第2章 整形外科学 (02)骨折・脱臼 ①総論

〈第38回 PT国試・OT国試 午後88〉

骨折について正しいのはどれか. 
1.局所の腫脹,疼痛,発赤が三主徴である.
2.激しい運動の繰り返しによる骨折を病的骨折という.
3.複雑骨折は粉砕骨折のことである.
4.血清アルカリホスファターゼ値は初期に上昇する.
5.脂肪塞栓は致死的合併症となる.

解答

1.× 局所の腫脹・熱感,疼痛・圧痛,機能障害が骨折の三主徴である.
2.× 激しい運動の繰り返しによる骨折を疲労骨折という.
3.× 複雑骨折は開放骨折のことである.
4.× 血清アルカリホスファターゼ値は骨折の修復期に上昇する.
5.○ 正しい.


〈第41回 PT国試・OT国試 午後79〉

骨折の治癒機転で誤っているのはどれか. 
1.炎症反応が起こる.
2.血腫を形成する.
3.破骨細胞が増殖する.
4.仮骨が形成される.
5.骨改変を生じる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 骨折の治癒機転では骨芽細胞が増殖する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後75〉

骨折治癒に影響する因子として適切でないのはどれか. 
1.低蛋白血症
2.高尿酸血症
3.転位の程度
4.局所の感染
5.血管損傷の合併

解答

1.○ 正しい.
2.× 高尿酸血症は骨折治癒に影響する因子でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第44回 PT国試・OT国試 午後77〉

骨折について正しいのはどれか. 
1.回旋変形は自然矯正されやすい.
2.小児ではColles骨折の頻度が高い.
3.上腕骨近位端骨折は高齢者に多い.
4.癌の骨転移では疲労骨折が生じやすい.
5.脂肪塞栓は大腿骨骨折後に起こりやすい.

解答

1.× 骨折の回旋変形は自然矯正されない.
2.× 高齢者ではColles骨折の頻度が高い.
3.○ 正しい.
4.× 癌の骨転移では病的骨折が生じやすい.
5.○ 正しい.


〈第54回 PT国試・OT国試 午後87〉

外傷による骨折で,通常,完全骨折となるのはどれか. 
1.亀裂骨折
2.若木骨折
3.竹節骨折
4.圧迫骨折
5.剥離骨折

解答

1.× 亀裂骨折は不完全骨折となる.
2.× 若木骨折は不完全骨折となる.
3.× 竹節骨折は不完全骨折となる.
4.× 圧迫骨折は完全骨折とならない.
5.○ 正しい.