第1章 脳血管障害作業療法学 (04)脳卒中片麻痺の作業療法 ⑨復職支援

〈第61回 OT国試 午前6〉

60歳の男性.右利き.2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症.Brunnstrom法ステージは左上肢Ⅳ,手指Ⅴ,下肢Ⅵ.認知機能・言語機能・移動能力に著明な問題はない.現在は外来リハビリテーション治療を継続中であり,1か月後の職場復帰を希望している.発症前は会社勤務でパソコンによる経理作業に従事していた.職場復帰に向けた対応で最も適切なのはどれか. 
1.配置転換を求める.
2.通勤手段を確認する.
3.集中的なADL訓練を行う.
4.主治医の診断書があれば復職できると伝える.
5.左手の運動機能が改善してから復職を検討する.

解答

1.× Brunnstrom法ステージは左上肢Ⅳ・手指Ⅴなので病前の部門での復職を支援する.
2.○ Brunnstrom法ステージは下肢Ⅵ,認知機能・言語機能・移動能力に著明な問題はないので通勤手段を確認する.
3.× 認知機能・言語機能・移動能力に著明な問題はないので集中的な復職訓練を行う.
4.× 主治医の診断書は復職の確約とはならない.
5.× unnstrom法ステージは左上肢Ⅳ・手指Ⅴ,認知機能・言語機能・移動能力に著明な問題はないので復職支援を実施する.


〈第61回 OT国試 午後8〉

46歳の男性.脳梗塞による右片麻痺.Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ,手指Ⅴ,下肢Ⅴ.発症後7か月が経過し,認知機能はMMSEが27点.既に退院し,父母と同居している.発症前は内装業に従事していたが,同職での復職が困難であるため,外来での復職支援を行うことになった.作業療法士の対応で最も適切なのはどれか. 
1.運動機能の改善を目指す.
2.雇用されたら支援を終了する.
3.職場環境での職業評価を行う.
4.通勤には家族の付き添いを薦める.
5.就労準備は課題がなくなるまで続ける.

解答

1.× Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ・手指Ⅴ・下肢Ⅴなので就労訓練を実施する.
2.× 雇用後は定着支援等を実施する.
3.○ 同職での復職が困難であるので職場環境での職業評価を行う.
4.× Brunnstrom法ステージは下肢Ⅴなので有効な通勤手段を確認する.
5.× 就労準備は課題あっても実施する.