6.聴覚障害学 2)成人聴覚障害学 ①聴器の構造と病態

〈第20回 ST国試 午前93〉

内耳について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.外有毛細胞は遠心性神経が直接,終末をつくる.
2.補充現象には主に外有毛細胞の障害が関与する.
3.耳音響放射は主に内有毛細胞に由来する.
4.蝸牛神経の障害では語音明瞭度は保たれる.
5.内耳の感度の調整は内有毛細胞が行う.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 耳音響放射は主に外有毛細胞に由来する.
4.× 蝸牛神経の障害では語音明瞭度は低下する.
5.× 内耳の感度の調整は外有毛細胞が行う.


〈第19回 ST国試 午前94〉

感音難聴を生じないのはどれか. 
1.髄膜炎
2.脳幹梗塞
3.慢性中耳炎
4.ハント症候群
5.良性発作性頭位めまい症

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 良性発作性頭位めまい症は誘発性回転性めまいと純回旋性眼振を主徴とし聴力変化は伴わない.


〈第13回 ST国試 午前94〉

急性に両耳の中途失聴をもたらす成人の疾患はどれか. 
1.メニエール病
2.ハント症候群
3.フォン・レックリングハウゼン病
4.ウイルス性脳炎
5.細菌性髄膜炎

解答

1.× メニエール病は一側性(進行すると両側性もある)に発症する.
2.× ハント症候群は難聴を生じない.
3.× フォン・レックリングハウゼン病は難聴を生じない.
4.× ウイルス性脳炎は脳症を呈する.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午後95〉

一般に手術治療が適切でない疾患はどれか.2つ選べ. 
1.先天性一側性感音難聴
2.滲出性中耳炎
3.外リンパ瘻
4.耳硬化症
5.老人性難聴

解答

1.× 先天性両側性感音難聴が一般に人工内耳手術の適応となる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 老人性難聴は補聴適応となる.


〈第17回 ST国試 午前93〉

「音が響く」と訴えないのはどれか. 
1.耳管開放症
2.突発性難聴
3.加齢性難聴
4.外耳道閉鎖症
5.メニエール病

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 外耳道閉鎖症は音の聞こえにくさを訴える.
5.○ 正しい.


〈第14回 ST国試 午前99〉

髄膜炎による内耳の骨化が始まりやすい部位はどれか. 
1.コルチ器
2.頂回転
3.中回転
4.基底回転
5.蝸牛軸

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 髄膜炎による内耳の骨化が始まりやすい部位は基底回転である.
5.× 誤り.


〈第17回 ST国試 午後93〉

正しい組合せはどれか. 
1.急性中耳炎 ――― 経外耳道感染
2.真珠腫性中耳炎 ――― 骨破壊
3.慢性中耳炎 ――― アブミ骨筋反射陽性
4.耳小骨連鎖離断 ――― ティンパノグラムB型
5.耳硬化症 ――― 500Hzの骨道閾値の低下

解答

1.× 急性中耳炎 ――― 経耳管感染
2.○ 正しい.
3.× 慢性中耳炎 ――― アブミ骨筋反射陰性
4.× 耳小骨連鎖離断 ――― ティンパノグラムA型
5.× 耳硬化症 ――― 2,000Hzの骨道閾値の上昇


〈第18回 ST国試 午後93〉

耳硬化症の特徴はどれか. 
1.c⁵dip
2.鼓膜弛緩部穿孔
3.高音障害型難聴
4.2,000Hzの骨導閾値上昇
5.膿性耳漏

解答

1.× c⁵dipは騒音難聴の特徴である.
2.× 鼓膜弛緩部穿孔は真珠腫性中耳炎の特徴である.
3.× 高音障害型難聴は老人性難聴の特徴である.
4.○ 正しい.
5.× 膿性耳漏は真珠腫性中耳炎の特徴である.


〈第27回 ST国試 午後95〉

耳管開放症に関係ないのはどれか. 
1.耳漏
2.妊娠
3.鼻すすり
4.自声強聴
5.急激な体重減少

解答

1.× 耳漏は耳管狭窄症に関係する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第20回 ST国試 午後93〉

内耳性難聴で誤っているのはどれか. 
1.音が歪んで聞こえる.
2.音圧の小さな変化が分かる.
3.ABRで反応閾値付近ではⅠ波潜時が延長する.
4.聞こえる音圧の幅が狭い.
5.自記オージオメトリでJergerⅢ型を示す.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 自記オージオメトリでJergerⅡ型を示す.


〈第19回 ST国試 午後93〉

音響負荷によるTTS(temporary threshold shift)について誤っているのはどれか. 
1.耳鳴を伴いやすい.
2.耳閉感を生じやすい.
3.音楽聴取でも起きる.
4.長期間の騒音暴露による.
5.ほぼ2週以内に回復する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 音響負荷によるTTSは短期間の持続的な音響暴露による.
5.○ 正しい.


〈第22回 ST国試 午後96〉

騒音職場での職員と環境との評価について正しいのはどれか.3つ選べ. 
1.週末と休日明けとでは聴力が異なる.
2.6か月に一度全員に選別聴力検査を行う.
3.定期健康診断では低音3周波数の評価を行う.
4.雇い入れ時には語音聴力検査を行う.
5.作業環境の評価には等価騒音レベルが用いられる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 騒音職場での定期健康診断では1,000Hzと4,000Hzの評価を行う.
4.× 騒音職場での雇い入れ時にはオージオメータによる気道のみの聴力検査(250Hz~8,000Hzまでの6周波数)を行う.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午前94〉

難聴を生じないのはどれか.2つ選べ. 
1.メニエール病
2.良性発作性頭位めまい症
3.前庭神経炎
4.聴神経腫瘍
5.遅発性内リンパ水腫

解答

1.○ 正しい.
2.× 良性発作性頭位めまい症は難聴や耳鳴などの蝸牛症状を伴わないめまい症状を呈する.
3.× 前庭神経炎は蝸牛症状を伴わないめまい症状を呈する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第24回 ST国試 午後94〉

難聴とめまいを反復するのはどれか.2つ選べ. 
1.前庭神経炎
2.突発性難聴
3.ハント症候群
4.メニエール病
5.前庭水管拡大症

解答

1.× 前庭神経炎は難聴を伴わないめまい症状を呈する.
2.× 突発性難聴はめまいを伴わない難聴を呈する.
3.× ハント症候群は難聴とめまい呈するが反復しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第11回 ST国試 午前96〉

メニエール病の治療法でないのはどれか. 
1.外リンパ腔開放術
2.イソソルビド内服
3.迷路摘出術
4.ゲンタマイシン鼓室内投与
5.前庭神経切断術

解答

1.× 内リンパ嚢開放術がメニエール病の治療法である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第25回 ST国試 午前97〉

35歳の女性.子供に風船を膨らませてあげていると,「パチン」という音とともに激しい回転性めまいを自覚するようになった.同時に右耳には水が流れるような耳鳴りを自覚する.予想される右耳の聴力の状態として適切なのはどれか. 
1.変動性または高度の感音難聴
2.低音障害型感音難聴
3.中耳に滲出液を認める伝音難聴
4.谷型の感音難聴
5.c⁵dip型感音難聴

解答

1.○ 息んで「パチン」という音とともに激しい回転性めまいと水が流れるような耳鳴りを自覚したことから外リンパ瘻が疑われるので,変動性または高度の感音難聴予想される.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.