〈第36回 PT国試・OT国試 午後10〉
脳膜について誤っているのはどれか.
1.硬膜には骨膜の役割もある.
2.硬膜下腔にはリンパ液がある.
3.くも膜は血管に富む.
4.くも膜下腔には脳脊髄液がある.
5.軟膜は脳溝に入り込んでいる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× くも膜は血管に乏しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試・OT国試 午後52〉
脳構造について正しいのはどれか.
1.小脳テントは脳底槽にある.
2.脳静脈洞は硬膜下腔の中を通る.
3.大脳鎌はSylvius裂内に位置する.
4.くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である.
5.透明中隔は第三脳室と第四脳室の間にある.
解答
1.× 小脳テントは後頭葉と小脳の間にある.
2.× 脳静脈洞は硬膜の中を通る.
3.× 大脳鎌は大脳縦裂内に位置する.
4.○ 正しい.
5.× 透明中隔は左右の側脳室の間にある.
〈第52回 PT国試・OT国試 午後57〉
脳脊髄液の流路において,第三脳室と第四脳室の間に位置するのはどれか.
1.Luschka孔
2.Magendie孔
3.Monro孔
4.中脳水道
5.脈絡叢
解答
1.× Luschka孔は第四脳室外側口であり,くも膜下腔と連絡する.
2.× Magendie孔は第四脳室正中口であり,くも膜下腔と連絡する.
3.× Monro孔は室間孔であり,側脳室と第三脳室の間に位置する.
4.○ 正しい.
5.× 脈絡叢は各脳室にあり髄液を産生・分泌する.
〈第42回 PT国試・OT国試 午後10〉
中枢神経系の系統発生と分化で正しいのはどれか.
1.海馬は大脳皮質で最も新しい.
2.小脳半球は虫部より新しい.
3.線条体は間脳に属する.
4.橋は中脳から分化した.
5.延髄は脊髄から分化した.
解答
1.× 海馬は大脳皮質で最も古い.
2.○ 正しい.
3.× 線条体は終脳に属する.
4.× 橋は後脳から分化した.
5.× 延髄は髄脳から分化した.
〈第54回 PT国試・OT国試 午後54〉
中枢神経系の模式図を示す.矢印の部位はどれか.

2.樹状突起
3.上衣細胞
4.星状膠細胞
5.希突起膠細胞
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試・OT国試 午前61〉
神経線維の特徴で正しいのはどれか.
1.脳の白質は無髄神経線維である.
2.無髄神経線維はRanvier絞輪を有する.
3.自律神経節後線維は有髄神経線維である.
4.有髄神経線維は太いほど圧迫で障害を受けやすい.
5.有髄神経線維の伝導速度は線維の直径と反比例する.
解答
1.× 脳の白質は有髄神経線維である.
2.× 有髄神経線維はRanvier絞輪を有する.
3.× 自律神経節後線維は無髄神経線維である.
4.○ 正しい.
5.× 有髄神経線維の伝導速度は線維の直径と比例する.
〈第42回 PT国試・OT国試 午後9〉
誤っているのはどれか.
1.神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある.
2.神経伝達物質は軸索輸送によって神経終末に送られる.
3.ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である.
4.有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が速い.
5.末梢神経の髄鞘は神経膠細胞が形成する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× ランヴィエの絞輪は電気抵抗の低い部分である.
4.× 有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い.
5.○ 正しい.
〈第38回 PT国試・OT国試 午後19〉
誤っているのはどれか.
1.神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある.
2.ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である.
3.有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い.
4.星状膠細胞は神経細胞に栄養を与えている.
5.末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する.
解答
1.○ 正しい.
2.× ランヴィエの絞輪は電気抵抗の低い部分である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第45回 PT国試・OT国試 午後61〉
末梢神経で正しいのはどれか.
1.節後性交感神経線維は有髄線維である.
2.大径の運動神経線維は無髄線維である.
3.無髄線維はSchwann細胞に覆われている.
4.有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い.
5.神経筋接合部にはノルアドレナリンが含まれている.
解答
1.× 節後性交感神経線維は無髄線維である.
2.× 大径の運動神経線維は有髄線維である.
3.○ 正しい.
4.× 有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が速い.
5.× 神経筋接合部にはアセチルコリンが含まれている.
〈第40回 PT国試・OT国試 午後6〉
末梢神経で誤っているのはどれか.
1.神経内膜は個々の神経線維を包んでいる.
2.髄鞘と髄鞘の切れ目をランヴィエ絞輪という.
3.1個のシュワン細胞が複数の無髄の軸索を包んでいる.
4.シナプスの終末ボタンと樹状突起との間には間隙がある.
5.1本の軸索は1個のシナプスを形成する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 末梢神経の1本の軸索は複数のシナプスを形成する.
〈第52回 PT国試・OT国試 午後61〉
1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導の説明で正しいのはどれか.
1.興奮は一方向に伝わる.
2.興奮は減衰せずに伝わる.
3.興奮は太い線維ほど速く伝わる.
4.興奮は並走する別の線維に伝わる.
5.有髄線維では興奮が髄鞘に伝わる.
解答
1.× 1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導は両方向に伝わる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導は隣接する別の線維に伝わらない.
5.× 有髄線維では髄鞘のないランビエ絞輪のみ興奮が伝わる.
〈第47回 PT国試・OT国試 午前85〉
1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導の説明で誤っているのはどれか.
1.興奮は両方向に伝わる.
2.興奮は太い線維ほど速く伝わる.
3.有髄線維では跳躍伝導が起こる.
4.興奮は隣接する別の線維に伝わる.
5.興奮の大きさは変わらずに伝わる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 1本の神経線維を電気刺激した場合の興奮伝導は隣接する別の線維に伝わらない.
