第1章 神経内科学 (11)筋疾患 ①総論

〈第52回 PT国試・OT国試 午前89〉

平均的な発症年齢が最も低いのはどれか. 
1.筋強直性ジストロフィー
2.福山型筋ジストロフィー
3.Becker型筋ジストロフィー
4.Duchenne型筋ジストロフィー
5.顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

解答

1.× 筋強直性ジストロフィーは20~30歳代に発症する.
2.○ 正しい.
3.× Becker型筋ジストロフィーは7~25歳に発症する.
4.× Duchenne型筋ジストロフィーは2~3歳に発症する.
5.× 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーは10~20歳に発症する.


〈第45回 PT国試・OT国試 午後84〉

筋疾患で正しいのはどれか. 
1.Duchenne型ジストロフィーは中枢神経系形態異常を伴う.
2.Becker型ジストロフィーは5歳までに発症する.
3.顔面肩甲型ジストロフィーは腰臀部の筋から発症する.
4.筋強直性ジストロフィーはミオトニアがみられる.
5.肢帯型ジストロフィーはミオパシー顔貌がみられる.

解答

1.× Duchenne型ジストロフィーはミオパチーであるため筋の形態異常を伴う.
2.× Becker型筋ジストロフィーは7~25歳に発症する.
3.× 顔面肩甲型ジストロフィーは顔面・上肢帯の筋から発症する.
4.○ 正しい.
5.× 顔面肩甲型と福山型筋ジストロフィーはミオパシー顔貌がみられる.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後86〉

筋ジストロフィーで正しいのはどれか. 
1.デュシェンヌ型は男児に発症する.
2.デュシェンヌ型では心筋障害はまれである.
3.肢帯型は常染色体優性遺伝である.
4.顔面肩甲上腕型は仮性肥大が特徴である.
5.先天性筋ジストロフィー(福山型)は精神遅滞を伴う.

解答

1.○ 正しい.
2.× デュシェンヌ型では心筋障害は呼吸不全についで多い合併症である.
3.× 肢帯型は常染色体劣性遺伝である.
4.× 顔面肩甲上腕型は仮性肥大がみられない.
5.○ 正しい.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後100〉

筋原性筋萎縮でみられないのはどれか. 
1.翼状肩甲
2.腱反射の低下
3.筋線維束性攣縮
4.血清CK値の上昇
5.筋線維の大小不同

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 筋線維束性攣縮は下位運動ニューロン障害でみられる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.