第1章 神経内科学 (10)神経筋接合部疾患 ②ボツリヌス毒素

〈第45回 PT国試・OT国試 午後90〉

神経筋接合部の障害が病態の中心である疾患はどれか. 
1.ボツリヌス中毒症
2.筋萎縮性側索硬化症
3.急性散在性脳脊髄炎
4.Guillain-Barré症候群
5.Charcot-Marie-Tooth病

解答

1.○ 正しい.
2.× 筋萎縮性側索硬化症は運動ニューロン疾患である.
3.× 急性散在性脳脊髄炎は中枢神経系の脱髄性疾患である.
4.× Guillain-Barré症候群はニューロパチーである.
5.× Charcot-Marie-Tooth病はニューロパチーである.


〈第56回 PT国試・OT国試 午後77〉

痙縮の治療に用いられるボツリヌス毒素の作用部位はどれか. 
1.筋小胞体
2.脊髄前角
3.脊髄前根
4.運動神経終末
5.脊髄後根神経節

解答

1.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
2.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
3.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
4.○ 正しい.
5.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後77〉

痙縮の治療においてボツリヌス毒素の作用部位はどれか. 
1.脊髄後根神経節
2.脊髄前角
3.脊髄前根
4.運動神経終末
5.筋小胞体

解答

1.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
2.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
3.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
4.○ 正しい.
5.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.


〈第50回 PT国試・OT国試 午前78〉

ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序について正しいのはどれか. 
1.末梢神経の破壊
2.ミトコンドリアのATP産生停止
3.アクチンとミオシン頭部の結合抑制
4.抗アセチルコリン受容体抗体の産生
5.神経終末部でのアセチルコチン分泌抑制

解答

1.× ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序は神経終末部でのアセチルコチン分泌抑制である.
2.× ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序は神経終末部でのアセチルコチン分泌抑制である.
3.× ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序は神経終末部でのアセチルコチン分泌抑制である.
4.× ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序は神経終末部でのアセチルコチン分泌抑制である.
5.○ 正しい.


〈第48回 PT国試・OT国試 午前87〉

ボツリヌス毒素を用いた治療で正しいのはどれか. 
1.ボツリヌス毒素は前角細胞に作用する.
2.痙縮のある筋に対して筋肉注射を行う.
3.65歳以上の高齢者には禁忌である.
4.注射直後から最大効果を認める.
5.効果持続は約1年間である.

解答

1.× ボツリヌス毒素は神経筋接合部の運動神経終末に作用する.
2.○ 正しい.
3.× ボツリヌス毒素を用いた治療は,65歳以上の高齢者へは慎重投与である.
4.× ボツリヌス毒素を用いた治療は,注射後2~3日から最大効果を認める.
5.× ボツリヌス毒素を用いた治療の効果持続は約3~6か月である.


〈第47回 PT国試・OT国試 午前78〉

ボツリヌス毒素を用いた治療で,効果の一般的な持続期間はどれか. 
1.1~3日
2.1~3週間
3.3~6か月
4.1~3年
5.10年以上

解答

1.× ボツリヌス毒素を用いた治療の効果持続は約3~6か月である.
2.× ボツリヌス毒素を用いた治療の効果持続は約3~6か月である.
3.○ 正しい.
4.× ボツリヌス毒素を用いた治療の効果持続は約3~6か月である.
5.× ボツリヌス毒素を用いた治療の効果持続は約3~6か月である.


〈第60回 PT国試・OT国試 午後88〉

神経ブロックで正しいのはどれか. 
1.三叉神経痛の治療に硬膜外ブロックを行う.
2.星状神経節ブロックの合併症に嗄声がある.
3.ボツリヌス毒素の作用部位は筋内神経である.
4.ボツリヌス毒素注射の効果持続期間は約3日である.
5.ボツリヌス毒素注射はLambert-Eaton症候群に適応がある.

解答

1.× 三叉神経痛の治療に三叉神経ブロックを行う.
2.○ 正しい.
3.× ボツリヌス毒素の作用部位は神経筋接合部の運動神経終末である.
4.× ボツリヌス毒素注射の効果持続期間は約3~6か月である.
5.× ボツリヌス毒素注射は神経筋接合部疾患であるLambert-Eaton症候群の適応とならない.