錯誤を繰り返すと失敗数が減少する.
【27】SF-36で正しいのはどれか.
1.IADLの指標である.
2.下位尺度は5つである.
3.客観的な評価指標である.
4.健常高齢者は対象でない.
5.社会生活機能に関する質問が含まれる.
解答
1.× SF-36は健康関連QOLの指標である.
2.× SF-36の下位尺度は8つである.
3.× SF-36は主観的な評価指標である.
4.× SF-36は健常高齢者も対象である.
5.○ 正しい.
【28】3群以上の連続変数の平均値の差を検定するのはどれか.
1.一元配置分散分析
2.カイ二乗(χ2乗)検定
3.重回帰分析
4.Log-rank検定
5.Mann-WhitneyのU検定
解答
1.○ 正しい.
2.× カイ二乗(χ2乗)検定:対応のない2群間のカテゴリーデータの比率の差を検定する.
3.× 重回帰分析:2つ以上の独立変数xから従属変数yを予測する式を作る,またはxがyに及ぼす一方的な影響度を調べる.
4.× Log-rank検定:2群の生存曲線の差を検定する.
5.× Mann-WhitneyのU検定:対応のない正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
【29】25cmの高さの段差にスロープを設置する.車椅子の自走を想定した場合のスロープの長さで最も適切なのはどれか.
1.1.0m
2.1.5m
3.2.0m
4.2.5m
5.3.0m
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ スロープの長さは1/12が望ましいので,0.25m×12=3.0mとなる.
【30】半月板損傷の診断に有用なテストはどれか.2つ選べ.
1.Apleyテスト
2.Elyテスト
3.Lachmanテスト
4.McMurrayテスト
5.Patrickテスト
解答
1.○ 正しい.
2.× Elyテストは大腿直筋短縮テストである.
3.× Lachmanテストは前十字靱帯損傷のテストである.
4.○ 正しい.
5.× Patrickテストは股関節疼痛誘発テストである.
【31】ICFで「活動と参加」に含まれるのはどれか.
1.態度
2.認知
3.行動様式
4.対人関係
5.支援と関係
解答
1.× 態度は環境因子に含まれる.
2.× 認知は心身機能に含まれる.
3.× 行動様式は個人因子に含まれる.
4.○ 正しい.
5.× 支援と関係は環境因子に含まれる.
【32】加齢による筋萎縮の理学療法で最も適切なのはどれか.
1.短期間で集中的に実施する.U2P2033:T2033
2.TypeⅠ線維の筋力向上を優先する.
3.抗重力筋の筋力トレーニングを実施する.
4.集団運動は併存疾患のない者を対象とする.
5.レジスタンス運動は最大負荷の90%で実施する.
解答
1.× 中・長期間で週2~3日実施する.
2.× TypeⅡ線維の筋力向上を優先する.
3.○ 正しい.
4.× 集団運動は併存疾患のある者も対象とする.
5.× レジスタンス運動は最大負荷の40~70%で実施する.
【33】SIASの評価で正しいのはどれか.
1.注視
2.痛覚
3.病的反射
4.膝関節可動域
5.非麻痺側の握力
解答
1.× SIASに注視は含まれない.
2.× SIASの感覚機能には触覚と位置覚の評価が含まれる.
3.× SIASの筋緊張には深部腱反射と筋緊張の評価が含まれる.
4.× SIASの関節可動域には肩関節外転と足関節背屈の評価が含まれる.
5.○ 正しい.
【34】装具と疾患の組合せで適切なのはどれか.
1.pogo-stick装具 ――― 脳性麻痺
2.交互歩行装具(RGO) ――― 二分脊椎(機能残存レベルT10)
3.コックアップ・スプリント ――― 正中神経麻痺
4.短下肢装具(足関節底屈制動式) ――― 脳卒中片麻痺(下肢Brunnstrom法ステージⅤ)
5.ハロー・ベスト ――― 腰部脊柱管狭窄症
解答
1.× pogo-stick装具 ――― Perthes病
2.× 交互歩行装具(RGO) ――― 二分脊椎(機能残存レベルTh12)
3.× コックアップ・スプリント ――― 橈骨神経麻痺
4.○ 正しい.
5.× ハロー・ベスト ――― 外傷性頸髄損傷
【35】Down症候群の乳児に対する家族指導で最も優先度が低いのはどれか.