5.○ 正しい.
〈第44回 PT国試・OT国試 午後22〉
神経伝導で正しいのはどれか.
1.体温の低い方が速い.
2.髄鞘のない方が速い.
3.線維直径の太い方が速い.
4.線維が長いと活動電位は減衰する.
5.線維の途中を刺激すると刺激部位から片側性に伝導する.
解答
1.× 神経伝導は体温の低い方が遅い.
2.× 神経伝導は髄鞘のない方が遅い.
3.○ 正しい.
4.× 神経伝導は線維が長くても活動電位は変化しない.
5.× 神経伝導は線維の途中を刺激すると刺激部位から両側性に伝導する.
〈第39回 PT国試・OT国試 午後36〉
神経線維の興奮伝導について誤っているのはどれか.
1.髄鞘の電気抵抗は大きい.
2.伝導インパルスの大きさは刺激の大きさに比例する.
3.伝達速度は温度の影響を受ける.
4.活動電位の大きさは伝導中一定である.
5.有髄神経では跳躍伝導がみられる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 神経線維の興奮伝導インパルスの大きさは刺激の大きさに関係しない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第38回 PT国試・OT国試 午後23〉
末梢神経伝導速度で正しいのはどれか.
1.長い神経線維ほど速い.
2.軸索直径が小さいほど速い.
3.温度が低いと速い.
4.電気刺激に対する閾値が低いと速い.
5.運動神経は感覚神経より速い.
解答
1.× 末梢神経伝導速度は長い神経線維であっても変化しない.
2.× 末梢神経伝導速度は軸索直径が小さいほど遅い.
3.× 末梢神経伝導速度は温度が低いと遅い.
4.○ 正しい.
5.× 軸索直径が同じであれば運動神経と感覚神経で末梢神経伝導速度は変わらない.
〈第43回 PT国試・OT国試 午後22〉
正しいのはどれか.
1.末梢神経では中枢神経に比べ両側伝導が生じにくい.
2.末梢神経は伝導速度からA,B,C線維に分類される.
3.ランヴィエ絞輪部には絶縁作用がある.
4.神経伝導速度は神経線維外径が大きいほど速い.
5.神経伝導速度は温度が上昇すると遅くなる.
解答
1.× 末梢神経も中枢神経も両側伝導が生じる.
2.○ 正しい.
3.× ランヴィエの絞輪は電気抵抗の低い部分である.
4.○ 正しい.
5.× 神経伝導速度は温度が上昇すると速くなる.
〈第48回 PT国試・OT国試 午後62〉
末梢神経について正しいのはどれか.
1.A群は最も太い.
2.B群は無髄である.
3.C群は有髄である.
4.交感神経節前線維はC群である.
5.交感神経節後線維はB群である.
解答
1.○ 正しい.
2.× B群は有髄である.
3.× C群は無髄である.
4.× 交感神経節前線維はB群である.
5.× 交感神経節後線維はC群である.
〈第55回 PT国試・OT国試 午後62〉
神経筋接合部における神経伝達物質はどれか.
1.ノルアドレナリン
2.アセチルコリン
3.アドレナリン
4.セロトニン
5.ドパミン
解答
1.× ノルアドレナリンは主に交感神経節後線維で働く.
2.○ 正しい.
3.× アドレナリンは主に脳幹で働く.
4.× セロトニンは主に視床下部で働く.
5.× ドーパミンは主に線条体で働く.
〈第51回 PT国試・OT国試 午前63〉
神経筋接合部の神経伝達物質はどれか.
1.ドパミン
2.セロトニン
3.アドレナリン
4.γアミノ酪酸
5.アセチルコリン
解答
1.× ドパミンは主に線条体で働く.
2.× セロトニンは主に視床下部で働く.
3.× アドレナリンは主に脳幹で働く.
4.× γアミノ酪酸は小脳歯状核で働く.
5.○ 正しい.
〈第39回 PT国試・OT国試 午後21〉
骨格筋の収縮に関わる神経伝達物質はどれか.
1.ガンマアミノ酪酸(GABA)
2.アドレナリン
3.アセチルコリン
4.セロトニン
5.ドーパミン
解答
1.× ガンマアミノ酪酸(GABA)は小脳歯状核で働く.
2.× アドレナリンは主に脳幹で働く.
3.○ 正しい.
4.× セロトニンは主に視床下部で働く.
5.× ドーパミンは主に線条体で働く.
〈第42回 PT国試・OT国試 午後24〉
神経伝達物質とそれが働く部位との組合せで誤っているのはどれか.
1.アセチルコリン ――― 神経筋接合部
2.ガンマアミノ酪酸(GABA) ――― 小脳歯状核
3.セロトニン ――― 視床下部
4.ドーパミン ――― 線条体
5.ノルアドレナリン ――― 交感神経節
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× ノルアドレナリン ――― 交感神経節後線維
〈第36回 PT国試・OT国試 午後22〉
神経伝達物質について誤っているのはどれか.
1.アセチルコリンは神経筋接合部で働く.
2.ガンマアミノ酪酸(GABA)は抑制性に働く.
3.セロトニンは精神活動に関与している.
4.ドーパミンは淡蒼球で働く.
5.ノルアドレナリンは交感神経の節後線維で働く.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× ドーパミンは主に線条体で働く.
5.○ 正しい.
〈第59回 PT国試・OT国試 午前55〉
ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位はどれか.
1.黒質
2.視床
3.小脳
4.脳梁
5.前頭葉
解答
1.○ 正しい.
2.× ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位は黒質である.
3.× ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位は黒質である.
4.× ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位は黒質である.
5.× ドーパミンが主に神経伝達物質となっている部位は黒質である.