第1章 神経内科学 (01)脳血管障害 ①特徴

〈第60回 PT国試・OT国試 午後92〉

脳血管障害のうち,日本で2021年以降に発症数が最も多いのはどれか. 
1.脳梗塞
2.脳出血
3.くも膜下出血
4.脳静脈血栓症
5.慢性硬膜下血腫

解答

1.○ 脳血管障害の発症数の第1位は脳梗塞,第2位は脳出血,第3位はくも膜下出血である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後83〉

脳血管障害で誤っているのはどれか. 
1.日本の三大死因の一つである.
2.日本では脳出血が減少し脳梗塞が増加している.
3.高脂血症は脳梗塞の危険因子である.
4.脳出血は天幕下の出血が多い.
5.くも膜下出血は脳動脈瘤破裂によるものが多い.

解答

1.× 日本の三大死因の第1位は悪性新生物,第2位は心疾患,第3位は老衰である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳出血は被殻の出血が多い.
5.○ 正しい.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後86〉

脳血管疾患で誤っているのはどれか. 
1.我が国では死因の第1位である.
2.糖尿病は危険因子である.
3.視床は脳出血の好発部位である.
4.脳動脈瘤の破裂によってくも膜下出血が起こる.
5.脳梗塞の急性期ではエックス線CT所見は高吸収域を示す.

解答

1.× 脳血管疾患は我が国で死因の第4位である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 脳出血の急性期ではエックス線CT所見は高吸収域を示す.


〈第41回 PT国試・OT国試 午後87〉

脳血管障害で誤っているのはどれか. 
1.危険因子として高血圧がある.
2.脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する.
3.若年層の脳出血は動静脈奇形が原因となる.
4.脳血栓の原因として心弁膜症がある.
5.脳動脈瘤は脳底部に好発する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳塞栓の原因として心弁膜症がある.
5.○ 正しい.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後54〉

脳血管障害について誤っているのはどれか. 
1.高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である.
2.脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する.
3.若年者の脳出血では動静脈奇形などによる.
4.脳血栓の原因として心弁膜症が重要である.
5.脳動脈瘤は脳底部に好発する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳塞栓の原因として心弁膜症が重要である.
5.○ 正しい.


〈第52回 PT国試・OT国試 午前88〉

脳血管障害について誤っているのはどれか. 
1.高血圧は脳出血の危険因子である.
2.くも膜下出血は女性よりも男性に多い.
3.発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である.
4.癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる.
5.慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である.

解答

1.○ 正しい.
2.× くも膜下出血は男性よりも女性に多い.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後64〉

脳血管障害で正しい組合せはどれか. 
1.脳出血 ――― 夜間就眠中に発症することが多い.
2.くも膜下出血 ――― 突発的に発症する.
3.脳血栓 ――― 数分で症候は完成する.
4.脳塞栓 ――― 症候の完成までに1~2日を要する.
5.一過性脳虚血発作 ――― 血圧の上昇で発症する.

解答

1.× 脳血栓 ――― 夜間就眠中に発症することが多い.
2.○ 正しい.
3.× 脳塞栓 ――― 数分で症候は完成する.
4.× 脳血栓 ――― 症候の完成までに1~2日を要する.
5.× 脳出血 ――― 血圧の上昇で発症する.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後52〉

正しい組合せはどれか. 
1.脳出血 ――― アテローム硬化
2.脳血栓 ――― 血小板減少
3.脳塞栓 ――― 心房細動
4.くも膜下出血 ――― 動脈瘤破裂
5.慢性硬膜下血腫 ――― 動静脈奇形破裂

解答

1.× 脳出血 ――― 高血圧
2.× 脳血栓 ――― アテローム硬化
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× くも膜下出血 ――― 動静脈奇形破裂


〈第58回 PT国試・OT国試 午後90〉

脳梗塞で正しいのはどれか. 
1.脳動脈瘤の合併が多い.
2.我が国の死因の第1位である.
3.心房細動は脳塞栓の原因となる.
4.くも膜下出血に比べ,発症後の死亡率は高い.
5.原因に関わらず抗血小板薬の投与が行われる.

解答

1.× 脳動脈瘤の合併が多いのはくも膜下出血である.
2.× 脳血管疾患は我が国の死因の第4位である.
3.○ 正しい.
4.× 脳梗塞はくも膜下出血に比べ,発症後の死亡率は低い.
5.× 脳動脈内に血栓ができる場合に抗血小板薬の投与が行われる.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後88〉

脳梗塞の原因で誤っているのはどれか. 
1.心房細動
2.もやもや病
3.心臓弁膜症
4.Buerger(バージャー)病
5.頸動脈粥状硬化

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Buerger病は四肢末梢小動脈の閉塞を呈する.
5.○ 正しい.


〈第56回 PT国試・OT国試 午前88〉

心原性脳塞栓症の原因として誤っているのはどれか. 
1.卵円孔開存
2.拡張型心筋症
3.三尖弁狭窄症
4.慢性心房細動
5.感染性心内膜炎

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 三尖弁狭窄症は心原性脳塞栓症の原因でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第47回 PT国試・OT国試 午後88〉

心原性脳塞栓症の原因として最も多い不整脈はどれか. 
1.心室性期外収縮
2.上室性期外収縮
3.房室ブロック
4.心房細動
5.洞性徐脈

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 心原性脳塞栓症の原因として最も多い不整脈は心房細動である.
5.× 誤り.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後97〉

脳塞栓の直接的な原因となるのはどれか. 
1.低血圧
2.低色素性貧血
3.狭心症
4.心室性期外収縮
5.心弁膜症

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 脳塞栓の直接的な原因に心弁膜症がある.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後71〉

脳血栓と比較して脳出血に特徴的なのはどれか. 
1.活動時に発症しやすい.
2.症状の進行が緩徐である.
3.高齢者に多い.
4.TIAを前駆症候とする.
5.意識障害は軽いことが多い.

解答

1.○ 正しい.
2.× 脳血栓は症状の進行が緩徐である.
3.× 脳血栓は高齢者に多い.
4.× 脳血栓はTIAを前駆症候とする.
5.× 脳血栓は意識障害が軽いことが多い.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後99〉

脳血栓に比べ脳出血に特徴的なのはどれか. 
1.症状の進行は緩徐である.
2.高血圧がある.
3.活動時の発症が多い.
4.高齢者に多い.
5.心疾患を多く合併する.

解答

1.× 脳血栓は症状の進行は緩徐である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 脳血栓は高齢者に多い.
5.× 脳血栓は心疾患を多く合併する.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後84〉

出血部位と出現しやすい症候の組合せで正しいのはどれか. 
1.被殻 ――― 作話
2.皮質下 ――― 複視
3.視床 ――― 注意障害
4.小脳 ――― 反響言語
5.橋 ――― 半側空間無視

解答

1.× 被殻 ――― 片麻痺・共同偏視
2.× 皮質下 ――― 巣症状
3.○ 正しい.
4.× 小脳 ――― 運動失調
5.× 橋 ――― 四肢麻痺