1.関節拘縮の予防法
2.離乳食の摂食指導
3.家族のストレス対処法
4.姿勢の安定を促す抱き方
5.コミュニケーションの取り方
解答
1.× Down症候群は低緊張であるため関節拘縮の予防法は優先度が低い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【36】慢性疼痛で正しいのはどれか.
1.手術療法が勧められる.
2.要因は1つに絞られる.
3.1~2か月間続く疼痛である.
4.多職種の専門家が関わることが望ましい.
5.治療目標は痛みのない状態を達成することである.
解答
1.× 慢性疼痛の手術療法は有効性が低い.
2.× 慢性疼痛の要因は複数ある.
3.× 慢性疼痛は3か月間続く疼痛である.
4.○ 正しい.
5.× 慢性疼痛の治療目標は痛みの管理を行いながらADLやQOLを向上することである.
【37】注意障害を評価する検査法はどれか.
1.BIT
2.CAT
3.RBMT
4.SLTA
5.VPTA(Visual Perception Test for Agnosia)
解答
1.× BITは半側空間無視の検査である.
2.○ 正しい.
3.× RBMTは記憶検査である.
4.× SLTAは標準失語症検査である.
5.× VPTAは標準高次視知覚検査である.
【38】腕神経叢損傷の病態で適切なのはどれか.
1.深部腱反射は亢進することが多い.
2.すべての症例で自然回復が期待できる.
3.下位腕神経叢損傷では,肘屈曲が障害される.
4.上位腕神経叢損傷では,手指の巧緻運動が障害される.
5.完全型腕神経叢損傷では,近位から遠位までの運動障害がみられる.
解答
1.× 腕神経叢損傷で深部腱反射は減弱することが多い.
2.× 腕神経叢損傷は自然回復が困難な症例が多い.
3.× 上位腕神経叢損傷では,肘屈曲が障害される.
4.× 下位腕神経叢損傷では,手指の巧緻運動が障害される.
5.○ 正しい.
【39】運動計画で外的刺激情報を反映した運動の準備に最も関わるのはどれか.
1.小脳
2.運動前野
3.一次運動野
4.大脳基底核
5.補足運動野
解答
1.× 誤り.
2.○ 運動計画で外的刺激情報を反映した運動の準備に関わるのは運動前野である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【40】Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅡと診断する症状はどれか.
1.四肢の拘縮
2.頻回の転倒
3.起立性低血圧
4.両上肢の固縮
5.Romberg徴候
解答
1.× 拘縮はHoehn&Yahrの重症度分類ステージに含まれない.
2.× 転倒はHoehn&Yahrの重症度分類ステージに含まれない.
3.× 起立性低血圧はHoehn&Yahrの重症度分類ステージに含まれない.
4.○ 両側性の振戦・固縮があるとHoehn&Yahrの重症度分類ステージⅡと診断される.
5.× Romberg徴候はHoehn&Yahrの重症度分類ステージに含まれない.
【41】大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン2020年改訂版(日本循環器学会)に基づく,大動脈解離のリハビリテーション治療の開始基準において,患者のバイタルサインと管理状態の組合せで基準範囲内にあるのはどれか.
1.RASS ――― -1
2.体温 ――― 38.8℃
3.呼吸数 ――― 38回/分
4.酸素飽和度(SaO₂) ――― 85%
5.吸入酸素濃度(FiO₂) ――― 0.7
解答
1.○ 正しい.
2.× 体温 ――― 38.5℃以上の発熱がない
3.× 呼吸数 ――― 35 回/min 未満が一定時間持続
4.× 酸素飽和度(SaO₂) ――― 90%以上が一定時間持続
5.× 吸入酸素濃度(FiO₂) ――― <0.6
【42】Danielsらの徒手筋力テスト(原著第10版)において,段階2を座位で行う筋で誤っているのはどれか.2つ選べ.
1.棘下筋
2.三角筋後部
3.前鋸筋
4.大腰筋
5.縫工筋
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 大腰筋の段階2は側臥位で行う.
5.× 縫工筋の段階2は背臥位で行う.
【43】術後廃用症候群と予防の組合せで正しいのはどれか.
1.筋萎縮 ――― ベッド上ポジショニング
2.骨萎縮 ――― 弾性ストッキング
3.関節拘縮 ――― 下肢外転枕
4.静脈血栓症 ――― ティルトテーブル(傾斜台)立位
5.起立性低血圧 ――― ヘッドアップ(ギャッチアップ)座位
解答
1.× 筋萎縮 ――― 下肢外転枕
2.× 骨萎縮 ――― ティルトテーブル(傾斜台)立位
3.× 関節拘縮 ――― ベッド上ポジショニング
4.× 静脈血栓症 ――― 弾性ストッキング
5.○ 正しい.
【44】COPD患者で増加するのはどれか.2つ選べ.
1.1秒量
2.機能的残気量
3.全肺気量
4.ピークフロー
5.予備吸気量
解答
1.× COPD患者で1秒量は減少する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× COPD患者でピークフローは減少する.
5.× COPD患者で予備吸気量は減少する.
【45】呼吸に対する腹臥位の効果で正しいのはどれか.
1.上部胸式呼吸を促進する.
2.左舌区からの排痰を促す.
3.座位に比べて肺活量が増加する.
4.立位に比べて換気は肺尖部に多く分布する.
5.背臥位に比べて肺の腹側に血流が多く分布する.
解答
1.× 腹臥位は上部胸式呼吸を抑制する.
2.× 腹臥位は上下葉区(S6),後肺底区(S10)からの排痰を促す.
3.× 腹臥位は座位に比べて肺活量が減少する.
4.× 腹臥位は立位に比べて肺尖部の換気が少ない.
5.○ 正しい.
【46】関節リウマチに対する理学療法で最も適切なのはどれか.
1.等尺性運動で筋力を維持する.
2.関節強直では関節可動域運動を行う.
3.ムチランス変形では他動運動を行う.
4.活動期の痛みに対して温熱療法を行う.
5.環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行う.
解答
1.○ 正しい.
2.× 関節強直では関節可動域運動を行わない.
3.× ムチランス変形では他動運動を行わない.
4.× 活動期の痛みに対して温熱療法は禁忌である.
5.× 環軸椎亜脱臼では頸椎可動域運動を行わない.
【47】中枢神経系の感染症と病原体の組合せで誤っているのはどれか.
1.Creutzfeldt-Jakob病 ――― プリオン
2.エイズ脳症 ――― ウイルス
3.進行麻痺 ――― スピロヘータ
4.日本脳炎 ――― ウイルス
5.急性灰白髄炎(ポリオ) ――― 細菌
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 急性灰白髄炎(ポリオ) ――― ウイルス
【48】評価における統合・解釈で誤っているのはどれか.
1.症候障害学的に捉える.
2.各検査結果の意味を考える.
3.問題点の順序性を考慮する.
4.検査項目間の関係性を考える.
5.考察は検査結果を羅列するものである.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 考察は検査結果を整理し臨床推論することである.
【49】職業倫理で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.医療倫理には3原則がある.
2.個人情報保護法を遵守する.
3.患者の自己決定権を尊重する.
4.理学療法士の職業倫理にHippocratesの誓いがある.
5.違反時の免許の取消しは都道府県知事により科せられる.
解答
1.× 医療倫理には4原則(自律性の尊重・無危害・善行・公正)がある.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 医師の職業倫理にHippocratesの誓いがある.
5.× 職業倫理の違反時の免許の取消しは厚生労働大臣により科せられる.
【50】災害時に被災者の生活機能を中心に支援を行うチームはどれか.
1.ACT
2.DHEAT(Disaster Health Emergency Assistance Team)
3.DMAT(Disaster Medical Assistance Team)
4.DPAT
5.JRAT
解答
1.× ACTは重度精神障害者の包括型地域生活支援プログラムである.
2.× DHEAT(Disaster Health Emergency Assistance Team:災害時健康危機管理支援チーム)は、被災地方公共団体の保健医療行政の指揮調整機能等を応援するため,専門的な研修・訓練を受けた都道府県等の職員により構成する応援派遣チームである.
3.× DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)は災害発生直後の急性期(概ね48時間以内)から活動が開始できる機動性を持った,専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チームである.
4.× DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team:災害派遣精神医療チーム)は集団災害の後,被災地域に入り,精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームである.
5.○ 正しい.